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TBS系「激動の昭和」第2弾

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TBS系「激動の昭和」第2弾



「よく似ていて自分でもびっくりした」という東条英機役のビートたけし(右)。左は陸軍省軍務局軍務課高級課員・石井秋穂役の阿部寛たけしが東条英機役

 昭和戦争開戦時に首相だった東条英機を主人公にしたドキュメンタリードラマが、TBS系で24日午後6時55分から4時間半にわたって放送される。東条役にはビートたけし、山本五十六役に市川団十郎など重厚な俳優陣を配し、昭和戦争開戦の過程を追う。(小林佑基)

 ドラマとドキュメンタリーを融合させ、昭和の歴史を振り返る大型企画「シリーズ激動の昭和」の第2弾で、「あの戦争は何だったのか~日米開戦と東条英機」。3月に放送された「3月10日~東京大空襲 語られなかった33枚の真実」に続く作品となる。

 1941年9月6日の御前会議から12月8日の開戦までの間、昭和戦争に至る軍と政府の指導者同士の対立や葛藤のプロセスを追う。「あの時代の象徴で、矛盾を背負わされた人物」(TBSテレビの八木康夫プロデューサー)である東条を軸に、当時の日本のシステムが抱えていた問題や欠陥、その結果起こる悲劇を描いていく。

 原案は昭和史研究家の保阪正康氏。脚本の池端俊策が陸軍の秘密日誌などの資料に基づき、一つひとつのセリフを作ったため、描かれている内容はほぼ事実だという。

 八木プロデューサーは「これまで犠牲者から見た戦争ドラマが多かったが、悲惨な戦争になぜ突入したかというドラマを今やるべきだと思った」と狙いを語る。さらに、当時も政権を途中で放り出した首相がいたり、省庁の縄張り争いがあったり、今の政治状況とよく似ていると指摘。「同じ過ちを繰り返していないかと、問題提起するものを作りたかった」と話す。

 たけしの起用については、「東条に対しては根強い拒否反応があり、歴史的評価も分かれている中、たけしさんが演じることで『見てみよう』と思ってもらえるのではないか」。たけしや市川団十郎のほかにも、開戦時に言論をリードしていた徳富蘇峰役に西田敏行、陸軍省軍務局の軍人官僚・石井秋穂役に阿部寛、石井の妻・キヨ子役に檀れいなど、そうそうたる顔ぶれがそろった。迫力を出すため、多くの軍人役には丸坊主にしてもらったという。

 「(東条に)よく似ていて、自分でもびっくりした」というたけしは、「昭和天皇と東条の関係や会議の内容など、すごく興味がわいた。戦争を知らない人でも楽しめる作品で、かなり手応えがある」と満足そうだ。

(2008年12月9日 読売新聞)
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