覚悟 by 151さん




「な、何でこんな格好!!上田!離せってば!」
体では抵抗を諦めようと口では決して諦めない。いつものことだ。
俺は無視して奈緒子の足に手を遣り、左右に開かせる。
「きゃっ!やだっ…そんな近くで見ないでっ!」
「はっ、今更。もうさっき十分見させて貰った」
呆れたように言う俺の方を、奈緒子が顔を赤らめ見返してくる。
「それでもやだっ!離せっ!」
恥ずかしがっても逆効果だということに奈緒子が気付くのはいつになるのか。
俺は視線を奈緒子の秘部から顔へと移し、意地悪く微笑んだ。

「じゃあYOU!勝負だ」
「しょ…はぁ?!」
「先に相手をイかせた方が勝ち」
「やっ!やですよ、そんなの」
首を激しく横に振る奈緒子から、再び秘部に視線を戻す。
「あっそ、じゃあずっとこのままだな」
「なっ…汚っ!!」
「YOUに有利な勝負だと思うぞ?俺はさっき既にイきそうだったし、YOUは……ん?何で何もされてないのにこんなに濡れ…」
「あーー!あーー!言わなくていい!」
奈緒子が大声で俺の言葉をかき消す。本当に、からかいがいのあるやつ。
「わ、私が勝ったら、こんな体勢すぐにやめてくださいよ?」
「俺が勝ったら、満足するまで続けるけどな。あ、そうそう。何本勝負がいい?」
「一本!!」
怒ったようにそう言って、奈緒子がペニスにしゃぶりついた。

「っ…!」
一瞬で達しそうな快感に襲われつつも負けじと目の前の秘部を指で広げる。
ネチョリと愛液が糸をひき、つい先程まで、いや、今も膣穴からそれが溢れ出ているのが見てとれる。
俺は丹田に力を込めながら、奈緒子の尻肉を掴み、顔の方に引き寄せる。
下の方から奈緒子があっと声をあげ、一瞬ペニスから唇を離すのが分かった。
舌が優に届く距離まで奈緒子の秘部を顔に近づける。
そうすると、ヒクヒクと蠢く膣穴や、垂れた愛液で光る尻穴まで見渡せた。



恥辱に震える奈緒子を体に乗せたまま、俺はそのクラクラするような淫猥な光景に酔いしれた。
グポッ、グポッという音と時折発せられる奈緒子の吐息を耳の奥で聞きつつ舌を出す。
奈緒子の反応に期待しながら、尖らせた舌で、クリトリスから尻穴まで一気にベロリと舐め上げた。
「んんんっ!!」
押さえつけていたにも関わらず奈緒子の尻は大きく跳ね、ペニスから慌てたように口が離される。
今のうちにと、舌のはらで何度も、何度も、クリトリスを舐め上げた。
「きゃうっ!やぁあっ…!!あっ、ふあんっ」
熱い液体が俺の顔にボタボタ落ちてくる。
息苦しさなど気にもとめず、俺は目の前の膣穴に吸い付いた、
──ジュルッズズズズズッ
わざと音を立て吸い取った愛液をゴクゴクと飲みほす。
下唇に触れるクリトリスが痙攣しているのが分かる。
「あぁああっ!!あっ!あーっ!きゃあっ!!!」
余程刺激が強いのか、狂ったように喘ぐ奈緒子。
唇を何度かペニスに戻し、奉仕を再開しようとするも、次から次に口から飛び出す喘ぎがそれを許さないらしい。
指さえまともに動いていないのだから、それも当たり前か。
このまま一気に勝負をつけてもいいが、それも勿体なく思え、一端唇を離してみる。

「…どうした?俺の圧勝か?」
「はぁ…はぁ…」
「イクときはちゃんと言えよ?」
俺の挑発にカッときたのか、俺が愛撫を休めている今を好機と見てか、奈緒子がペニスに口を戻す。
さっきの愛撫で力が抜けたのか、奈緒子の奉仕はとても拙い。
まだ自分にかなり分があると践んだ俺は、秘部への愛撫は軽く触る程度に留めた。
それだけの刺激で激しく痙攣するそこに興奮を覚えつつ、指で広げ中を覗き込む。
桃色の柔肉で蠢くそこに、一刻も早く挿入したいという欲求を高まらせ、喉をならす。

その瞬間、緩慢だったはずの奈緒子の舌が急に激しく動き出した。
「っ!!うあっ…!」
しまったと思うのもつかの間、奈緒子は喉の奥までペニスをくわえたまま、思い切りそれに吸い付いてきた。



空気と粘液が厭らしい音を立て、ペニスが奈緒子の口内で大きく痙攣する。
そのまま飲み込まれるのではと錯覚するほどの強い吸い付き。
「はっ!……っっっ!!」
──ドクンッ!!
成すすべもなく、奈緒子の口内に俺の精が満ちていく。
チカチカと光る天井を見ながら、今の奈緒子の表情を見られなかったことを、頭の片隅で残念に思った。


力の抜けた俺の体から奈緒子が離れ、ベッドに座る。
荒い息のまま奈緒子を見上げると、その喉が大きく動くのが見えた。
眉間に皺を寄せ俺の方を見た奈緒子は、その表情を満足そうなものへと一転させた。
口の端から溢れた精を手の甲で拭く奈緒子に、俺は困ったように笑ってみせる。
「…無理に飲むなよ」
俺の呟きが聞こえたかどうかは分からないが、奈緒子は嬉しそうに俺を覗き込んできた。
「えへへ!私の勝ちですね!」
「YOU、わざとだろう」
「何が?」
「わざと俺を油断させただろう」
してやったりという笑顔で奈緒子が俺を見る。
「勝手に油断する上田さんが悪いんです!すーぐ調子のるんだから」
憎らしいやつ。
「まぁ、正直…途中で油断してくれなかったら、負けてたと思うけど」
「つまりイキそうだったってことか」
奈緒子の失言に突っ込むと、その表情が固まった。
その隙にと、俺は脱いだズボンから財布を取りだす。
奈緒子が俺の方を振り返る頃には、衰えを知らないペニスに俺は避妊具を装着し終えていた。

驚く奈緒子を抱え、再び体の上に載せる。
これから何をするのかは分かってはいても、経験のない体勢に奈緒子が困惑しているのが分かる。
「う、上田さん?」
奈緒子の腰を俺の下半身の上まで持っていく。
勃起したペニスが奈緒子の秘部に触れるか触れまいかというところで、俺は奈緒子から手を離した。



どうしていいかわからず固まっている奈緒子をにやけながら見守る。
「えっと……えっ?ここからどうしろと?」
「分かってるくせにとぼけやがって」
俺が鼻で笑うと、奈緒子の顔がだんだん赤く染まっていく。
「や……分かって、る?…いや、分かってはいるんですけど。でも……あれ?」
「イキたくないのか?」
「イっ…!そりゃ…このままじゃ、辛いし…」
「イキたいだろ?」
「…………ィき、たい……です」
ゆでだこのような奈緒子に、俺は吹き出しそうになるのを必死に堪える。
「じゃあ、自分で入れろよ」
「えっ!どこに?!」
「どこって…言わせたいのか?!」
「やっ!!待った、いい!言わなくていい!ちょ、ちょっと…待って下さい」
奈緒子が落ち着くのを笑いながら待つ。

奈緒子は暫く考えた後、なぜか心配そうに俺を見てきた。
「………上田さん、仕事の疲れで動けなくなったんですか?」
寸でのところでなんとか笑いを堪えた。
「あ、あぁ…そんな所だ」
もちろん、嘘だ。ただ単に、したことのない体位をやりたいにすぎない。
奈緒子は唇を固く結び、小さく肩を震わせた後、呟いた。
「…わかり、ました」


プチュッと水音を立て、奈緒子の秘部とペニスが触れる。
奈緒子は下を覗き込み、俺のペニスに手を添えた。
長い髪がその表情を隠してしまうことを残念に思いつつ、奈緒子の一挙一動を見守る。
「んっ…んんっ…」
挿入のねらいを定めようと腰を揺らし、結果、ペニスの先端で秘部を擦られ一人喘ぐ姿に興奮する。
「えっ…と、ここ、かな?」
呟きながら腰を落とそうとするが、ヌルヌル滑るだけで上手くいかない。



「ん~~っ?!上田さんっ!!」
困ったように俺を見る奈緒子に、意地の悪いアドバイスを与えた。
「もっと足を広げて、指で穴を広げるんだよ」
「あ!……な……?!?」
今にも泣きそうな顔で俺を見た後、ゆっくりと足を開き、恐る恐る自分の秘部へと指を伸ばしていく。
ムニっと皮肉が細い指で開かれる様を食い入るように見つめた。
耳の近くの血管が脈打つ音を聞きながら、俺はその後の展開を待つ。

「あっ……ここ?」
尋ねてきた奈緒子に、重なった秘部とペニスの先端を見ながら頷く。
「そのまま、腰を落とすんだ」
「は、はい……んっ」
──ジュプップププッ
厭らしい音と共に、ペニスが膣穴に飲み込まれていく。
「んんんーーっ!んんっ…あぁっ!!」
吸い付く秘肉の快感に顔を歪ませながら、結合部と奈緒子の表情を交互に見る。
先端が子宮に当たる感覚と共に、奈緒子は大きく体を仰け反らせた。
「はぁんっ!あっ…あっ…あっ」
相も変わらず俺の逸物は奈緒子にはきつすぎるらしい。
小刻みに震えながら、肩で息をしている。
「奈緒子…動けるか?」
数秒息を整えた後、奈緒子は俺の質問に頷いた。

「あうっ!あぁっ…あっ!」
ゆっくりと奈緒子の腰が俺から離れ、またゆっくりと戻ってくる。
奈緒子が腰を落とす度に愛液がペニスの付け根に垂れ落ち、腰を落とす度に厭らしく濡れるペニスが垣間見られる。
「あっ…はぁんっ!やっ…これ、恥ずかしっ…!!」
俺が結合部を見つめているのに気付いたのか、奈緒子は涙を流しながら首を横に振る。
その光景に、沸き上がる衝動を押さえるのも、あと少しが限度だと思い知る。
「YOUと俺が繋がってるのがよく見えるな」
感嘆したように言うと、奈緒子は唇をふるふると震わせた。



「もうっ!はぁっ…そういうこと、言うの、あんっ!…やめてくださっ!」
「断る。こういうこと言うと、ココが締まるんだよ」
結合部に手を伸ばし、奈緒子の秘毛に触れることでココの意味するところを分からせる。
「っっ!!ばかっ!!」
奈緒子の目から溢れる涙を拭おうと頬に触れるが、返って手に付いた愛液で汚してしまい苦笑する。

「んあっ!…あうっ…あっあっ」
心なしか奈緒子の律動が速くなっている気がする。
いや、気のせいじゃない。
愛液は先程より激しく飛び散り、時折パチュンっと卑猥な音が鳴り響くようになった。
ペニスを締め付ける力も強まり、奈緒子の喘ぎ声もいっそう甲高くなってきている。
限界が、近いのか?
顔に触れていた手を、体に沿わせてゆっくり下ろしていく。
真っ赤な秘肉がめくれてはまた隠れ、濡れたペニスが覗いてはまた潜るそこへと。

「きゃあんっ!!あぁっ!」
「っ…!!」
膨れて顔を覗かせたクリトリス弾くと、驚くほど膣穴は収縮した。
俺まで、声が出そうになる。
奈緒子の快感はいったいどれほどのものか。
唇から垂れた涎や、俺の胸に置かれた汗ばんだ手、体中から弾け飛ぶ汗から伺い知る分には、苦しいほどの快感なのだろう。
肘がガクリと崩れ、俺の上へ倒れ込みそうになるのを何度も支える。

「あっ、あっ、上田さっ…もっ、私っ…!!」
膣口から子宮にかけて、柔肉が吸い付くような収縮を激しく繰り返す。
奈緒子が達する合図だ。いつも俺まで持って行かれそうになる。
だが、まだ…まだ離れたくない。
俺は汗で滲んだ手で奈緒子の腰を掴む。
「んんんっ…?上田、さっ?」
軽すぎる彼女を、腕の力だけで上下させることなど簡単なことだった。



「ひゃあっ!あああぁっ!!っはぁっ……んあぁっ!!」
今までの倍とも思える速さで与えられる快感に、奈緒子が叫ぶように喘ぐ。
俺でさえ、顔を歪ませてしまうほどの衝撃。
──グチュウ、パチュッ、パンッ!!
奈緒子を動かすだけでは飽きたらず、俺も腰を動かし彼女を突き上げる。
驚いたように奈緒子が俺を見るが、もはやその口から理解可能な言葉は発せられなかった。

「きゃあっ!う、えっ…ださんっ!!あぁあっ!やっ…激し…っ!」
結合が浅くなった時だけ薄く目を開け俺を見下ろし、深くなると同時にきつく瞑った目から涙を流す奈緒子。
もはや俺の上で快感に打ち震えることしか出来なくなったその姿に、俺の欲望は満たされていく。
「イけよ…奈緒子」
俺の声も、快感に震えていた。
「んんんっ…あっ!いく、イクっ…いくぅ!!」
訴えるように繰り返す奈緒子に微笑みながら、限界すれすれの快感に歯を食いしばる。
「あぁあっっ!!」
ゴプっと音を立て、大量の愛液がペニスを伝い俺の体を濡らした。

が、まだ俺は達さなかった。奈緒子が落ち着くのを待つ余裕も、なかった。

「ひゃうっ!やぁあっ!まっ、待っ…て!!あぁあっ!!」
奈緒子が達した快感に打ち震える最中も俺は突き続ける。
愛液が飛び、散り、跳ねる。
「きゃあぁっ!!だめっ…許、してぇ!!」
悲鳴のように、懺悔のように喘ぎながら。
俺から、快感から逃れようと奈緒子が足掻く。
「っはっ!…奈緒、子っ!」
悪いと思いつつも、快感に取り付かれた俺は動きを止めることができない。
二人の汗で滑り、奈緒子の腰さえろくに掴んでいられない。
このままでは、俺が達するより速く、奈緒子に…逃げられてしまう。

俺は勢いよく上半身を起こし、奈緒子を抱きすくめた。



子供のように俺の膝に抱えられ、子供にはできない顔で俺を見上げる奈緒子。

「あぁっ!嘘っ…つきぃ!!」
俺の頬を伝う汗が奈緒子の頬に落ちる。
その汗も次々と溢れる涙に流されていった。
「はっ…なに、が?」
「上田さっ、あぁあっ!!動ける、じゃんっ!はぁっ!!」
奈緒子の体を縦に、横に動かして。腰を浅く、深く回して。
部屋中に響く水音を耳にしながら。俺は奈緒子に微笑んでみせた。
諦めたように、気を失うように奈緒子は目を瞑る。

──パンッ!パンッ!ブチュッ、グチュウっ
一度達した奈緒子の膣内は、熱く、俺のペニスを溶かしてくる。
「ひゃぁあんっ!やぁっ…変に、なっちゃ…あうっ!!」
心の内で同意しつつ、俺は奈緒子の中を掻き回した。
尖った乳首や、クリトリスが、わざと俺の体で擦れるように動く。
後ろに倒れそうになる奈緒子の頭を片手で支えながら、その表情に見惚れる。
「はあっ、はあっ…死んじゃ、うっ!!」
「それはっ…困る、な」
奈緒子の吐息を吸い込むように、口づける。
「んんっ!んんっ!!んーーっ!」
息もつかせぬ程、激しい口づけ。
上も下も、分別できないほどの激しい繋がり。
そしてついに、俺の体が限界を迎える。
──パァンッ!!パァンッ!
「………っっっ!!」
「ふあぁああっ!あっ!……熱っ…!んんんっ!!」
奈緒子の中で、ペニスが大きく二、三度跳ねる。
同時に奈緒子も達した感覚を味わいながら、俺の視界は白くなった。

最終更新:2006年09月14日 03:27