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g 「悲劇の座間味島 沖縄敗戦秘録」(昭和43年)下谷修久刊行(2ha)
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読める控訴審判決「集団自決」
事案及び理由
第3 当裁判所の判断
5 真実性ないし真実相当性について(その1)
【原判決の引用】
(原)第4・5 争点(4)及び(5)(真実性及び真実相当性)について
(原)(2) 集団自決に関する文献等
事案及び理由
第3 当裁判所の判断
5 真実性ないし真実相当性について(その1)
【原判決の引用】
(原)第4・5 争点(4)及び(5)(真実性及び真実相当性)について
(原)(2) 集団自決に関する文献等
- ア 座間味島について
- (ア)(梅澤命令説記載文献)
梅澤命令説について直接これを記載し, 若しくはその存在を推認せしめる文献等としては, 以下に記載するものがあげられる。
g 「悲劇の座間味島 沖縄敗戦秘録」(昭和43年)下谷修久刊行(2ha)
(判決本文p149)
- (引用者注)当サイトでは、原審判決に大阪高裁が付加あるいは判断を改めた部分等は, 区別しやすいようにゴシック体で表示し, 削除した部分は薄い色で削除した部分示しました。
「悲劇の座間味島 沖縄敗戦秘録」は, 座聞味島における戦闘で死亡した下谷勝治兵長の兄である下谷修久が, 戦後, 座間味島に赴き, 宮城初枝の昭和38年4月の「家の光」に掲載された手記(乙19)に接し, これに加筆した「血ぬられた座間味―沖縄緒戦死闘の体験手記」を掲載したほか, 千代田印刷センターの編集者岩永克己, 西岡亨が資料をとりまとめて刊行した書籍である。
「悲劇の座間味島 沖縄敗戦秘録」には, 出版当時の座間味村村長である田中登の序文として
「戦闘に協カできる村民は進んで祖国防衛の楯として郷土の土を血で染めて散華し, 作戦上足手まといになる老幼婦女子は軍の命令により, 祖国日本の勝利を念じつつ, 悲壮にも集団自決を遂げたのであります。」
との記述があるほか, 座間味村遺族会会長である宮里正太郎の序文として
「米軍の包囲戦に耐えかねた日本軍は遂に隊長命令により村民の多数の者を集団自決に追いやった」
との記述がある。 また, 本文中の前記「血ぬられた座間味―沖縄緒戦死闘の体験手記」には
「午後十時頃梅沢部隊長から次の軍命令がもたらされました。『住民は男女を問わず軍の戦闘に協カし, 老人子供は村の忠魂碑前に集合, 玉砕すぺし』」
として, 控訴人梅澤が老人・子供に対して忠魂碑前に集合して玉砕するよう命じたとする記述がある(乙6・7,9,39頁)。
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