15年戦争資料 @wiki

姑息で身勝手な軍律解釈

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pipopipo555jp

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この本は著者も述べているように、
海軍法務部の内部資料の内容を紹介しているもので、その内容の真偽、あるいはそれを肯定すべきや否やの評価は避けています。

したがって、文章の部分部分を読むと、海軍法務部見解を肯定し宣伝しているかにも見えないことはありません。

じっさい、そのように読む人も多いでしょう。しかし私は、おおづかみに流れを読み取ると、日中戦争というものが恐ろしくも「姑息で身勝手な軍律解釈」のもとに遂行されたということを痛感します。

まさしく

(エーシアン号の)船長はこう思っていたかもしれない。イギリスはシナ事変において「第三国」である。イギリスの船舶が日本海軍の臨検を受けるすじあいはない。

そのものです。

さらにいえば、日本海軍が中国船舶を臨検することも、国際道義に立っての事では決してななったのです。

いっぽう今、北朝鮮に対する『制裁』と称して国連決議案の『臨検』が取りざたされていますが、国際道義に立って臨検を行なう、といっても、現実には軍事挑発の仕返しにしか過ぎないわけです。『臨検』を口実に制海=軍事的封鎖をすることなのです


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