はじめてネタ by 名無しさん


私の名前は山田奈緒子。
実力を兼ね備えた超人気者の美人本格派マジシャンです。
誰も知らない秘密だが、23才にもなって未だ処女・・・。
12月の寒空だと言うのに。この2日間、私は素っ裸のままだ。
それもこれも、名無しさんがハァーべろんべろんなせい。
いや それ以前に、巨根のくせして意気地なしの上田が悪いのです。


上田の頭の中は慌ただしい。
今までに蓄積した知識を元に、
今から始まるであろう"まぐわい"の演習が行われていた。
 「Aを接吻だと仮定すれば、A'はディープとなる。
  そしてBを乳房への接触とするならば、B'はその頭頂部となる・・。
  Bでその対象は下半身へと移る。なるほど、アレはB'となる訳だ。
  よって、C=insertである。C'でエネルギー運動を始め、C''で運動はベクトル、タイミングを変える・・・。
  フッ 実に簡単な事だ。
  臆することは何もない!!」

やおら上田は服を脱ぎ始めた。
無論、脱いだ服はちゃんと畳んでいる。
白いブリーフ一枚になった上田は大きく息を吸い叫んだ。

 「山田!どーんと来い!!」

 「ハイッ!!」

奈緒子の声は、驚きと緊張で裏返っていた・・・。



「来い」と言ったものの、「ハイ」とは言ったものの、二人は動かない。
隙をうかがっている訳でもなく、単に動けないでいるだろう。
しばらくの沈黙の後、上田が動いた!
大きく腕を広げ奈緒子に近づく。
互いの呼吸を感じるほどの距離に至ったとき、上田は奈緒子を抱きしめた。
バカ力のバカ上田は、渾身の力で抱きしめる。
事実、奈緒子は苦しかった。
しかし、その苦痛より上田に抱きしめられる喜びを遙かに感じていた。
上田の体温を感じていた。

一方の上田も奈緒子を感じていた。
初めて触れる、初めて抱きしめる女性の体。
どれほどの力で抱きしめたらいいのだろう?
上田は判断しかねた。
渾身の力、
それは上田の想いでもあった。

 「上田さん 苦しいです・・。」

 「す すまん・・・」

上田が慌てて奈緒子から離れようとすると、
奈緒子はそれを拒んだ。
上田の大きな背中に、奈緒子の白く細い腕が絡みついていた。
奈緒子は言う。

「お願い、離さないで・・」


最終更新:2006年10月14日 22:39