「山田ぁ、起きないのか?」
挑発するような声で問う。
眼鏡の奥の瞳がギラギラと血走っていた。上田のタガが外れた。


横たわる奈緒子の、濡れて張り付いて服の裾に手が伸びた。大きな手がスカートの中からブラウスをズルリと引き上げる。
上田の息が荒くなっていく。
それと同時に、裸だというのに寒さも忘れた体が熱を帯びて、充血していった。
奈緒子の、頬よりももっと透き通るように白い腹部が覗く。焦らすようにゆっくりと肌があらわになっていく。その奥に上田の手が滑り込んだ。
固く粗い手触りの布の下に、柔らかい肉の感触。

「…ぉう」

思わず声を漏らす。
上田にとっても、奈緒子にとっても恐らく初めての経験であろう。必要以上に想像していた以上に、それは刺激的な瞬間だった。
一気に上田は熱くなった。
手の中のものを確かめるように、力を込める。下着まで冷たくなっていたがその中から体温が伝わってくる。貧弱だが女性らしい柔らかさ。もって触ってみたくなる。

「…山田、こんなことされて、まだ目を覚まさないのかお前は」
興奮に息を荒げながら奈緒子の表情をうかがう。
気を失っている様子はまるで眠りの森の姫。
自分の置かれている状況を知らずに、安らかに目を閉じている。

『かわいそうな姫。
悪い魔法使いが糸ぐるまの針を刺そうとしているのに気がつかない。』



上田は欲張りにもさらにブラを捲り上げ、直に奈緒子の胸に触れた。柔らかい肉の中央に突起を感じて、それが何か分かると、いよいよ上田は張り詰めた。
硬く痛い程に充血した自分の部分を、もう片方の手で触れる。脈打ち、天を仰ぐように反り返ってた。

上田は奈緒子の胸をいたぶりながら、自分を慰め始めた。
片方の手では慣れた自分のものを感じながら、もう片方の手ではまったく新たな経験をしている。冷静になんてなれたかった。夢中になっていた。
柔らかい肉をなぶりながら、手のひらを刺激している突起を、軽く指で転がしてみた。
「…ん」

奈緒子が吐息を漏らした。


「…感じているのか?」

さらに突起に触れる。
眉間に皺を寄せ、嫌がるように頭を動かした。さっきまでとは様子が違った。明らかに反応していた。

頭に血が上った。
手の、動きが速くなる。





これ以上、触っていては山田が目を覚ましかねないと思ったのか、上田は服の中から手を引き抜いた。

そして今度は両の手で、服を捲り上げた。
奈緒子の、両胸が上田の目に晒された。
少女のような、微やかな胸だ。白い肌は上田に触られた部分だけが少し赤みを帯びていた。それが純粋なものを卑猥に見せていた。
上田はゆっくりと胸に顔を寄せると、舌を出した。

舌先で、奈緒子の乳首に触れた。


ドクンッ

体を電流が流れるような感覚が走った。一気に達してしまいそうになり、上田は体を引いた。
口の中で、さっき舌に感じた感触を味わう。ゾクゾクした。さらに体が充血していくのが分かった。

口元に怪しい笑みが浮かんでいた。



上田は奈緒子の膝を立たせると、びしょ濡れのスカートを捲り始めた。上半身よりも下半身はさらに水気を含んでいた。布が擦れる度にビチャビチャと音がする。
ズルズルとスカートが大腿まで捲り上げられる。初めてみた奈緒子の足は白く、すらりとしていた。水滴が滑らかな肌を濡らしてなまめかしくみえる。上田はさらにスカートを押し上げた。

腰の辺りまでスカートを捲ると、奈緒子の下半身があらわにされた。
白い肌に無垢で慎ましい、白い下着を着けていた。上田も見覚えのあるような質素なレースの付いたパンティー。それだけ見ても特に何も感じなかったか、身に着ける事でそれは卑猥なものとなって上田を興奮させた。
生地はすっかり水を吸って肌に張り付き、薄い布が奈緒子の秘めた部分を隠しているだけ。

「あぁ…」

あまりの興奮に思わず声を漏らした。

今の自分を客観視したら…そう考えると恐ろしくなった。だから今はただ夢中になっていた。もうこの手の中の欲望は押さえが効かなかった。

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最終更新:2006年09月06日 16:37