理由(リレー作品) by 151さん



眼前で繰り広げられている光景を、とても信じることができない。

ずいぶん長い間、奈緒子は俺のペニスの先端に口づけた後、その唇を離した。
奈緒子の唇と、ペニスの間に、俺の腺液が糸状に橋架かっている。
ドクンと、胸が高鳴るのが分かった。 妙に顔が、いや、全身が熱い。
奈緒子が俺を見上げたまま、小さく舌を出し、口の回りをペロリと舐め上げた。
奈緒子の舌に俺の腺液が舐めとられる様が、俺の目に艶めかしく映る。
ゴクンと唾と一緒にそれを飲む音が奈緒子から響き、その瞬間奈緒子は顔を歪ませた。
「まずっ!」
美味いわけがないだろう。興奮と混乱がない混じった目で奈緒子を見る。
「…you、本当に無理は…」
口では奈緒子を止めながらも、俺の体は動かない。
おそらく片手一本で阻止できるであろう奈緒子の行為を、俺はさらさら止めさせる気などなかった。
奈緒子は俺の言葉に耳を貸さず、再びペニスに向け顔を降ろす。
今度は唇ではなく、舌が先端に触れる。
クチュッという水音が響き、奈緒子はぎこちなく舌を動かし始めた。
予想外の快感に声が出そうになり、慌てて息を吐く。
先端の割れ目に沿って奈緒子の舌が上下すると、腰のあたりから何かがはい上がるような感覚に襲われる。
奈緒子は小さな口を精一杯開けて、亀頭を口に銜える。
そのまま口をスクロールし、限界までペニスを銜えこんだ。



うっと思わず声が洩れてしまう。俺は堪らず奈緒子の頭を掴んだ。
より一層ペニスが口の中に押し込まれたのか、奈緒子の目が急に潤い、そのまま俺を見上げてきた。
…やばい。涙目の奈緒子。口には俺のペニス。大きすぎる逸物を頬張り、苦しそうな表情。
欲望以外の感情がもの凄い速度で失われていく。
無意識に、奈緒子の頭を自分の方へ強く引き寄せていた。
「…っ山田!!」
「!?!……んーっ!んんー!!」
奈緒子から苦しそうな声が挙がり、俺はハッとしてその手を離した。
口をペニスから離し、苦しそうに咳き込む奈緒子。
俺は自分の行動を思い出し、申し訳ない気持ちで奈緒子を見た。
「すまない、苦しかったな…」
奈緒子は涙目のまま首を横に振った。
「大…丈夫、です。もう一度、やってみます」

もう一度、奈緒子が俺の股間に顔を近づける。
今度はやり方を変えたのか、片手を幹の部分に添え、ゆっくりと上下させる。
そして先端付近を、尖らせた舌で舐め上げてきた。
もともと大きすぎて奈緒子の口の中に収まりきるものではない。
ペニス全体を愛撫するには、この方法が一番効率的だった。
──クチュッ、ピチャッ
俺の溢れ出る液体と奈緒子の唾液により、卑猥な音が響きわたる。
「うっ…!!……はぁ、くっ!」
俺から情けない声が挙がる度に、奈緒子の動きが激しさを増す。



最初はゆっくりとしたものだった手の動きも、もはやシュッシュッと音を立てるほど
激しいものとなっている。
初めは先端のみに触れていた舌も、もはや奈緒子の唾液で濡れていない所がないほど、生き物のように
俺のペニスを這いずり廻っていた。
下を見ると、奈緒子の頭が上下左右に動き回り、行為の激しさを物語っている。
そして、改めて全裸に近い奈緒子の姿を見て、興奮が高まる。
気のせいか、頻繁に腰をくねらせ、尻がもぞもぞと動いていた。
「はぁっ…やまっ…だ!!」
先程の反省を踏まえ、そっと奈緒子の頭に手を置く。
「んっ…んふっ…」
時折奈緒子から洩れる吐息が俺の快感を何倍にも引き上げる。
腰やペニスが限界を訴えるようにビクリと痙攣する。
奈緒子の動きは巧みと表現するしかないほど、的を得ていて、限界はもうそこまで来ていた。
奈緒子は4本の指でペニスを扱き上げながら、小指で裏スジをツーっとなぞり上げたり、
舌で尿道口をグリグリと刺激しつつ、カリを小さな口の中に入れ、柔く噛んだり、強く吸い付けたりと、
とても初めてとは思えない技を披露してくる。

『雑誌で予習したから…』
先程の奈緒子の言葉が思い出され、堪らず苦笑する。
学習能力が高いにも程があるだろう。



気を逸らそうと天井を見上げてみると、チカチカと景色が点滅しだした。
どう足掻いても意識は奈緒子とペニスに集中し、もはや限界を誤魔化すことは出来なかった。
「…っ!!you、もう…いい」
このまま放出するわけにはいかない。奈緒子の頭を退かそうと、添えていた手に力を込めた。
奈緒子が行為を止めずに俺を見る。

瞬間、何かが弾けた。
見てはいけなかった。この情景を、その表情を。
涙目。紅潮した頬。涙の後。唾液。光るペニス。ヌラヌラと。浮きだつ血管。脈打つ。奈緒子の白い指。
ペニスの赤茶色。対照的な色。奈緒子の口。粘膜。口の周り。ネバネバと。ペニス。奈緒子。
短い単語が群となって頭の中を駆けめぐり、視覚的刺激により限界が一気に押し寄せてくる。

やばい!!

「山田っ!やめっ…!!」
慌てて奈緒子の顔を離したが、間に合わなかった。
ビクンッとペニスが痙攣し、先端から大量の、白い、濃い精液が、勢いよく飛び出した。
大量の液体はそのまま奈緒子の顔に向けて飛び散る。
奈緒子は咄嗟に目を瞑るだけで精一杯だった。
「んにゃーっ!!」
奈緒子が独特な奇声、もとい、悲鳴を上げる。
よほど堪っていたのか、その後もしばらく射精は止まず、ペニスは跳ね、
奈緒子の顔や口の中を真っ白に染めた。



「はぁ…はぁ…」
室内に俺の荒い息づかいだけが響く。
射精後の朦朧とした意識のまま、俺は先程起こったことにまだ現実感を持てずにいた。
俺は、今、もしかしなくとも…。
恐る恐る目を開けると、半ば呆然とした表情の、顔中俺の精子で汚された奈緒子が視界に入った。
さっと顔から血の気が引く。
急いでベッドの脇のティッシュに手を伸ばした。
…俺は、何てことを。
自責の念で息苦しくなる。
震える手で何枚かティッシュを取り、奈緒子の方を振り返る。
瞬間、俺は固まった。
「やっぱり、まずっ!!」
その台詞が表す通り、奈緒子は口の周りの精子を舐めていた。
奈緒子の赤い舌が俺の精子を舐めとる様を暫し呆然と見つめる。
ネバネバとしたそれは喉を通り難いのか、奈緒子は何度も喉をならしていた。
遅い伝達が脳に伝わり、俺はやっと今の状況を理解した。
直ちに脳が運動神経に奈緒子を止めるよう命令する。
「なっ!何してんだ、君は」
奈緒子の舌が届かず、顔に残っていた精子を持っていたティッシュで拭き取る。
顔が、やけに熱い。
「これ、あまり美味しくないですね」
奈緒子がケロッとした表情で言うものだから、俺は脱力した。
「あのなぁ、you、そもそも食べる物じゃないだろ!!」
ガッツ石松っ虫が浮いていた樹液を躊躇わずに舐める奈緒子だ。精子くらい何ともないのかもしれない。



そう思ったが、何か疑問が残る。俺は先程の光景を思い出した。
精子が飛び出し、悲鳴を上げ、顔中汚され呆然としている奈緒子。顔を青ざめさせ、慌てる俺。
俺が目を離した隙に、急に変わった奈緒子の態度。

…そうか、こいつ。
急激な愛しさがこみ上げ、俺は思わず奈緒子を抱きしめた。
「う、上田さん?!」
「悪かった。驚いただろう?」

…気を使ってくれたんだろう。
こいつは、俺みたいに鈍感な男が気付きにくい優しさの表現をするから。

奈緒子を抱きしめる腕に力を込める。
「やっ…ちょっ、どうしたんですか?」
「いや…ちょっとな」
奈緒子が俺の胸から顔を離す。
「あの、気持ち…よかったですか?」
俺は微笑みながら奈緒子を見た。
「youが一番よく分かってるだろう」
奈緒子が恥ずかしそうな、嬉しそうな複雑な表情をする。
俺はそのまま奈緒子に口づける。
少し自分の精子の味がしたが、あまり気にはならなかった。
奈緒子の後頭部に手を添え、ゆっくりと体重を掛け押し倒した。
ベッドが二人の重量分沈み、ギシリと音を立てる。



もう理性はほとんど残っていなかった。
荒々しく口内を貪ると、奈緒子が苦しそうな吐息を吐くが、俺の興奮を高めるだけだ。
奈緒子が愛しい。可愛い。
一刻も早く奈緒子を抱きたい。
ついさっき射精を終えたペニスは、既に勢いを取り戻していた。
片手を唯一奈緒子が纏っている布に下ろす。
奈緒子は一瞬ビクリと肩を揺らしたが抵抗はしなかった。
唇を離し、すこし体を浮かし、視線を奈緒子の下着に移す。
親指を縁に掛け、いつでもずり下ろせる体制になる。
しかし、俺はそこで動きを止めた。
「…上田、さん?」
奈緒子が不思議に思ったのか、怪訝な表情で俺を見る。

何か、勿体なくないか?

奈緒子の下着は何度も洗濯物を取りこむ時に見たことがある。
だがそれを纏った奈緒子を見るのは初めてだ。
急に脱がすのが惜しくなってきた。もっと近くで見てみたい欲求に駆られる。

俺は奈緒子を見下ろし微笑んだ。奈緒子の顔に不安の色が浮かぶ。
「上田さん…また意地悪な顔になってるんですけど」
奈緒子の不安は的中した。
奈緒子に抵抗する間も与えず、俺は奈緒子の足を広げ、その間に体を割り込ませた。
「やっ!やめっ!!」
奈緒子が悲鳴を上げるのと、俺の顔が奈緒子の秘部に持って行かれるのは、ほぼ同時だった。



下着を纏った奈緒子の秘部が目の前にあった。
奈緒子がジタバタと躰や足を動かし抵抗するが、俺の力に敵うはずもない。
「ちょっ…やだっ!!何してるんですか?」
奈緒子の訴えは俺の耳には届かなかった。
俺の全神経は、今目の前にある奈緒子の下着と、その奥にあるであろうものに集中していた。
じっとそこを見つめていると、あることに気が付き、思わず口の端が上がる。
俺は恥ずかしそうに俺を見下ろす奈緒子を見た。
「you 、下着が濡れてるぞ?」
奈緒子が真っ赤に頬を染め、俺から目を逸らす。
事実、奈緒子の下着は一部湿っていて、他の部分と色が違っていた。
それは今までの行為で奈緒子が感じていた事を切実に物語っている。

俺は顔を更に近づけた。
奈緒子が更に抵抗するが押さえつける。
目と鼻の先に奈緒子の秘部がある、という所まで顔を運ぶ。
息を吸うと、そこから発せられる、初めて嗅ぐ女の匂いが鼻孔を刺激した。
興奮が高まり、鼻を秘部に押しつける。
「やっ!!何してんだ!変態!!」
深く息を吸い、奈緒子の香りを存分に味わう。奈緒子の太股が震えているのが分かった。
俺はそのまま奈緒子に話しかけた。
「このくらいで変態になるなら、さっきの君はどうなるんだよ」

奈緒子が自分のした行為を思い出したのか、うっと口ごもった。



「いい匂いだ」
「…やだ、そこで喋らない、で」
奈緒子の抵抗の声色に、明らかに先程とは違うものを感じ取る。
俺は人差し指を伸ばし、下から上へとそこをなぞり上げた。
「ふぅっ…んんっ!」
奈緒子の腰がビクンと跳ねる。
何度かその行為を繰り返しすうちに、割れ目に下着がくい込んでいく。
「やだっ…やぁっ!!」
そこまで激しい快感ではないのが逆に苦しいのだろう。
奈緒子の躰は陸に上がった魚のように跳ねた。
クチックチッと指を上下させる度に下着の奥から水音が響く。
何度かその行為を繰り返す内に、割れ目の上の方に何か固い、突起のような物がある事に気付く。
…これは?
俺はそこを集中的にこね回した。
「あぁあっ!!んんっ…はぁ、ふあっ!」
奈緒子から先程とは一線を画した、悲鳴ともとれる喘ぎがあがる。
…そうか、これが。
知識だけは人並み以上の俺だ。その突起の正体はすぐに分かった。
今度は人差し指と中指でその突起を挟み、グリグリと円を描いてみる。
「やぁあっ!!だめ、そこっ…んんあっ!!」
思ったままの反応が返ってくることに気をよくし、俺は新しいおもちゃに夢中になる子供のように、
そこばかりをいじくり回した。



奈緒子は躰を揺らし、必死に我慢しているようだが、その甲斐なく口から喘ぎ声を絶えず洩らしている。
それと同時に下着の染みがどんどん濃くなり、面積を広げていく。
奈緒子の愛液で濡れて透けたその部分から、秘部がうっすらと見え始めた。
もはや何の意味も持たなくなった邪魔な布きれを脱がそうと、手を伸ばす。
途端、奈緒子が俺の手に自分のそれを重ね、必死にそれを阻止しようとした。
「やだ、そんな…近くで見らいれ…」
ろれつのまわっていない奈緒子の言葉が、どれだけ感じたのかを俺に思い知らせ、満足感と、
更に高ぶらせたいという欲求に襲われる。
「悪いが、抵抗は逆効果だ」
自嘲ぎみに微笑み、奈緒子の汗ばんだ手を退け、一気に下着を脱ぎとった。
下着と秘部の間に透明な糸が轢く。
愛液を含み、重みを増した奈緒子の下着を手から離した。

目の前には、とうとう一糸纏わぬ奈緒子の姿があった。
顔も、躰も紅潮させ、固く目を瞑っている。
足の間に俺の体があるため不可能だと分かっているだろうに、奈緒子は必死に足を閉じようとする。
俺は微かな力で奈緒子の精一杯の力を抑えた。
奈緒子は諦めて力を抜き、涙目で俺を見る。
俺は今まで何度も夢に見た奈緒子の裸を、目に焼き付けるようにじっと見つめた。
肩も腰も尻も足も、想像していたよりずっと細い。
普段露出が少ないだけあって、奈緒子の肌は白く、俺の目には眩しかった。
いつもは貧乳と罵る胸も、うっすらとした茂みに隠された秘部も、恥辱に染まった美しい顔も、
全てが愛しくてたまらない。



奈緒子は感極まって泣きそうになっている。
「…そ、んなに…お願い、します…見ないで下さっ…!」
よほど恥ずかしいのか手で顔を覆ってしまった。
こんなに綺麗なのに、何をそんなに心配しているのか分からず、小さくため息を吐く。
俺は奈緒子の手を顔から退け、その瞳を見つめた。
優しく微笑み、諭すように話しかける。
「大丈夫、youは…とても綺麗だ」
奈緒子は拗ねたように顔を逸らす。
「お世辞なら…結構です」
やれやれとため息を吐き、奈緒子の頭をそっと撫でた。
「今更お世辞なんか言い合う仲じゃないだろう?」
息が掛かるほど近かった顔を離し、体を下にずらす。
「ずっと…こうしたいと、思ってた」
体を屈め、奈緒子の腹部に口づける。
そのままゆっくりと口を下ろし、秘部に近づけていく。
奈緒子はこれから何が起こるのか理解したのか、躰に力をこめた。

俺は奈緒子に分からないよう苦笑した。
そんなに躰を強張らせていたら、とても俺のモノなど受け入れられない。
俺は、なんとしても奈緒子の緊張をほぐし、せめてもの負担を減らさなければならなかった。



俺の唇が奈緒子の柔らかな茂みにふれる。
くすぐったいのか、奈緒子は躰を震わせた。
奈緒子の太股に添えていた手に力を込め、奈緒子の足を拡げる。
奈緒子に悪いと思いながらも、俺は顔を離し、奈緒子の秘部をじっと見つめた。
今までに見た、と言っても非合法な動画教材や、あくまで偶然にも迷い込んでしまった、
卑猥な画像を掲載しているサイトなどでしか見たことはないが、とにかく、そのどの女性のものより
奈緒子のそこは美しいと感じた。
愛情所以かもしれない。しかしそれを抜きににしても奈緒子のそこは美しかった。
綺麗な薄桃色で、形も全く崩れていない。
小さめのクリトリス、花弁も薄く、卑猥という言葉は、奈緒子のここにはにつかわしくない。
しかし、溢れ出た透明な愛液が秘部の周り全体を濡らしている様は、何とも厭らしかった。
おそらく、ろくに自分で触ったこともないのだろう。
これから先も、俺以外の誰にも、奈緒子のここを見せたくない。触らせたくない。
絶対に、俺だけのものだ。

俺はそっとそこに触れた。
愛液のヌルリとした感触が指先に伝わる。
「あっ…はぁっ…」
やはり奈緒子は感じやすい。すこし触れただけで想像以上の反応が返ってくる。
片手の人差し指と中指で、まだ閉じられている秘部を開く。
粘膜がぬちっという音を立て、奈緒子の膣穴が目に入る。
愛液をしとどに溢れ出すそこは…あまりに小さかった。



……これは、本当に入るのか?!
見たところその穴は指一本くらいが入るくらいの大きさだ。
妙な冷や汗が頬を伝う。
俺は必死に首を横に振り、自分を奮い立たせた。
…大丈夫だ。赤ん坊が出てくる穴だぞ!さすがに俺のモノが赤ん坊よりでかい等ということは…。
そっと自分の股間に目を遣る。
…………ないない!絶対ない!あってたまるか。
大丈夫だ、ベストを尽くせ!!

「あの…上田さん、どうかしたんですか?」
俺は随分長い間固まっていたらしい。
奈緒子が心配そうに声をかけてきて、はっと我に返った。
「……いや?いたって順調だが?」
奈緒子は訝しげに俺を見る。きっと笑顔が引きつっているのだろう。
俺はわざとらしく咳払いをし、改めて奈緒子の秘部に触れた。
…何にせよ、可能な限り濡らさなければ。
まだ皮を被っているクリトリスにそっと触れる。
奈緒子はここが弱いらしい。触れる度にその躰がビクビクと快感を訴える。
「んんっ…んあっ!!そこ…だめぇっ!!」
ピンク色の突起が充血し、固さを増していくのが分かる。
皮から少し顔をだしたそれを、俺は尖らせた舌でベロリと舐め上げた。
「きゃうっ!!…なっ!だめ!…いや、んんんっ!!」
舐められるのは抵抗があるのか、奈緒子がか弱い力で俺の頭を押し返す。
俺はかまわずそこを舐め回す。



──ジュルッ、グチュッ…クチュッ
舌を膣穴の方に伸ばし、愛液をからめ取る。
「あぁんっ!!はぁ…ふあっ!」
愛液と唾液の混ざりあった液体を纏った舌が、奈緒子の秘部を蹂躙する。
姿をすっかり現したクリトリスを舌で転がす。
小さな突起はおもしろいように俺の口の中を動き回った。
「やっ…やだっ!!はうっ…上田さっ…んああぁっ!!」
必死に俺の名を呼び快感を訴える奈緒子。
その声が俺の興奮を高め、行為を激しくさせていることに奈緒子は気付いていない。

あまりに激しく動かしたため、すこし疲れた舌と顎を休めようと、一旦唇を離す。
奈緒子を見ると、快感による涙で頬を濡らし、額には汗の雫が浮かんでいた。
奈緒子も切なそうに俺を見て、苦しそうに胸を上下させている。
視線を秘部に戻すと、そこは俺の唾液と奈緒子の愛液で尻の方までぐっしょりと濡れ、光っていた。
ゴクリと俺の喉が鳴る。
ふと下の方の膣穴をみると、先程より広がっている気がする。
よし、これなら………指二本くらいは入りそうだ。
必死に自分を励ますが、虚しさだけが残った。

とにかく、少し指でほぐしていた方が良さそうだ。
人差し指で愛液を掬いとり、濡れた指を膣穴に押し込む。
「ふぅっ!んんっ!!」
奈緒子が鳥肌をたてて、身を震わせる。



「痛かったら…言ってくれ」
ゆっくりと指を進める。奈緒子の中は想像以上に熱く、湿り、うねうねと蠢いていた。
「…狭いな」
思わず口に出してしまうほどそこは狭かった。
たった一本の指を引きちぎりそうなほど締め付けてくる。
──グプッ、チュクゥ、プチュ
音を立てながら指を押し込む、いや、この場合ねじ込むといった表現が最適だろう。
第二関節ほどねじ込んだ所で、何かに押し当たった。
…そうか、これが。
奈緒子の純血を訴える防壁が俺の指の進行を阻もうとする。
…指で破るわけにはいかないな。
俺はそれ以上進ませるのは諦め、代わりに中指を入口に添えた。
愛液に助けられ、案外簡単に二本目も膣内にねじ込めた。
「んんっ!!んあっ…あうっ」
さすがに三本差し込む勇気はなく、そのまま指を上下する。
初めはゆっくり、膣壁をなぞるように。
「ふっ……あんっ!!」
愛液が溢れ出て、更に動きが滑らかになる。
次は少し激しく膣内をかき混ぜる。
「ああぁん!はぁっ…ふあっ」
案外激しく動かしても大丈夫らしい。
調子を良くした俺は、そのまま二本の指を膣内で拡げてみた。
「きゃうぅ!やっ…それ、んあんっ!」
クパァという音と共に、真っ赤な膣内が指の間から垣間見られる。
この穴は伸縮性に富むようで、見かけより広がることを俺は理解した。
膣内を食い入るように見つめると、そこは激しくうねり、膣壁はトロトロとした愛液で濡れている。



…もうすぐ、ここに入れるのか。
期待と欲望でペニスが脈打った。
俺が膣内を見ていることに気が付いたのか、奈緒子が腰をくねらせ抵抗する。
そんな奈緒子を軽くあしらい、指を再び閉じ、そのまま手首を回転させてみた。
瞬間、奈緒子の腰が宙に浮く。
「はぁあんっ!!だめぇ…あっ、あっ、あっ!!」
グルグルと指を回転させ、同時に膣壁を擦りあげる。
俺の指の動きに応じて奈緒子は鳴く。
その度に俺は、支配欲と優越感に満たされる。

あまりに激しく指を動かし、膣から溢れた愛液が白く泡立つ。
ゴポゴポと音を立て、尻を伝い、シーツを濡らした。
「もっ…やっ…うえ、だ…さんっ!!」
奈緒子の喘ぎは悲鳴のようなものから、嗚咽のようなものに変わっていた。
更に肥大し主張するクリトリスを口に含み、夢中で貪る。
愛液でヌルヌルと濡れたそこは滑り、俺の口の中を転がり回る。
「きゃあぁんっ!!やっ!やっ!…あんっ、もっやぁ!!」
奈緒子の絶叫と、凄まじい水音が部屋に響く。

このまま奈緒子が達した姿が見たい。



その欲求のみで、俺は指で膣内を激しくかき混ぜ、クリトリスをきつく吸い上げた。
その吸引力に引き寄せられるかのように奈緒子の腰が上がる。
「やあぁっ!!もぉ…やっ、なん…か、わ…たし変、ああぁんっ!!」
奈緒子が俺の髪の毛を強く掴み躰の異変を訴える。
もう少しだ。俺は嘗てないほど興奮し、ジュルジュルとクリトリスに吸い付いた。
「はうぅっ!!だめっ!そんなに、したら…取れちゃっ…んんんっ!!」
奈緒子が顔を左右に揺らし、長い髪を振り乱す。
そのまま首を逸らし、頭と、俺に捕まれた太股だけで自分の体重を支えている。
最後に俺は指でクリトリス側の膣壁を強く擦りあげた。
「んあうっ!!なにっ…これ?!…わ…た、し…ああぁあんっ!!!」
奈緒子は宙に浮いた腰を激しく何度も揺らした。
表情は見えないが、絶叫の後、息もせずに躰を震わせている。
直後ゴポッという音と共に、膣内から大量の愛液が噴き出した。




張りつめていた奈緒子の躰は、糸が切れたかのように、ベッドの上に倒れる。
…イッたのか?
俺は口と手を奈緒子の秘部から離した。俺の顔は奈緒子の愛液でベタベタになっている。
手の甲でそれを軽く拭い、奈緒子の顔の前まで自分の顔を運ぶ。
奈緒子は真っ赤な顔で、ぜいぜいと肩で息をし、その目は焦点がぼやけているようだった。
目の前にある俺の顔もよく見えていないらしい。
「…you?」
読んでも返事がないため軽く頬を叩いてみる。



奈緒子はやっと目の前の俺の存在を理解し、俺に視線を合わせた。
「はぁ、はぁ…うえだ、さ…わ、たし?」
どうやら自分に何が起きたのか分かっていないらしい。かなり混乱しているようだ。
「上田さんが…はぁ、やめてって、言ってもやめてくれないから、なんか躰…変に…」
「…どんなふうに、変になったんだ?」
奈緒子の口からその変化をはっきりと聞きたかった。
汗で濡れた髪を梳きながら、お互いの息が掛かる距離で奈緒子の返答を待つ。
「急に、躰がしびれて、上田さんに触られてる所が、堪らなく熱くなって、それで…」
「それで?」
奈緒子はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「なんか、頭の中で、弾けたみたいになって…視界が真っ白になって、躰が浮いてるみたいで…怖くて」
それを聞き、俺の胸は表現しようのないほどの満足感に満たされた。

…俺が、奈緒子を。…奈緒子が、俺で。

唇を震わせ、嬉しさのあまり笑い出しそうになる自分を必死に抑える。



「you、そういうのはな、イッたっていうんだよ」
理解できていない奈緒子に答えを教える。
奈緒子は驚いたように、首を傾げた。
「イっ…た、って…女の人もイクんですか?」
『私、どこにも行ってませんよ』と返ってくると践んでいた俺は面食らった。
さすがにそのくらいの単語は知っていたか。
「女性だって気持ち良ければイクんだよ。知らなかったのか?」
「…はい」
気恥ずかしそうに答える奈緒子。
俺は奈緒子の耳元に口をよせ囁いた。
「つまり、君はイクほど気持ちがよかったってことだ」
顔を戻し奈緒子を見ると、茹でだこのように顔を赤くしていた。

俺はとうとう堪えきれなくなり、笑いながら奈緒子の額に口づけた。
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最終更新:2006年09月07日 09:40