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【NHK】沖縄集団自決訴訟 2審も棄却

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沖縄集団自決訴訟 2審も棄却

10月31日 23時34分

沖縄戦について記述した作家の大江健三郎さんの本などをめぐって、当時の日本軍の守備隊長らが「集団自決を命じたかのように書かれ名誉を傷つけられた」と訴えた裁判で、2審の大阪高等裁判所は「命令の真実性が揺らいだといえるが、真実でないと明白になったとまではいえない」として1審と同じく訴えを退けました。

この裁判は、作家の大江健三郎さんが書いた「沖縄ノート」などをめぐって、太平洋戦争末期に沖縄の座間味島の守備隊長だった梅澤裕さん(91)と渡嘉敷島の守備隊長の弟の赤松秀一さん(75)が「集団自決を命じたかのように書かれ、名誉を傷つけられた」として、大江さんと出版元の岩波書店に、出版の中止と損害賠償などを求めたものです。ことし3月、1審の大阪地方裁判所は「集団自決を命じたと信じる相当の理由がある」として、2人の訴えを退けましたが、2人は判決を不服として控訴していました。31日の2審の判決で、大阪高等裁判所の小田耕治裁判長は「本が最初に出版されて以降、新たな資料などで守備隊長が直接、自決を命じたことの真実性が揺らいだといえるが、真実でないと明白になったとまではいえず、2人が重大な不利益を受け続けているとは認められない」として、1審と同じく2人の訴えを退けました。文部科学省の教科書検定では、この裁判などを理由に、集団自決への軍の関与についての記述が削除され、その後、復活した経緯がありますが、31日の判決は「集団自決に軍が深くかかわっていることは否定できない」と指摘しました。


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