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【琉球新報】「小さな声届いた」 座間味村で仏前に喜びの報告

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【琉球新報】「「小さな声届いた」 座間味村で仏前に喜びの報告

2008年11月1日


<大江・岩波控訴審判決>当時の助役、故・宮里盛秀さんの仏前に集まり、喜びを分かち合った遺族ら=座間味村座間味

 判決を受け座間味村では31日、当時の助役の故宮里盛秀さんの仏壇がある義妹の宮村文子さん(82)宅に遺族や関係者が集まり、涙を浮かべ仏前に喜びの報告をした。また村内で体験者の聞き取り調査を続けている平和ガイドの宮里芳和さん(60)が、判決内容やこれまでの聞き取り調査の報告会を開いた。宮村さん宅には、盛秀さんの妹の宮平春子さんや宮里正太郎座間味村遺族会長らが集まった。盛秀さんの次女の山城美枝子さん(67)=宜野湾市=にも電話で報告した。

 裁判では原告の梅澤裕氏が故宮村幸延さんから「隊長命令はなかった」との「証言」を得て念書をもらったと主張していたが、幸延さんの妻の文子さんは「当日、夫は酒に酔って訳が分からない状態だった」と陳述していた。今回の判決で大阪高裁は、梅澤氏が幸延さんの「証言」と題する親書の作成経緯を意識的に隠していると断じた。文子さんは「夫は病気になってからもずっと、このことを気にしていた」と話し「夫が言っていたのが本当のこと。(裁判で証明されて)うれしい」と喜んだ。

 控訴審で被告側から証拠提出された「新証言」を語った垣花武一さん(78)=糸満市=は「(裁判に)負けるのではないかという危機感から証言した。われわれの真実が認められた。小さな声がヤマト(本土)に届き、反映された結果だ」と喜んだ。

 一方、「集団自決」の体験者の吉川嘉勝さん(70)=渡嘉敷村=は「一審の判決が支持されたことはうれしい」と話した。その上で「教科書検定意見はまだ撤回されていないので、課題が大きい。文科省が高裁の判決を受け検定意見をどうするか注目している」と語った。


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