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戦争の証言記録は重要/平和ネット 記念シンポで訴え

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戦争の証言記録は重要/平和ネット 記念シンポで訴え


 沖縄平和ネットワークは十二日、那覇市の教育福祉会館で総会を開き、沖縄タイムス賞受賞記念として、同ネット設立までの経緯や取り組み、今後の課題について意見交換した。

 関係者は、国などによる戦跡整備とそれに伴う観光地化で、常に戦争美化へと歴史を書き換える動きがあったと指摘。体験者の証言など住民の立場から記録を残し伝え続けることの重要性を訴えた。

 代表世話人の大城将保さんは、住民による遺骨収集が、日本政府援助で慰霊碑整備された際、「国のために命を捨てた英霊」と碑文に記されたことや、政府補助金による当初の県立資料館が、軍の遺留品展示場になった事例を挙げた。

 「沖縄戦跡の靖国化」への危機感から、住民の戦場体験記録運動が進み、同館は、同ネットの前身「沖縄戦を考える会」が証言や資料を集め、住民中心の展示に切り替えた経緯を説明した。一方で、現在の教科書問題や「集団自決」訴訟を挙げ、「心に傷を抱え沈黙する体験者の話を記録する作業は、今も続いている」と述べた。

 村上有慶さんは、戦跡保存について「戦争を否定し、実りある平和教育を行うための文化財指定でなければ意味がない」と指摘。「平和運動が大きな川になるための一滴の源泉として、たゆまず勉強し、現場に立つことが使命」と強調した。
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