まず最初に

ここはアゲハチョウの生態や種類、飼い方などの情報を集めるwikiです。
新しく発見された情報は、本スレでよく吟味のうえ、どんどん記載しちゃってください。
また、一部アゲハチョウ科に属さない種類も扱います。

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アゲハの幼虫はキモ可愛い 10
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/insect/1402034011/l50


アゲハチョウってどんな蝶?

アゲハチョウは、チョウ目(鱗翅目)、アゲハチョウ上科、アゲハチョウ科に属する蝶類の事です。一般的には、我々が良く知っている黄色と黒の縞の蝶、ナミアゲハを示す事もあります。アゲハチョウは南極を除く全ての大陸に生息し、その数は550種類程度と言われており、日本でもそのうちいくつかの種類を見たり触れたりする事が出来ます。アゲハチョウは他の蝶類に比べて特に身体が大きく、その優雅な姿と温厚な習性から、日本でもたくさんの人が趣味で飼い育てています。

アゲハチョウの生態

アゲハチョウは卵→幼虫→蛹→成虫と姿を変える、完全変態生物です。
その中でも最も期間の長い幼虫と成虫では、特徴も全く違い、まるで別種の生物のようでもあります。
日本ではおおよそ5月~11月の間発生し、寒い日や時期になると活動が鈍ります。

  • 卵  エサとなる草木の各所に粘着性物質で産み付けられます。他の昆虫の卵同様、無防備そのもので、物理的な力にはとても弱いですが、熱や乾燥には非常に強いです。卵を食べる生物や、卵に寄生するハチなどの天敵が存在します。おおよそ産卵後3日~10日程度で孵化します。

  • 幼虫  飼育をする場合はほとんどがこの期間の世話になります。卵から這い出た幼虫は、まず栄養分の豊富な卵の殻を食べます。(食べない場合もある)その後はエサとなる草木の葉をひたすら食べ続け、ある程度大きくなる毎に約1日の休眠状態になり、脱皮を行ってさらに大きく成長します。この時脱いだ皮もやはり栄養分が多く、自分で食べてしまいます。(この行動は敵に見つかりにくいようにするためという意見もある)このサイクルをおおよそ4回繰り返し、5つ目の姿で我々が良く知っている青虫になります。アゲハチョウの幼虫に共通する特徴として、万能の糸(身体を固定するのが主な役割)を吐く器官、臭角と呼ばれる威嚇のための器官を持っている事が共通します。臭角は天敵に狙われた際や、大きな振動などに反応して頭部から突きだされますが、字の通り凄まじい臭いを放っており、人によっては不快感をもたらします。しかしハチやクモなどに対しての有効性はあまり無いようです。幼虫は小さいながらも栄養の塊であるために、天敵の数が非常に多く、また農家などにとっては害虫以外の何物でもないため、防除の対象となり、野生の個体は最終的には、ほとんどが何らかの形で死んでしまいます。

  • 蛹  十分に大きくなった青虫は、食べるのをやめてまる1日ほど休眠状態になります。種類にもよりますが、背中の中心に脈打つ血管が透けて見えるようになるのがこの合図です。しばらくすると大量のフン(水っぽく、下痢と呼ばれる)をして、猛烈な速度で育った食草から脱走を開始します。(脱走しないものもいる)このフンは成虫になるにあたって、不要になった消化器官を捨てているのだと言われています。脱走が始まるとみるみる身体は縮んでいき、青虫の時の半分くらいになってしまいます。脱走をするのは蛹になるにあたって、天敵に狙われない、環境がいい、羽が伸ばせるなど条件のいい場所を探すためと言われています。場所が定まると、幼虫は蛹の身体を支える為の糸作りを始めます。まず尻尾の先端を固定するための糸の台座を作り、その次に背中を固定するための強靭な糸を作ります。この糸は極めて頑丈で、何かがぶつかったくらいで切れる事はそうそうありません。糸がきっちり出来あがると、幼虫はその中に身体を通して、完全な固定状態になります。こうなると後は蛹になるための最後の脱皮を待つだけで、この状態を前蛹(ぜんよう)と呼びます。まる1日ほどの休眠の後、最後の皮を脱ぎすてて、中から蛹が現れます。しばらくは柔らかいですが、3日ほどすると非常に頑丈な外殻が出来上がります。また、蛹はある程度保護色を得る事ができ、状況によってオレンジ、茶色、アイボリーなど実に様々な色になります。蛹は基本的には全く動けませんし、ものも食べません。また、蛹以外の形態では寒さに抵抗できないため、この形態で越冬を行います。越冬した蛹は温度や環境の変化には非常に強く、きちんと春の訪れを感知してから羽化します。

  • 成虫  蛹になってから約7日~15日ほどで、正常な状態であれば羽化が始まります。身体が出来上がると蛹の身体は透き通り始め、中の蝶の色が見えるようになってきます。こうなるとおおよそ1日中には羽化になります。羽化の際には蛹の上部が割れ、中からしわくちゃに折りたたまれた成虫が這い出てきます。この際には必ず成虫が捕まる事ができ、なおかつ羽を伸ばせる場所がある事が大事です。這い出た成虫は、広い空間で約半日をかけて、羽に体液を送りこみ、飛翔の準備を行います。この時に地面に落ちてしまったり、強い衝撃が加わったりすると、羽は一生伸びず、羽化不全になります。もちろん大空を舞う事もできません。また、同時に蜜を吸うための伸び縮みする口、ストローも同時に作ります。ストローは羽化したてでは左右対象に分かれたひも状の状態になっており、これを貼り合わせる事でストローの完成となります。当然ですがこのストロー作りも、上手くいかないとモノが食べれず餓死を待つのみとなってしまいます。身体の調子が整うと、成虫はゆっくりと飛び立っていきます。以後は約2週間、花の蜜を吸い、交尾と産卵を死ぬまで繰り返します。メスは幼虫のエサとなる草木をつま先で感じる器官を持っており、きちんと探し当てて産卵を行います。ただし農薬などがかかっている所には近づきません。

日本のアゲハチョウ

日本で見る事のできる代表的なアゲハチョウです。
名前をクリックで詳細のページへジャンプします。


アゲハチョウを育ててみよう!

アゲハチョウを育てるのはそんなに難しい事ではありません。
何しろ日本中にいますし、主な食草となる柑橘類も本州以南はそこら中に生えています。
しかしやはり生き物です。飼育のうえで注意すべき事も多く、気をつけないと悲惨な思いをする事になってしまいます。
ここではいくつかの項目に、大まかな飼育のコツと生態をまとめますが、
成虫は空を飛びまわって子孫を残すのが目的なので、飼育の対象外とします。

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最終更新:2014年06月06日 15:11
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