第3・3(2) 原告らの主張
ア(「太平洋戦争」)*
「太平洋戦争」については,第2・2(4)アの限度で認める。
イ(沖縄ノート)*
沖縄ノートについては,第2・2(4)イの限度で認め,その余は否認し,争う。
沖縄ノートの各記述の前提には,悲惨な集団自決が原告梅澤及び赤松大尉による自決命令に基づくものであるという全く虚偽が置かれており,そして,そのことこそが被告大江の自問と卑下と自虐的反省の中核部分を占めていたのであり,したがって,その自問による反省が全く的外れな昏迷に深みに陥ってしまったのは,故無きことではない。
したがって,原告らは,沖縄ノートの各記述が公共の利害に関する事実に係わることは認めるが,それがもっぱら公益を図る目的によるものであるとの主張は否認し,争う。