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琉球新報:検定後に議事録公開 教科書審透明化策

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検定後に議事録公開 教科書審透明化策

2008年12月4日

【東京】教科書検定手続きの透明化を検討している教科用図書検定調査審議会(検定審)作業部会の第9回会合が4日午前、霞が関ビルであり、教科別の各部会などの議事録を検定結果後に公開することや、教科書調査官作成の検定意見書の原案「調査意見書」など、検定に関係するほぼすべての資料を新たに公開対象とすることを盛り込んだ改善策を了承した。市民団体などが求めていた各部会自体の公開は盛り込まなかった。検定審の審議内容はこれまで原則非公開で、議事内容の公開は初めて。

 事務局が教科書改善に関する作業班のまとめた改善策と併せて報告書をまとめ、11日に開く両作業班の合同会議で審議、正式決定する。

 検定に関する資料公開は教科用図書検定規則に明記する。「静ひつな審議環境の確保」の面からは、申請図書などの情報が流出することなどで、調査審議に支障があると部会などが判断する場合に「調査審議の一時停止その他必要な措置を講じることができる」とした検定審の運営規則を適用できるように明記した。執筆者への守秘義務は盛り込んでいない。

 これまで公表していなかった教科書調査官の氏名や職歴などの情報を公表し、具体的な役割や職務の内容を同規則で明確化する。

 公表する部会や小委員会の議事録の内容は(1)開催日(2)出席委員(3)決定事項(4)議事概要―としているが、委員個々の意見のやりとりは記載されない。

 さらに現代史などの分野で学説が複数ある場合など慎重な判断が必要な場合は、部会判断で専門委員の任命や外部専門家からの意見聴取ができるようにする。

 検定作業をめぐっては2007年、高校日本史教科書の沖縄戦集団自決の記述をめぐり、過程の不透明さが問題化したため、改善策を検討していた。



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