川上未映子「おさきみどり、どう書くの?」 @ ウィキ
http://w.atwiki.jp/osakimieko/
川上未映子「おさきみどり、どう書くの?」 @ ウィキ
ja
2010-10-17T01:34:51+09:00
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『黄昏抜歯』と『わたくし率 イン 歯ー、または世界』
https://w.atwiki.jp/osakimieko/pages/16.html
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歯 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 9月18日(土)15時31分19秒 通報 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/1038
せんのレスポンスに記すかどうか迷った件を、やっぱり書いときましょうか。
拙著を、そしてたぶん川上作品をも精読なさっているayanarinさん、唐突に『砂の器』と『人間の証明』に言及なさったのは、『綺譚集』のうちの「歯」をテーマにした作品との絡みですね? ええ、その着想は間違いなく僕が治療経験から得たものであり、当時意識しえた先人の作物といったら映画『白日夢』(リメイクがあったの!?)の一場面くらいでしょうか。原作とは無関係に近いと思っています。
すでに読者や批評家から賛辞をたまわっていた着想であり、のちにそのヴァリエテが、着想面において絶賛されているのを見たときは、もちろん驚き、呆れました。ウェブでも簡単に検索できますね。じつに「未熟」な人々です。
しかしそんな「未熟」さを叩こうなんて気は、さらさらありません。そういう憤りには、自分自身、もう倦んでおり、曲がった根性を叩き直せない「状況の哀しさ」を問題にしている、とは最初から書いてきました。
折原みと(漫画家)に比べりゃ、良心的ですよ。読者がどう感じられるかは別ですけど。
【追記5】おーい、知ったかぶりを重ねると追記が増えるぞ。べつに責めちゃいないんだから、無視すればいいじゃないか。
僕が『イン歯ー』(って、俺はタイトルもなにも出していないのに……いやモロか)を読んだのは、読者からの指摘によってであり、ごく数日前ですよ。だって、そ、の、頃、不、意、に、献、呈、が、途、絶、え、た、か、ら。あとは、ほかの読者に比較してもらえばいいって話でしょ? どっちもそれなりに売れている本だから、比較しやすいと思うし。
で、この話題は、1)客観的に見て執拗であり、2)明らかに2ちゃんねらーであり、3)自分の投稿は試金石であると公言している、ayanarinさんに対して津原が呈示し、その出方をうかがっていたというものでしかない。
「特定の歯に自分の消したい過去を託した女性が、その健康な歯を抜いてもらう話」を僕は2001年に書きました。おやおや。でも、それだけの話。
【追記7】確認しましたら、「黄昏抜歯」(雑誌掲載時は「かわたれ抜歯」)を僕が書き始めたのは2001年八月。完成は翌年の二月頭で、小説現代の同年三月号に掲載。ま、それだけ編輯者とやり取りを重ねた作品ってことです。担当は今は亡き名編輯者・岡圭介氏。
「彼は誰」という原義に重きをおいて「かわたれ抜歯」としていましたが、「かわたれ時」の間違った解釈を堂々と語る人がテレビやウェブ上に増えていたこと、そういう地口(に見えるもの)が今は理解されにくいであろうという編輯者の意見などをふまえ、『綺譚集』収録時に「黄昏抜歯」と改題しました。
件かく語りき 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 9月20日(月)15時26分55秒 通報
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/1046
「歯」の件が露見したのは偶然ですよ。君たちが騷ぎだした後だ。
君たちの執拗さに僕の読者がキレなければ、僕は一生気付かなかった。気付いていたとて、ayanarinさんというトリックスターの存在がなければ、ここでは言及しなかった。そして川上さんのリンクがなければ、ここを読んでいる人なんて、せいぜい数十人に過ぎなかった。
皮肉な話だね。
でも安心したまえ。法的には盗作ではないし、担当者は頑として「似ていない」と云い張るよ。
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[[【おさきみどり】川上未映子28【どう書くの?】>http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1284660479/]]より
>97:&color(blue){やれやれ、僕は名を失った}:2010/09/20(月) 21:00:45
>尾崎問題に関して、真相は第三者の証言がない限り藪の中だけど、
>イン歯と黄昏奥歯に関しての類似点に弁解の余地はない。
>しかも黄昏奥歯のほうが前に発表されており、川上未映子は複数の津原著作を読んでいるとブログに書いている。
>川上さんは時系列が全てのひとなのだから、以前に書かれていたものと発想、構造が似ていれば真似したと言われても反論できないでしょう。
[[【私率イン歯ー】川上未映子29【または黄昏抜歯】>http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1284971598/]]より
>344:&color(blue){やれやれ、僕は名を失った}:2010/09/21(火) 22:59:09
>もはや時系列だけの問題じゃない。
>イン歯と黄昏抜歯の類似点は、客観的に
>・奥歯に意識が宿っている
>・意識は主に恋愛に関するものである
>・抜く必要のない奥歯をあえて抜くことで恋愛に決着をはかろうとする
>が挙げられる。
>しかもイン歯において、なぜ脳じゃなくて歯なのかについての説明は一切ないが、
>黄昏では、痛みや歯の音から過去を思い出して、という流れがある。
>黄昏はイン歯より前に書かれており、川上は津原作品を読んで評価していた、
>これだけの事実があって、全く知らなかったでは通らない。
>746:&color(blue){やれやれ、僕は名を失った}:2010/09/19(日) 21:37:57
>津原泰水の黄昏奥歯を読んでみた。
>わたくし率は奥歯に自我がある妄想で、黄昏は奥歯に思い出がある幻想。
>そしてどちらも恋愛感情がからんでおり、奥歯を抜くことでそこから脱しようとする。
>書き方は違うが、以上の構造は似ている。
>わたくし率において、奥歯に自我があるというのは単なる妄想の域を出ず、
>全く根拠が説明されていないが、
>黄昏においては、歯痛から過去が繙かれる形になっており、一応の根拠がある。
>パクリかどうか確かめようはないけれど、津原作品を読んでいたのだから、
>全く関係がないというのは無理があるかと。
>890:&color(blue){やれやれ、僕は名を失った}:2010/09/24(金) 17:15:01
>黄昏抜歯読んだ。既に指摘されているけど、以下類似点
>・イン歯では奥歯に自我があるという設定で、黄昏は奥歯に記憶があるという設定
>・イン歯では奥歯を見せろと片思いの人間に迫り、
> 黄昏では奥歯の音や痛みから、歯を鳴らしていた女性(片思いの相手の恋人)を、さらに彼女を死なせたことを思い出す
> つまり両者とも恋愛がらみ
>・どちらの主人公も、片思い(の思い出)から決別するため、抜く必要のない奥歯を抜くよう歯医者に頼む
>一番目だけなら、可能性が低いとはいえ偶然似ていたということはありえる。
>でも、第二、第三まであるとなると、偶然では済まされない。
>しかも川上さんは津原さんの著作を読んで、ベタ褒めしてるのだし。
2010-10-17T01:34:51+09:00
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「月刊Songs」原稿が尾崎フォーラムからの盗用?
https://w.atwiki.jp/osakimieko/pages/21.html
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**尾崎フォーラムからの盗用疑惑
ドレミ楽譜出版社『月刊Songs』に掲載され、2005年に加筆修正を加え[[ブログに転記された「第七官界彷徨」についての記述>http://www.mieko.jp/blog/2005/03/post.html]]が
[[尾崎フォーラムHP>http://www.osaki-midori.gr.jp/index.htm]]内の[[映画「第七官界彷徨-尾崎翠を探して」の紹介文>http://www.osaki-midori.gr.jp/_borders2/EIGA/3-EIGA/3-EIGA/HYORON.htm]]の盗用である疑惑。
映画版「第七官界」 投稿者:**** 投稿日:2010年 9月24日(金)16時06分19秒
(またも乱入する空気読めない読者)
尾崎翠フォーラムに映画の解説が入ってます、皆様これをご存知なかったハズはないと思うんですが念のため
http://www.osaki-midori.gr.jp/_borders2/EIGA/3-EIGA/3-EIGA/HYORON.htm
けっこう長文だけど肝心なのは次の2箇所
"翠は頭痛薬の中毒にかかり、恋人と別れて帰郷後は再びペンを執ることはなく、妹たち家族と厳しい戦後を質素にたくましく生きのびたのであった。"
"町子は「私はひとつ、人間の第七官にひびくやうな詩を書いてやりませう」という感覚少女だ。従兄弟たちもコケを実験栽培したり、コミック・オペラを作曲したりで、純粋さゆえややクレイジーな彼らの論争は絶え間がない。ところが「恋愛」に成功するのは栽培されたコケだけで、人間はすべて片思いや失恋ばかり"
事実こういう設定だったんですよ、津原さんが冗談でおっしゃってた作品は実在したのです、めでたいんだかどうなんだか・・・・・
悪質すぎる 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 9月24日(金)16時28分3秒 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/1061
****様;
……(溜息)。
これで、「二十歳の頃から読んでいた」が完全な虚偽であったことが、立証されたかたちですね。
僕もフォーラムの記事すべてをチェックしてきたわけではなく、とりわけ映像作品は未見ですから、先入観を避けるべくそれにかんする部分は読まないようにしておりました。
もちろん映画『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』が、「第七官界彷徨」のアレンジメントであり、原作どおりの映画化ではないという程度の知識はありました。
じつは、「川上記述は、映画『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』のDVDの解説の抜粋ではないか」という御指摘は、ある方面(またか。こちらはもちろん研究サイド)からいただいていました。確認がとれないので黙っていたんです。
フォーラムの記述からだったか……。
小説は読んでいないうえに、盗用(こちらは法的にも、完全に盗作です。ウェブだけでもおおいに問題ですが、本人の弁を信ずるならば、商業出版物に載せ、おそらく報酬を得ている!)だったとは。
今更ながら愕然としています。
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**当該文章の比較
[[【私率イン歯ー】川上未映子29【または黄昏抜歯】>http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1284971598/]]より
>972:&color(green){吾輩は名無しである}:2010/09/24(金) 21:16:15
>久々に爆笑。川上未映子の盗用ネタ帳
>
> 「小説「第七官界彷徨」は詩人を夢見る町子が、共同生活をしている従兄弟たち
> の家事手伝いのため上京するところから始まる.町子は「私はひとつ、人間の
> 第七官にひびくやうな詩を書いてやりませう」という感覚少女だ。従兄弟たち
> もコケを実験栽培したり、コミック・オペラを作曲したりで、純粋さゆえやや
> クレイジーな彼らの論争は絶え間がない。ところが「恋愛」に成功するのは栽培
> されたコケだけで、人間はすべて片思いや失恋ばかり。なんとも奇妙だが愛の本質
> を突いているのが「第七官」の世界なのだ」
>975:&color(green){吾輩は名無しである}:2010/09/24(金) 21:19:03
>そして、これが盗用結果、川上大先生オリジナルのご随筆(爆笑
>
> 「わたしが初めて尾崎翠の作品に出会ったのは、二十歳の頃で、本を読んでると
> 何処にでも行けるし何にでもなれるし生きてる人と話すのとは違う潔さがあるしで、
> 音楽よりも何よりも本当に本をよく読んでいました。わたしは、小説「第七官界彷徨」
> が手放しで大好きなのです。町子ちゃんという詩人を夢見る女の子が主人公で、従兄弟
> たちとのめくるめく共同生活の日々の物語です。ストーリーのニュアンスや登場人物の
> 面白みは実際読んでもらわないとなかなか伝えきれんけど、何がわたしにとって大きな
> 魅力かっていうと、町子は無論のこと従兄弟たちも筋金入りの感覚少女で、そして永遠
> の少女なわけ。たまらん。従兄弟たちは苔を栽培したりコミック・オペラを作曲したり
> 町子は自分の縮れ毛に思案したり。そんな彼らの会話や論争がたまらなく面白いの。
> ときどき間が抜けてて、ときどきはっとする。「恋愛」もこの小説の大切なテーマ
> なんだけど、人間は片思いや失恋ばっかで結局ここで「恋愛」に成功するのは苔だけ、
> という、これだけでもなんかそわそわするでしょ?」
>976:&color(blue){やれやれ、僕は名を失った}:2010/09/24(金) 21:21:56
>みえたんブログより。
>さあ、>>972と比べてみよう!(【】は引用者が注意喚起のためにつけました)
> 「何がわたしにとって大きな魅力かっていうと、町子は無論のこと【従兄弟たち】も筋金入りの【感覚少女】で、
> そして永遠の少女なわけ。たまらん。
> 【従兄弟たちは苔を栽培したりコミック・オペラを作曲したり】町子は自分の縮れ毛に思案したり。
> そんな彼らの会話や【論争】がたまらなく面白いの。
> ときどき間が抜けてて、ときどきはっとする。【「恋愛」もこの小説の大切なテーマ】なんだけど、
> 【人間は片思いや失恋ばっかで結局ここで「恋愛」に成功するのは苔だけ】、という、これだけでもなんかそわそわするでしょ?」
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**この事案の「時系列」
[[【私率イン歯ー】川上未映子30【または黄昏抜歯】>http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1285328696/]]より
>63:&color(blue){吾輩は名無しである}:2010/09/24(金) 22:14:57
>http://www.osaki-midori.gr.jp/_borders2/EIGA/3-EIGA/3-EIGA/HYORON.htm
>
>の Web サイトに関する質問などについてはmanager@osaki-midori.gr.jpまでご連絡ください。
>最終更新日 : 2008/04/10.
>
>2008年とある
>
>http://www.mieko.jp/blog/2005/03/post.html
>ミエコのブログは2005年
>
>ほほほ。パクリじゃなくて残念でした(笑)(笑)(笑)
>65:&color(blue){吾輩は名無しである}:2010/09/24(金) 22:19:35
>63
>それは最終更新日だろ?
>249:&color(blue){吾輩は名無しである}:2010/09/25(土) 01:32:33
>あの映画評はいつ書かれたものなんだろう。
>あの評者がミエコをパクるなんてありえないだろうから。
>
>ミエコがパクったんだろうな。
>270:&color(blue){吾輩は名無しである}:2010/09/25(土) 01:49:43
>えーと、ミエコブログが2005年で
>上のサイトは2008年となってますが?
>271:&color(blue){吾輩は名無しである}:2010/09/25(土) 01:51:10
>270
>2008年に「最終」更新したってことだと思いますが?
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***上記の事案について、主催者にメールで確認をとったと称する人物が現れる
[[【私率イン歯ー】川上未映子30【または黄昏抜歯】>http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/book/1285328696/]]より
349:吾輩は名無しである[sage] :2010/09/25(土) 13:21:13
尾崎フォーラムに質問したら返って来た。
http://www.mieko.jp/blog/2005/03/post.html
の川上さんの尾崎への見方は独特で面白い、剽窃ではないだろうとのこと。
なお、
http://www.osaki-midori.gr.jp/_borders2/EIGA/3-EIGA/3-EIGA/HYORON.htm
は2001年に書かれたものだそうだ。
暫定処置 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 9月25日(土)13時48分10秒 通報 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/1064
2ちゃんねるで珍論法を展開し、あまっさえこの件にかこつけて僕を批判する無法者まで登場しています。しかし上の二つが酷似しているのは紛れもない事実です。
フォーラムは事を荒立てたくないかもしれませんが、真剣に御相談する所存です。やむを得ません。出版の信頼を揺るがす、空前絶後の異景です。
魂の少女探偵さんはいま海外におられますが、彼女が戻ってこられたら、「ただじゃすまん」のも確かです。おたがい尾崎翠読者/研究者として、こちらとも直接ご相談せざるをえません(もともと『琉璃玉』上梓の際の会食は予定されていました)。
「された側が、それを抗議したがために叩かれる/潰されるというのが最大の恐怖であり、僕も苦い経験から「頼りになるのは読者だけ」と腹を括るに至った次第です。」
【重要な追記】
フォーラム土井氏といま連絡をとりました。
「長々と『第七官界』解釈を書いてきた人がいた」ので、善意の返信をしたが、何が何の「剽窃ではない」などと返信したおぼえはないとのこと。
まさか変形して転載されるとは思わず、心外であるとのこと。
ワカナちゃん(分かるよね? 君だ)、いい加減なことを広めてはいけません。このBBSにも来てたね?
2010-10-17T01:34:34+09:00
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おさきみどり、どう書くの?
https://w.atwiki.jp/osakimieko/pages/20.html
爆弾かもね 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 7月 5日(月)03時40分24秒 通報 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/707
これまで黙ってきたことの一例。「読んどいたほうがいい本はなんですか?」と訊かれ、「いわゆる女流を目指すんだったら、せめて尾崎翠は」と答えたら、彼女には字がわからず、代わりに書いてあげたと記憶している。その情景を見ていた人達は少なくない。せまい店の中だった。
暫くして、彼女がブログにて、長年読者であったような調子で尾崎を紹介しているのを読み、驚いた。というか背筋が凍った。
良心的に想像すれば、彼女ははなから尾崎など読んでいて、無学な僕を傷つけないよう、わざと「おさきみどり、どう書くんですか?」と訊いてくれたのかもしれない。
「だいななかんたい?」という誤聴も、わざとだったのかもしれない。
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事実関係について
http://www.mieko.jp/blog/2010/07/post-9111.html
くわしくはリンク先の文章を読んでみてください。
その文章では「川上氏は尾崎翠の字も存在も知らなくて、おしえてあげた」というような内容があります。
津原さんもブログで仰ってるように現ユリイカ編集長(当時は編集長ではありませんでした)に紹介されたのですが、当然それははじめての詩「先端で、さすわさされるわそらええわ」が掲載された「ユリイカ」2005年11月号が出たあとになるはずで、はじめてお会いしたのは正確には2006年の4月のことです。
しかし、わたしは尾崎翠についてはこのブログの2005年3月の日記にアップしていますし、この内容はそこからさかのぼること1年以上前、月刊Songs2003年10月号(Songsサイトのバックナンバーの目次では、残念ながら2003年は載せていただけていませんが、尾崎翠の「第七官界彷徨」をもじった連載のタイトル「第九感界彷徨」が2004年からは確認できます。このタイトルによる連載開始は2003年8月号。)に発表したものなんです。これは津原さんにお会いする以前のことです。そこにも書いているように、そもそもわたしが尾崎翠を知ったのは二十歳前後のことなのです。まあお会いしたのは酒席でもあったことですし、人もいたし、おそらく津原さんはなにか聞き間違いをされたか記憶違いをなさっているのか、そのあたりのことはよくわかりませんけれども、これが事実ですので記しておきます。時系列をご確認ください。
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尾崎翠 第九感界彷徨
http://www.mieko.jp/blog/2005/03/post.html
夢が夢であるための条件、少女が少女であるための。小さな胸の第七官界は遥けき恒星の営みをも掬いとる。今夜すべての苔は恋をする、今月号は尾崎翠。
先月号が中原中也だったので、今回は誰にしようか何にしようか、ちょっと迷っていましたが、尾崎翠。尾崎翠のこと、っていうか「第七官界彷徨」についても、ちょっと。
尾崎翠は1896年に生まれて1971年に亡くなりました。鳥取県生まれで、後に上京して文学活動を始めました。
それまでの、いわゆる自然主義と呼ばれる、ありのままをありのままに表現したり書き写したりする文学の傾向に「つまらな〜い」と感じたのかどうかは定かじゃないけれど、まあ自分の感覚に忠実に、記憶、体験、実感、映画や音楽や演劇や色彩など、もうとにかく自分の感覚が反応するところ、それらを見事に織り上げ、夢見る夢子でどこが悪いのよと言わんばかりに、幻想的で、ユーモアたっぷりの彼女独特の世界を作り上げていきました。
そしてばりばり小説を書いていくんですけれども、まだ若い時分に頭痛薬の飲みすぎで中毒になってしまって苦しんで苦しんで恋人と別れて鳥取へ帰ります。
そこからはもう書かなかった。書けなかったのか。
その後の生活は戦後を逞しく生きたという説もあれば、やはり病でぼろぼろになり、独り寂しく雑巾を縫っては売り歩いて寂しい晩年を送ったという説もありますが、後者がよく伝えられるところではあります。
兎にも角にも、彼女にとって、波乱万丈な人生であったことは確かなようです。
わたしが初めて尾崎翠の作品に出会ったのは、二十歳の頃で、本を読んでると何処にでも行けるし何にでもなれるし生きてる人と話すのとは違う潔さがあるしで、音楽よりも何よりも本当に本をよく読んでいました。
活字を追っている間だけは自分から離れてられるし、頁を開けばいつでもそこに、その大好きな世界がわたしを待っていてくれるわけで、夢中になって病み付きになるのは当然のことで。
そんな中、十代もやれやれ終わって、毎日毎日なんじゃあ、てな時に、本屋で尾崎翠の「第七官界彷徨」に出会ったわけです。
まずこのタイトルですよ。どうですか。これは唸った。初めて目にした人も唸るところです。
「第七官界彷徨」。このタイトルの吸引力については色々なところで色々な人が体験談や素晴らしさを語っていますが、多聞に漏れず、わたしもタイトルにやられたクチです。
何よ、何処よ、第七官界って、ってな感じで。どきどきですよ。ちくま文庫で出てる集成がお手ごろで他のも併せて読めて鞄にそっと忍ばせておけるし、尾崎翠世界的にナイスです。
わたしは、小説「第七官界彷徨」が手放しで大好きなのです。町子ちゃんという詩人を夢見る女の子が主人公で、従兄弟たちとのめくるめく共同生活の日々の物語です。
ストーリーのニュアンスや登場人物の面白みは実際読んでもらわないとなかなか伝えきれんけど、何がわたしにとって大きな魅力かっていうと、町子は無論のこと従兄弟たちも筋金入りの感覚少女で、そして永遠の少女なわけ。たまらん。
従兄弟たちは苔を栽培したりコミック・オペラを作曲したり町子は自分の縮れ毛に思案したり。そんな彼らの会話や論争がたまらなく面白いの。
ときどき間が抜けてて、ときどきはっとする。「恋愛」もこの小説の大切なテーマなんだけど、人間は片思いや失恋ばっかで結局ここで「恋愛」に成功するのは苔だけ、という、これだけでもなんかそわそわするでしょ?
尾崎翠の小説が、少女趣味的世界であって同時に何故一流なのかというと、単純に文章が上手い。それも極上に上手いのと、戦前から映画に親しんできたせいか、視点が抜群に面白い。
カメラワークっていうの?情景を喚起させる能力がズバ抜けてる。漫画と詩と映画と小説と写真を同時に観る感じがいつもする。
町子が云う台詞、
「私はひとつ、人間の第七官にひびくやうな詩を書いてやりませう」
この台詞はほんとに長くわたしの頭の中に残っていて、このわたしの連載とタイトルは、この作品へのオマージュでもあります。
「第七官界」が結局薬局何かというのは、読んだ後にきっと自分だけの感覚で感じるはず。他の短編も是非に!
さて今回のわたしの絵と詩は、人生で自分で選んだり決定したり出来ることっていうのは、実は絶望的にほんとに少ないということで。絵は、勝手に騒ぐ、ヘモグロビン。
この文章は、ドレミ楽譜出版社『月刊Songs』に連載中の「第九感界彷徨」からバックナンバーを加筆修正したものです。
月刊ソングスには未映子の詩と絵も併せて掲載されていますので、ぜひご覧ください。
※月刊ソングスの連載は終了しました。
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雑巾の価値 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 8月 7日(土)18時34分16秒 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/814
尾崎翠の雑巾について。
まずはこちらを御覧ください。
http://www.osaki-midori.gr.jp/6-ZATUROKU/midoricharity.htm
「当時のニュービジネスとも言えそうな雑巾作りと、翠の豊かな詩的感性がどのように結びついていたのか想像するだけで楽しくなります」というこちらの記述と、川上さんの「やはり病でぼろぼろになり、独り寂しく雑巾を縫っては売り歩いて寂しい晩年を送ったという説もありますが」という記述とでは、ずいぶんニュアンスが違いませんか?
朝鮮から引き揚げてきた兄妹一家と同居していた翠が、なんで「独り寂しく」なのかも理解しがたいところです。ましてや年譜によれば、尾崎が兵庫にまで雑巾を売りに行ったのは、1947年の七月とまで限定されています。素材は純綿。ただのボロ布ではなくお洒落なお掃除グッズにニーズがあると尾崎がふんだ程の、日本の復興の歩みがむしろ見て取れるというものです。
当時、僕の祖母は箸箱を研磨する内職で、生計を立てていました。「とにかく物が無い」「何でも売れる」時代。今の内職とは桁違いに儲かったようです。
ある意味、已むなく 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 8月11日(水)03時26分4秒 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/822
尻馬にのるみたいで恐縮ながら川上未映子さんついでに、今更ながら彼女の「第七官界彷徨」紹介文について。
http://www.mieko.jp/blog/2005/03/post.html
マニアの多いこの作品に、僕はなるべく触れたくなかったというのが正直なところなんですが、研究者肌の方々が、忿懣やるかたなしとの私信をくださるのです。で、確認のために(仕方なく)再読いたしました。
個人的な結論を表明します。メールの方々、これで溜飲をさげてください。
結論:「まるきり読んでいない」か「慌てて読んでいたふり」と、誰に判断されても仕方がない文章。少なくとも読者に「読んでいる」「読んできた」と感じさせるにも粗雑すぎる。ネット上の記述(当時)のコピー・ペースト・コラージュ以外の可能性は見出しにくく、彼女の尾崎の紹介者たる資格となると、これは大変に厳しいものを感じざるを得ない。
・「従兄弟たち」いう言葉が何度も出てくるんですが、町子の共同生活者で従兄にあたるのは三五郎だけで、一助と二助は兄です。従兄と兄をまとめて「従兄弟たち」と表記なさっているのかと思いきや、「苔を栽培したり」とあるので(これは兄の二助)明らかに誤認。
・「町子は無論のこと従兄弟たちも筋金入りの感覚少女で、そして永遠の少女なわけ」というのは特殊なレトリック? 読者に人物の性別を混乱させる意図はどこに?
・主要モチーフである蘚が、なぜか「苔」と表記されている。蘚類と苔類は違い、同作で扱われているのは前者。
・「コミック・オペラを作曲したり」とあるけれど、三五郎は音大受験生で、「受験に必要のないコミックオペラをうたい」はするものの、作曲はしていないかと(僕も基本的に記憶を頼りに書いているので、もし事実誤認あらば、どなたか御指摘を)。
・「戦前から映画に親しんできたせいか、視点が抜群に面白い」というのは尾崎翠についてだと思うんですが、これは「第七官界彷徨」を戦後の作品だと誤解している証拠。
・「町子が云う台詞、(改行)「私はひとつ、人間の第七官にひびくやうな詩を書いてやりませう」(改行)この台詞は……」と二度もセリフとあるんですが、セリフは無いと思うな。地の文でしょう。モノローグという意味で使われているのかもしれないけれど。またちくま文庫版を読者にお薦めになっているにも拘わらず、なぜかここは旧仮名(ちくま文庫は新仮名遣い)の引用となっている。
・内容紹介に先んじて川上さんは「「第七官界彷徨」。このタイトルの吸引力については色々なところで色々な人が体験談や素晴らしさを語っていますが、多聞に漏れず、わたしもタイトルにやられたクチです」と、つい洩らしていらっしゃる――「それらのコピペ」がブログ記述の実相ではないのか?
以上、長尺の論文やエッセーへの重箱の隅をつつくような指摘ではなく、連続した二十行足らずの文章への指摘です。
匿名でごめんさんが、冒頭「書かなかった」「独り寂しく雑巾」云々で呆れられていたとき、「そうそう、そんな文章だった」と思ったもんですが……いま改めて読んでも、やはりこういう結論であります。
こういうとき僕のような凡人は「この人は、読んだふりをする人」で思考が停まってしまうのですが、研究者やそういう肌の方々は「訂正のチャンスがあるのに、それがなされない」ことに怒りを感じられるようで、思えばよほど穏便でもあるし、言行一致とでも申しますか、「ブログは試行の場」という自分の言葉に感情がついていかない僕などより、遥かに賢明であるなあと感じる一夜。
2010-10-17T01:34:17+09:00
1287246857
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時系列
https://w.atwiki.jp/osakimieko/pages/14.html
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**7月5日-事の発端
爆弾かもね 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 7月 5日(月)03時40分24秒 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/707
新人作家に他ならない川上未映子さんが新潮新人賞の審査員になっていると知り、さすがにこれには、違和感をおぼえた。
これまで黙ってきたことの一例。「読んどいたほうがいい本はなんですか?」と訊かれ、「いわゆる女流を目指すんだったら、せめて尾崎翠は」と答えたら、彼女には字がわからず、代わりに書いてあげたと記憶している。その情景を見ていた人達は少なくない。せまい店の中だった。
暫くして、彼女がブログにて、長年読者であったような調子で尾崎を紹介しているのを読み、驚いた。というか背筋が凍った。
良心的に想像すれば、彼女ははなから尾崎など読んでいて、無学な僕を傷つけないよう、わざと「おさきみどり、どう書くんですか?」と訊いてくれたのかもしれない。
「だいななかんたい?」という誤聴も、わざとだったのかもしれない。
僕は、未熟な人は嫌いではない。むしろ積極的に好きだ。いつも、伸び代のある人達と切磋琢磨していきたいと願っている。
しかし未熟な人に、他者の命運を決する権利があるとは、さすがに思わない。彼らが、自分の立場を脅かしかねない人々を、推すとは、想像しにくいからだ。
中堅作家でもその多くが、審査員へのオファーを断る。金銭的、名声的には、魅力的な話なのだが、公募に応じてくるアマチュアの才能に、うっかり嫉妬してしまうくらいなら、自分の小説を磨きたいと思うもの。
川上さんは「引き受けざるをえなかった」のかもしれない。よって僕が批判している対象は、もちろん個ではない。状況の哀しさである。
こういった違和感の表明を、作家の多くは避けたがる。誰かの恨みをかい、審査員になるチャンスを失ったりすれば、それは困ると感じるからだろう。でも、どんなに貧しくとも、死ぬまで、一人の物書きでありたいと願っている僕には、そうする権利も、また義務もあろうと感じる。
小説は文化であり、なべて文化は枯れやすい花である。命を削って、その花圃の番人の一人であり続けてきたという自負が、僕にはある。
かつて、「自死した二階堂奥歯と比して、まだ生きておられる川上さんを推さないのは、バランスを欠く」とし、川上さんの最初のエッセー集への支持を表明した。こっちの人は評し続けられるから修正が効く、といった意味である。
「どうしたら芥川賞をとれますか」という川上さんの質問に、「一頁めに『ちんこ』か『まんこ』という言葉を入れたら」と僕は答えた。その通りにして、彼女は受賞なさった。
虚しい。短期ではあったが、一編集者として「信ずる文学」を支えようとなさっていた、奥歯さんが懐かしい。
【追記】作家・川上未映子さんが、この文章のみをリンクされ、いささか迷惑を被っております。リンクで跳んでこられた皆様におかれましては、一般の方々の御意見をふくんだ前後もお読みくださいますよう、宜しくお願いいたします。(津原泰水)
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs
壊れた世界 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 7月 5日(月)13時42分21秒 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/708
下、状況への批判めいたことを記して、さて自分に何が起きたものか、僕はまったく予見していない。無防備にも程があると、自分でも思う。
サプライズ人事に素直にサプライズしたまでだし、それを黙っていて身体に毒を溜めるよりは、周囲に迷惑をかけないと判断したまでだ。
大昔、少女小説作家時代に受けた、編輯者からの「可愛がり」を独白したら、白泉社のHさん(現在ウェブ上では別名義でいらっしゃるので、念のためイニシャルとする)から、たいへん悪いことをしたかのような批判を受けた。
表立って批判をしてくる人は信頼できると僕は信じているので、当時も現在も、氏に対する他意は露ほどもない。しかし特定の利益集団に帰属しているでもない者が、自分の過去を正直に語ることが、なぜ悪かったのかは未だに分からない。
くだんの編輯さんへの遺恨もなかった。話として面白いじゃないですか、スコットランドで放置されたとか。
「論争や独白に淫している暇があったら小説を書く」が正しいことだと思っているから、僕はあまり、率直な表明というのをやらない。「本音が見えにくい」と実像を知る人は言う。実像を知らない人は「こいつ馬鹿?」と思うらしい。
馬鹿ではないと言い張るほどの馬鹿ではないが、生来、行動パターンが極度に、ひたすら創作へと傾いているのは認めざるをえない。すると社会的には、馬鹿ということになるらしい。体感的にだが「あいつは世間への興味も、興味を持つほどの教養もない」と信じている人が多いような気がする。
僕もそれなりに真っ当な社会人であって、税金も年金も払っているし、防災訓練にも参加する。「職場」であるところの小説出版の動向も気になる。
壊れている、と最近思う。なんつーのかな、昔はちゃんと読み込んでいる人同士が論争とかやっていたのに、昨今は、誰もろくに原典を読まないまま、その漠たるイメージを語ったりパクっているような気がしてならない。Wikipediaのせいか?
限界かな、と思う。小説は死なない。物語は死なない。でも「文学」の当事者はみんな死んでしまった。文学というのは状況そのものだから、当事者不在では成り立たないのだ。
僕自身は飄々と小説を書き続けるだろうし、それを出版したいと仰有る編輯者が一人いれば成立する仕事なので、個人的な危機感は薄い。それでいいのか? と自問しなくもないけれど、成功を求めないことに慣れすぎてしまったので、淡々としているほかないのだ。
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**7月13日-津原泰水が掲示板に追記
天網恢々 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 7月13日(火)18時05分2秒 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/713
女の友達で忘れられないひとに、尾崎翠さんがありますが、鳥取の郷里に帰へられて二三年になるけれども、もう一度上京されて、かつての「第七官界彷徨」のやうな小説を書いて貰ひたく、私は、芥川賞のカードを戴いてゐますが、こんなひとを芥川賞にしたらなぞ空想してゐます。いまではどんな仕事をされてゐるのか消息がカイモク判りませんけれども、私にとつては得がたい友人のひとりでした。(林芙美子「私のともだち」――「新潮」昭和十年四月号)
***
一見、暖かな文章である。しかし『第七官界彷徨』が啓松堂から単行本出版されたのは、昭和八年。その後も地道ながら文筆活動をおこなっていた先輩作家の、引退と消息不明を、林はここで勝手に宣言している。
ちなみにこのとき林は、芥川賞の審査員でもない(!!!)
なんてこと、僕がことさら再録しとかないと、と最近は思うのです。
参考:『尾崎翠への旅――本と雑誌の迷路のなかで――』日出山陽子(小学館スクウェア)
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**7月22日-川上未映子がブログで反論
2010.07.22
事実関係について
ttp://www.mieko.jp/blog/2010/07/post-9111.html
小説家の津原泰水さんがご自身のサイトで、わたしのことを書かれていると教えていただきました。
それで読んでみると、端的に事実と違うことが書かれてあったので、ここで訂正しておきたく思います。
くわしくは[[リンク先の文章>http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/707]]を読んでみてください。
その文章では「川上氏は尾崎翠の字も存在も知らなくて、おしえてあげた」というような内容があります。
津原さんも[[ブログ>http://wave.ap.teacup.com/radiodepart/42.html?rev=1]]で仰ってるように現ユリイカ編集長(当時は編集長ではありませんでした)に紹介されたのですが、当然それははじめての詩「先端で、さすわさされるわそらええわ」が掲載された「ユリイカ」2005年11月号が出たあとになるはずで、はじめてお会いしたのは正確には2006年の4月のことです。
しかし、わたしは尾崎翠についてはこのブログの2005年3月の日記にアップしていますし、この内容はそこからさかのぼること1年以上前、月刊Songs2003年10月号(Songsサイトのバックナンバーの目次では、残念ながら2003年は載せていただけていませんが、尾崎翠の「第七官界彷徨」をもじった連載のタイトル「第九感界彷徨」が2004年からは確認できます。このタイトルによる連載開始は2003年8月号。)に発表したものなんです。これは津原さんにお会いする以前のことです。そこにも書いているように、そもそもわたしが尾崎翠を知ったのは二十歳前後のことなのです。まあお会いしたのは酒席でもあったことですし、人もいたし、おそらく津原さんはなにか聞き間違いをされたか記憶違いをなさっているのか、そのあたりのことはよくわかりませんけれども、これが事実ですので記しておきます。時系列をご確認ください。
それで、記事のしたのほうに、芥川賞についても言及されていますが、小説を書くと決めてもいなかった当時のわたしが津原さんに芥川賞について訊くはずもありませんし、そこに書かれている津原さんのことば──もちろん引用は控えますが、わたしの小説「乳と卵」を読んでくださった読者であれば、そんな単語はこの小説にただの一カ所も書かれていないことはおわかりくださるだろうと思います。そして「乳と卵」で扱った主題は、はじめての詩「先端で~」を書いたときから存在しているものですし、これも「先端で~」を読んでくださった読者であればおわかりになると思います。こんなことを書いたらいいなどと、誰かからご教示いただくようなものでもありません。
「乳と卵」と「先端で~」を読んでさえいれば、すぐにおかしいとわかるこのような話が出てくることに困惑しています。
そもそも、お会いして話をしたのは大勢の人をまじえて2006年の4月と夏の2度で、あとは編集者に誘われてサイン会でご挨拶したぐらいです。メールのやりとりは当時そこそこあったのですが、いつお会いしたのか確認するために4年も前のメールをひっくり返していたら、お会いする前の「ダ・ヴィンチ」2006年1月号にわたしが尾崎翠について寄稿していたことに津原さんが気付かれて、はじめてお会いした直後に感想のメールをくださっていたりと、尾崎翠にかんしてそういう経緯もあるのですが、いろいろ謎だったりします。うーん。わたしもすっかり忘れていましたから、津原さんも記憶違いをされているだけなのでしょう。
というわけで、津原さんに対してではなくて、あの文章を読んで誤解された読者の方に対して、あくまでも「事実関係」として、ここに記しておきたいと思います。以上です。
そして、新人賞選考委員、がんばります!
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**「時系列」への反論
みんなわかってると思いつつ 投稿者:**** 投稿日:2010年 7月25日(日)10時28分4秒
ヒントは全て提示されている。読み取る人だけ読み取ればいいとおそらく考えておられるだろう津原氏の意図をだいなしにするかもしれないが,解題してみる。もちろん,この解題の責任は私にある。
川上未映子氏は,2003年からのエッセイのタイトルに「第七官界彷徨」をもじったタイトルをつけていたことを紹介している。でも,これは,尾崎翠を読んでいたという確証にはならない。尾崎翠の作品とは意識しないまま,タイトルだけ聞きかじっていた可能性だってあるからだ。だからか,川上未映子氏は,津原氏に会ったのは,「デビュー後」で,その時には既にブログに尾崎翠を紹介していた。と主張する。それに対する津原氏の反論は,実はなされている。「デビュー前に」ユリイカの編集長の紹介であったと。そして,2回くらいしか会ったことがなく,メールでのやりとりも当時はあったが,という点に「失笑」し,「厳選されたネタ」だけでも,ということで幾つかの例をあげ,電話での交流もあったことをつけ加える。
会ったのが,「デビュー前か」「デビュー後か」ということが,川上未映子氏がこだわっている点である。
でも,実は,「事前に「尾崎を知っていた」か否かなんて、その論評の品質問題の前では、どうってことない話」なのだ。
未映子氏のブログの尾崎翠の紹介は,端的に間違いがある。
次の部分
そしてばりばり小説を書いていくんですけれども、まだ若い時分に頭痛薬の飲みすぎで中毒になってしまって苦しんで苦しんで恋人と別れて鳥取へ帰ります。
そこからはもう書かなかった。書けなかったのか。
その後の生活は戦後を逞しく生きたという説もあれば、やはり病でぼろぼろになり、独り寂しく雑巾を縫っては売り歩いて寂しい晩年を送ったという説もありますが、後者がよく伝えられるところではあります。
これが,なぜ間違いなのかは,津原氏のこの掲示板の7月13日の記事「天網恢々」を読めば,わかる。鳥取へ帰った後の記述は,林芙美子が流したデマにもとづくものであることが,今日明らかになっている。
2005年時点では,わからなかったという弁明もなりたつかもしれないが,間違いを含む文章を放置しつづけ,現時点で訂正もしないで津原氏に対する反論として紹介するというのは,尾崎翠の愛読者を称す物書きとしては,まずいだろう。これを初めて読んで,尾崎翠の悲惨な末路という誤認を植え付けられてしまう人だって,いるかもしれないのだから。もし,ご存知だったなら,訂正しておくべきだった。
「どうってことない話」,ではあるが,川上未映子氏が,津原氏が紹介するまでは尾崎翠のことを良く知らなかった,の方がまだましなのだ。川上未映子氏が,自身が称するように20代初めから尾崎翠を読み込んでいたならば,現時点においてこのような「解説」を放置したままにしている「未熟な」評者であるという可能性が,より強く導かれてしまうからだ。
最後に,津原氏が提示した命題である。
いくら出版業界が苦境で,少しでも販売拡大につなげたいからといって,このような「未熟な人」に他者の運命を決定する権利を与えていいのか。そこまで出版業界は壊れてしまったのか。
おはようございます 投稿者:津原泰水 投稿日:2010年 7月25日(日)11時44分7秒 編集済
http://6020.teacup.com/tsuhara/bbs/739
■2003年云々:僕がどうにも書きにくかったことを、****さんがあっさりお書きになってしまったので、ま、そういう話である。というのでOKですか? 僕のこれまでの記述と矛盾していないかと思いますが。
初対面の場(トータル五人のイレコミ――半個室でした)で尾崎のレクチュアをしたのは、事実です。そのとき初めて『定本尾崎翠全集』が、ちくま文庫『尾崎翠集成』に落ちていると編集者から聞かされ、「あ、じゃあ安く入手できるから、よかったね」だとか、「旧仮名じゃないの? がっかり」、場で尾崎が「おざき」と呼ばれていて僕が「おさき」と訂正したこと、「翠」という字を誰も書けなくて「羽の下は卒業の卒でしょ」などと会話したことなど、よく憶えています。
僕はすでに『琉璃玉の耳輪』の作業に入っており、布教せねばという意欲に満ちてもいました。
当該川上さんのブログ記事を読み、「あ、買ったんだ」という所感をいだき、でも「せめて、ぜんぶ読んでから書けよ」と感じまして……。
■川上さんのブログを読む義務:御心配になり電話連絡してこられた知己からうかがったのですが、川上さんはここへの、直接のリンクを張られているそうですね。それは皆さんへの「行け」「読め」「抗議せよ」「そしてそれを広めよ」という誘導であると感じます。
電話一本、あるいはメール一往復で、「津原さん、あれ、あたしの記憶と違う」「あ、そ。ほいなら、まあ、直しとくわ」で済んだ筈。
誘導されている(かもしれない)皆さんを、僕はどこか、彼女の忠実なメッセンジャーのように感じています。ファンを下僕扱いするのかと、驚いています。
ことさら騒いで、「津原は間違っている」と(?)PRなさりたい理由を、僕がまず知りたいところです。
■2005年時点では,わからなかったという弁明もなりたつかもしれないが:成立ちません。稲垣眞美氏、日出山陽子氏らの労作『定本』は、帰郷後の尾崎の足跡を可能なかぎり辿っています。1998年刊行。ウェブ上の適当な記述のコラージュでないかぎり、帰郷後の尾崎が「書かなかった」「書けなかった」などという妄言は吐きえません。あ、ちょっと力が。
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**プロフィール
***津原泰水
>1964年、広島県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒。
>1989年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。また一時期、代々木アニメーション学院にて講師も務めていた。
>1996年、少女小説を引退。翌年、『妖都』で津原泰水として再デビュー。
公式サイト[[aquapolis>http://www.tsuhara.net/]]
サイト内掲示板[[aquapolis掲示板>http://www.tsuhara.net/low_06.html]]
ブログ[[ラヂオデパートと私>http://wave.ap.teacup.com/radiodepart/]]
著作リスト
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***川上未映子
>1976年、大阪府出身。日本大学通信教育部文理学部哲学科に在籍していた。
>2002年、ビクターエンタテインメントより川上三枝子名義で歌手デビュー。
>2005年、ユリイカより詩人デビュー。
>2007年、初の散文小説「わたくし率 イン 歯ー、または世界」を発表。
公式ブログ[[川上未映子の純粋悲性批判>http://www.mieko.jp/blog/]]
受賞暦
-2007年 第1回早稲田大学坪内逍遥大賞
-2008年 第138回芥川龍之介賞
-2008年 第1回池田晶子記念賞
-2009年 第14回中原中也賞
-2010年 第83回キネマ旬報新人女優賞を受賞
-2010年 第5回おおさかシネマフェスティバル新人女優賞
-2010年 第60回芸術選奨文部科学大臣新人賞『
-2010年 第20回紫式部文学賞
[[著作リスト]]
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【おさきみどり】川上未映子20【どう書くの?】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/book/1280063521/
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【椎名林檎に】川上未映子20【なれなかった女】&color(green){(重複スレ)}
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【おさきみどり】川上未映子18【どう書くの?】
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2010-09-25T17:28:01+09:00
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津原やすみ名義
https://w.atwiki.jp/osakimieko/pages/18.html
-『星からきたボーイフレンド』(講談社X文庫) 1989/5/5
-『地球に落ちてきたイトコ』(講談社X文庫) 1989/6/5
-『ボクの理科室へおいで』(講談社X文庫)1989/10/5
-『夢の中のダンス』(講談社X文庫) 1990/1/5
-『パーフェクト・キッス』(講談社X文庫) 1990/3/5
-『恋のペーパーチェイス』(講談社X文庫) 1990/5/5
-『おぼつき海岸の流れ星伝説』(講談社X文庫) 1990/5/5
-『初恋のリフレイン』(講談社X文庫) 1990/10/5
-『身勝手なヒロイン』(講談社X文庫) 1991/1/5
-『ふたりと美少年とエトセトラ』(講談社X文庫) 1991/4/5
-『五月物語』(講談社X文庫) 1991/7/5
-『五月日記』(講談社X文庫) 1991/10/5
-『ロマンスの花束』(講談社X文庫) 1992/3/20
-『悲しみがいっぱい』(講談社X文庫) 1992/8/5
-『アイドル誘拐プラン〈上〉』(講談社X文庫) 1992/12/5
-『アイドル誘拐プラン〈下〉』(講談社X文庫) 1993/1/5
-『月の庭園 ─英華─』(桜桃書房) 1993/4/5
-『恋愛国の恋愛姫』(講談社X文庫) 1993/6/5
-『抱きしめてエンジェル』(講談社X文庫) 1993/11/5
-『海の13』(小学館キャンバス文庫) 1994/1/5
-『月の庭園 ─笛吹─』(桜桃書房) 1994/2/10
-『素顔にKISSして』(講談社X文庫) 1994/4/5
-『天使の見つけ方教えて』(講談社X文庫) 1994/7/5
-『うふふ・ルピナス探偵団』(講談社X文庫) 1994/9/5
-『ポケットに星をつめて』(講談社X文庫) 1995/2/5
-『ようこそ雪の館へ』(講談社X文庫) 1995/4/5
-『ユニコーンがいた朝』(講談社X文庫) 1995/7/5
-『ふたりだけのウェディング』(講談社X文庫) 1995/11/5
-『お菓子の家で恋がはじまる』(講談社X文庫) 1996/2/5
-『エトランゼに花束』(講談社X文庫) 1996/7/5
-『ささやきは魔法』(講談社X文庫) 1996/12/5
2010-09-22T21:51:49+09:00
1285159909
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津原泰水名義
https://w.atwiki.jp/osakimieko/pages/17.html
津原泰水名義
-『妖都』(講談社) 1997/10/30
-『妖都』(講談社文庫) 2001/6/15
-『蘆屋家の崩壊』(集英社) 1999/6/30
-『蘆屋家の崩壊』(集英社文庫) 2002/3/20
-『ペニス』(双葉社) 2001/4/5
-『ペニス』(双葉社) 2004/3/20
-『少年トレチア』(講談社) 2002/1/30
-『少年トレチア』(集英社文庫) 2005/2/25
-『ルピナス探偵団の当惑』(原書房) 2004/3/30
-『ルピナス探偵団の当惑』(創元推理文庫) 2007/6/22
-『綺譚集』(集英社) 2004/8/5
-『綺譚集』(創元推理文庫) 2009/12/26
-『赤い竪琴』(集英社) 2005/1/30
-『赤い竪琴』(創元推理文庫) 2009/9/30
-『悪い男』(バジリコ) 2005/6/7 ※同名映画のノベライズ
-『アクアポリスQ』(朝日新聞社) 2006/1/30
-『ブラバン』(バジリコ) 2006/10/1
-『ブラバン』(新潮文庫) 2009/11/1
-『ピカルディの薔薇』(集英社) 2006/11/26
-『ルピナス探偵団の憂愁』(東京創元社) 2007/12/25
-『たまさか人形堂物語』(文藝春秋) 2009/1/10
-『バレエ・メカニック』(早川書房) 2009/9/18
-『琉璃玉の耳輪』(河出書房新社) 2010/9/30 ※尾崎翠の原案の小説化
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著作リスト
https://w.atwiki.jp/osakimieko/pages/19.html
***小説
-『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(講談社) 2007/7
-『乳と卵』(文藝春秋) 2008/2
-『ヘヴン』(講談社) 2009/9
***随筆等
-『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(ヒヨコ舎) 2006
-『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(講談社文庫)
-『世界クッキー』(文藝春秋) 2009/11
-『六つの星星』(文藝春秋) 2010
***詩集
-『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社) 2008/1/5
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