跪いて足をお舐め!



目をぎゅっ、と瞑ってみると
暗闇が広がった。

そうしていても、ちっ、ちっと肌は吸われて痺れる
大きい手は胸をとうとう揉み出した。
 ・・・・駄目だ。
暗闇では反対に敏感になる!
目を開けた。勿論状況なんて変わってない

「・・っ・・・あ・・」
口から声は漏れる。恥ずかしい。
上田は私を貪り続けてる




やめて欲しい。やめて欲しい。やめて欲しい!

「・・・・や・・・っ」

上田の指先が、胸の中心部をなぞる。
触れたところから刺激を感じる。びりびりと。
でも、クセになるような気がして
なんか私 変だ・・・!

「・・ひやっ!・・・」
右胸が湿った。
生暖かくて柔らかいモノが胸をなぞる。
 ・・・これは、舌だ
「んんっ・・っはぁっ」
頭の芯がじんわりとしびれてくる。
もう体中痺れたように。

やめて欲しい。やめて欲しい





「う、上田・・・は・・ぁん!」
何故か自然に涙が出てくる。
こんな声を自然に出してしまう自分が恥ずかしい

上田の歯が胸に甘噛みを始める
痛い・・・!

もうなにされてるのか分からないっ・・・

「・・・っ!?」
と、思ってたのに 感覚はちゃんと感じた
初めての感覚とでもいうのか
上田はどこに口づけている?腹?
それでも絶え間なく左胸は揉まれたままで、いちいち意識が遠のきそうになる

「・・・んぅっ・・」
首筋が次第にじっとりと汗を掻き始める。気持ち悪い






「・・ひゃっ!」
少し汗を掻いた足に、しかも今まで誰にも触られなかった太ももを掴まれた。
薄い布で作られたパジャマのズボンが徐徐に脱がされていく

あ、そうだ足!足は自由だ!
私は足をがっちりと閉じた、と思った・・・でも駄目だった。

 ・・・・足の間に上田の顔がある。
それははっきりと思った。
髪の毛がちくちくして痛い






「・・・抵抗するなと、言ったはずだが」

その声が聞こえたか否や、突然 意識が飛ぶような痺れがはしった

「はぁああんっ!」
な なんだ これぇっ・・・!?

「すごい反応だ」
ぴん
「んあああっ!」

また・・・!

「ここがやっぱり良いみたいだな」

すっ、と下着を着けていた筈の部分が外気に触れた。
 きっと脱がされたんだろう。大事な部分が見られてる・・・恥ずかしい・・・!





私はぎゅっと唇を噛み締めた。が、すぐ体中の力が抜けていく

快感だけを感じる。意識がいちいち飛びそうな。
胸で感じたよりも数倍、数十倍の痺れが脳をダイレクトに駆けめぐる。


上田は一体私の体に何しているというのか。
目線を下にさげても足の間に、上田の頭があるのが見えるだけ。
恥ずかしい・・・
抵抗したくても両足とも、上田にがっちり掴まれて、手が足に食い込んでいる 

「っ、はぁ・・・ん・・ん・・んっ」

口からは言葉にならない言葉の切れ端 切れ端が漏れる。




こんなこと言っても誰にもこの感覚など伝わらないであろう。
胸だってまだ揉まれ続けているのだ。

これは夢じゃないのか。
夢なのだろうか。

と思って気を紛らわそうとしても、上田から与えられる感覚でまたすぐ飛びそうになる。




ずぷっ
中に痛みがはしった。

「痛っ・・・!」

な、何だ!?

中に、何かがずんずんと入ってくる
そしてひゅっと抜けた
そしてまた、侵入してくる。

 こ、これは・・・上田の指?






「・・・こんなに溢れて・・・・」

上田の声が聞こえる。
指?が入っては抜けて。
さっきから出し入れされるペースが早まってる気がする。

もう口からは変な声しかでない
冷静になにもかも考えられない。

上田から与えられる刺激だけが今も私にとってすべてだ。

「フッ、youはやらしいな」
 ・・・そんな事言わないで欲しい

もっともっとしてほしい、とすら思った。もう・・・・・駄目だ。




くちゅくちゅ と水音がする。
これはきっと私が立てる音なんだろ

生まれて20数年経つけど自分がこうなるなんて知らなかった
私は女で上田は男なんだ。
今更ながら気づいた。

「you・・・」
上田がじっと動きを止めて私の顔を覗き込む。
「・・・な、なんだ・・・」

「もう限界だ、――挿れていいか」
真面目な瞳が私を貫いた。

 ・・・私の中でなにかが高ぶっている。ああ、もう私も――限界なんだろ。

こくん、と頷いた。




上田がしっかりとした手で私を抱きかかえて
フローリングに体を横たえた。

今までの柔らかい皮の感触から、今度は冷たい板の感触を感じる
薄い布に(私はまだパジャマを着たままだ。)背中の汗がじっとりと染みる。

「行くぞ。」





「ああっ!」
思わず叫んだ。
一気にぐいぐいと、さっきの指よりもきつく、太いモノが中に入ってくる。

「ぐ・・・」
「・・・っ・・・・!」

きつい、きつい、入らない 裂けそうだ・・・っ!

なのにそれは乱暴にどんどん入ってくる。
耐えようと掌に爪を食い込ませる。本当はしがみつきたい・・・腕が拘束されてるので何も掴めない

「う・・・」

上田の動きが一拍止まって そのままぐいっと勢いを付けて本格的に 入ってきた





う・・・・痛いっつつつつつつ!!!
頭の中が真っ白になるような痛みが走った

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!
痛みだけがはっきりと頭を支配する。

爪が食い込んで爪先がわずかに湿った。血でも出たんだろうか

痛い、痛い・・・!


涙で目がぼやける。

そんな事はどうでもいい、痛い・・・!苦しい、息が詰まりそうだっ!!





「・・・ほう、処女だったか」
上田の声が遠くで聞こえる

当たり前だろうがっ!
何を悠長なっ

「血が出ている」
当たり前だろうが!こっちは痛いんだ!

「何か言いたそうだな」
上田の顔がこっちを向いた。(でも涙でぼやけていて表情までは分からない)


早く抜いて欲しい、こんなに痛いとは思わなかった!





上田の顔が私に近づいて ひた、と目に当てられた。
そして耳元に囁かれる。

「――動くぞ」

嫌だっ!

 そう思っても駄目だった。

すっ、と中を占めていたモノが抜けた。一瞬楽になる。息が出来た。
だけどそれもつかの間

「あああっ!!!」


痛いっ!




ぼろぼろと涙が頬を伝う。
べとりと、汗でくっついたフローリングが背中を擦れる。

上田が口で口を塞ぐ。
息が出来ないのに苦しい・・・!
口からは汗なのだろう、塩辛い味がする。

「山田・・・」
唇が離れる度に上田はそう言う。

無茶苦茶だ。無茶苦茶に求められている。すべては上田の言い様に。
おかしい、さっきは私の前に跪いていた筈なのに

痛みと快感、痺れと苦痛、息苦しさと塩味で私も目茶苦茶だ。


上田は何度も入っては出てを繰返し続けている




もう なに が なん だ か  

息が上がる
苦しさもよくわからない
痛みもわからない
呼吸の仕方すら分からない
高ぶる。
何かが高ぶる。
何かが弾けそうで
何かが
何かが


ぱん、 と 一瞬、総てがクリアに見えた






「あああああっ!!!」

そう、例えるなら頭に電流が駆けめぐったような。
高いところから落ちるような
総てが静止したような

わからない

ふぅ、と息を一気に吐き出した。


いつの間にか上田の動きは止まっていた。そして腹に熱い液体が掛っていた。





頭の中がぼぅっとしている。
暫くするとしゅる、という音が聞こえた

「・・ああ血が出ているな」
「・・・だれ の、所為 だ・・・とっ!」
「悪かった。」

上田が口づけて来た。

どっと、疲労感が押し寄せてきた
 何処かで上田が私の名前を呼んだ気がした






 ・・・・ぅ

 ・・・・・ゆ う


 ・・・・・おいっ、youっ!




 ・・目がぱちと開いた。
最初に見えたのは白い天井で。

 ・・・あ、ここ・・・上田の部屋だ・・・




体を起こそうとすると、途端激痛が走った。

「痛ッ!」
「・・ああ、余り動かない方がいいだろう」

ばたんと、力を抜いてまた横になる。


ここは上田の寝室だ。
 ・・なんでいるんだっけ


昨日・・・・・・・・・・・・・・・



「・・・うえだぁ・・」

思い出した。




「なんだ」
「な、ん、てっ無茶をお前はするんだ!」
ッ!叫ぶとまた激痛がはしる

「・・・てて」
「大丈夫か?」
上田が私を覗き込む。

 ・・・大丈夫ってこいつ・・・スカした顔して・・・!

涙目で睨む

「そんな顔されても俺は別に悪くないだろう」
「・・・手縛ったクセに」
「抵抗するからだ」
「・・・私が了承してないのに動きやがって」
「動かないと気持ちよくないだろ」
「痛かったんだぞっ!馬鹿っ!!!」

 ・・・・う゛!

「you、学習しろよ」





「とりあえず、体は拭いておいたから」
「・・・どうも」
「しかも、あの後気絶したyouをはわざわざ運んでやったんだぞ」
「・・・当たり前だ」
「少しは感謝しろ」
「・・・その前に抱かせてやった私に感謝しろ」
「そうか」

上田がベット近づいて、私の足がある方に頭を突っ込んだ。

「!」




ぺろ、左足が舐められる。
ぞわ~~と一気に鳥肌が立った。

「う、上田!」

がばっ、と上田が顔をシーツから出してこっちを見た。

「なぁ、you・・・足を舐めたら抱かせてくれるんだよな?」


 ・・・・・・・・・・・・・え。


私は硬直する。
 ただ目の前で上田が凶悪な笑みをたたえて私を見ていた。


                                  END
最終更新:2006年09月05日 13:54