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e 前記「秘録沖縄戦記」(2ha)

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読める控訴審判決「集団自決」
事案及び理由
第3 当裁判所の判断
5 真実性ないし真実相当性について(その1)
【原判決の引用】
(原)第4・5 争点(4)及び(5)(真実性及び真実相当性)について
(原)(2) 集団自決に関する文献等
  • イ 渡嘉敷島について
    • (ア)(赤松命令説記載文献


  赤松命令説について直接これを記載し, 若しくはその存在を推認せしめる文献等としては, 以下に記載するものがあげられる。

e 前記「秘録沖縄戦記」(2ha)

(判決本文p168~)

  • (引用者注)当サイトでは、原審判決に大阪高裁が付加あるいは判断を改めた部分等は, 区別しやすいようにゴシック体で表示し, 削除した部分は薄い色で削除した部分示しました。

  「秘録沖縄戦記」には, 「秘録沖縄戦史」同様の赤松大尉の集結命令の記載のほか,
「赤松隊は住民の保護どころか, 無謀にも
『住民は集団自決せよ!』
と命令する始末だった。 住民はこの期におよんで, だれも命など借しいとは思わなかった。 敵弾に倒れ, 醜い屍をさらすよりは, いさぎよく自決したほうがいいと思い立つと, 最後の死に場所を求めて, 友軍陣地から三百メートルほどの地点に, 約千五百人の島民が集まってきた。 防衛隊員が二個ずつ手榴弾を持っていたので, それで死ぬことに決めた。 一個の手榴弾の回りに, 二, 三十人の人々が集まった。
『天皇陛下バンザーイ』
の叫びが, 手榴弾の炸裂音でかき消された。 肉片が飛ぴ散り, 谷間はたちまち血潮でいろどられた。 なかには, クワやこん棒で互いに頭をなぐりつけたり, かみそりで自分ののどをかき切って死んでいく者もあった。 こうして三月二十八日午後三時, 三百二十九人に 島民が悲惨な自決を遂げた。 村民はこの盆地をいまでも『玉砕場』と呼んでいる。」
との記述があり, 赤松大尉が住民に対して自決命令を出したとする記述がある(乙7・148頁)。


(引用者注) 「秘録沖縄戦記」の評価は、判決文「集団自決に関する文献等の評価について」の当該項参照。


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