英語

受験戦略見取り図(あまとう式)


《英語編》


・単語熟語:

速読英単語(入門編)(中3~高1) →  システム英単語(高2~高3) &  DUO3.0(高2~高3)  
(→ リンガメタリカ(高3)) 
※「シス単+DUO」もしくは「シス単+速読英熟語」の組み合わせがいいと思う。DUOは単独使用でもいい。

・文法:

山口英文法講義の実況中継(高1) & 英文法レベル別問題集③④(高1) → ネクステ(高3)
※『総合英語Forest』は辞書的に使用

・英文解釈:

教科書(高1~高3)
基本はここだ!(高1) → ビジュアル英文解釈(高1~高2) → ポレポレ(高2) 
(→ 英文読解の透視図(高3))
※『ビジュアル英文解釈』の代わりに『基礎英文解釈の技術100』or『基礎英文問題精講』でも良い。
相性の良いものを選ぶこと!

・長文読解:

速単入門(中3~高1) → (速読英熟語) → 英語長文レベル別問題集③④(高2)
→ やっておきたい英語長文500・700(高3)
→ パラグラフリーディングのストラテジー①~③(高3)
→東大・東京外大・阪大外語・一橋・慶應etcの過去問(高3)
※既に高2・高3の人で英語が得意な人は高1用の『英語長文レベル別問題集③④』の代わりに
同じ著者が書いた『英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編』から始めても良い。

・英作文:

ドラゴンイングリッシュ(高2) → 自由英作文編英作文のトレーニング(高3)
※『基礎英作文問題精講』とかいう例文集もなかなか良い出来。

・リスニング

速単入門(中3~高1) → 英検2級問題集(高1~高2) →英検準1級問題集(高2~高3)
※DUO3.0 や 英語長文レベル別問題集③④に入ってるCDもリスニング用に随時使用
※あと『英語超聴きトレーニング』には不思議の国のアリスの文章を4倍速させた英語CD入ってます。
かなりのリスニング力と英文速読力が付くので個人的におすすめ。


注意1:普段の英語学習は学校の教科書を中心にやっていくのがいいでしょう。
英文解釈や長文読解の問題集を本格的に解くのは
夏休み・冬休み・春休みといった長期休暇にいくらでもできるので、
日常においては問題集にあまり手を出すことなく、
学校の授業の予習復習に励むことを最優先にする事をおすすめします。

注意2:上のプランは塾や予備校やZ会を利用しない人を想定したプランです。
塾や予備校やZ会を利用する人なら英文解釈や長文読解の演習量はかなり確保できると思うので
上のプランよりもかなり問題集を使う量を減らしても構わないと思います。



英語戦略概観(あまとう・東大編)


単語・文法の基本は高1~高2で定着させ、残りのやや難しい事は高3に詰め込む作戦。
シス単で単語を網羅し、DUO3.0で熟語や会話表現を網羅する作戦。DUOは例文の音読も。
どちらも素晴らしい単語集であり、CDも併用すればリスニング力も上がるが、
中上級者向けな印象なので、速単入門レベルの入門単語を固めてから取り組むのがBest!
リンガメタリカは、速単上級レベルのハイレベルな単語集だが、
背景知識が豊富でエレガントな英文が揃っているので
読解力育成も兼ねて趣味的に取り組む。

英文法は特に得点源にすることもなくほどほどに取り組む。
文法のための文法にしてはいけない。だからマニアックなことはやらず、基本を重視。

英文解釈は、高1~高3まで段階的に取り組む。
透視図は京大レベルと聞いたことがあるが、良書らしいので念のためプランに入れとく。
また、学校で使用する「教科書」は大変重視していく予定であり、
構文解析を完璧にし、合計30回程度を目処に音読していく。

長文読解は、英文解釈の力がついてきた頃から演習していく。
東大英語はかなり速読型の試験であり、
要約問題も課されるのでパラグラフリーディングも重視。

英作文は長文を日頃から音読していけば
センスは自ずと身についてくるはずなので
問題集による演習は少なくした。
高3の前半までは例文暗記を徹底していくことで、基礎力をつけたい。
高3の後半から自由英作文のトレーニングでパラグラフライティングの基礎を学ぶ。

リスニングは時間のある高1のうちから段階的に東大レベルまでクリアする。
配点が高いので英検準1級レベルまでやって絶対的な得点源にする。

東大英語は特別な難問が出題されるわけではない。
一般的に文系理系問わず相対的にみて英語は得点源と言えるだろう。
よって、英語は120点中80~90点程度を積極的に狙っていく。




~英単語について~


英単語は英語の根幹をなす部分であり、大事な要素の一つです。
しかし、英単語ばかりに時間を割かないようにしたいところです。
英語の成績が芳しくない人ほど、単語・文法に時間をかけすぎる傾向にあります。
単語と文法は基本事項さえ固まっていれば、特にマニアックになる必要はありません。
高1~高2の間は、本当に基本的な単語さえ押さえられていればOKです。
(目安としては高2で最低限、システム英単語の第2章レベルまで仕上がっていれば十分。)
“暗記物はできるだけ終盤にやる”という原則のもと、
本格的に単語帳を「全部」網羅するのは高3になってからで全然構いません。
さて、英単語の効率的な攻略法を以下に述べていきます。 

  • ①“単語は、できるだけ長文の中で覚えるべし!”
教科書掲載の単語は教科書を読み込んでいく(音読していく)過程で 
“英文の中で”覚えたほうが遥かに印象が強烈で頭に入りやすくて忘れにくく、しかも応用が効きます。
高校の定期テスト勉強を通じて、これらの単語を“生きた英文の中で覚えていきましょう”。
これは長文読解用問題集においても同様で、
長文読解の勉強をするたびに出てくる単語を、生きた英文の中で覚えていきます。 
受験用単語帳は、高1~高2の間はある程度上記の作業と並行した上で「補助的に」取り組むと良いでしょう。 
すると本格的に単語帳に取り組む際に新たに暗記すべき単語が大幅に減り、
暗記の苦痛がぐっと減ります。
(※英単語帳のおよそ4分の3の単語が教科書に出てくる単語だと言われています。) 
そもそも単語集に掲載された1500~2000個もの単語を棒暗記のみで 
覚えられるはずがないのです。 

  • ②“高1のはじめは初級レベルの単語集を1冊仕上げる”
高1の初期段階でいきなりシス単やDUOなどの受験用の単語集から始める必要はないです。
高1なら教科書の単語や“高1用の初級レベルの単語帳”からウォーミングアップを図るといいと思います。 
おすすめは『速読英単語(入門編)』や『システム英単語 Basic』などです。
自分もまずはこのレベルから始めました。
(もちろん、こうした初級単語集も、①で述べたとおり「補助的に」使います。) 
数学でいきなり1対1や赤チャートを使うと挫折しやすいのと同じで、 
いきなり受験用の単語帳を使っても挫折して英語嫌いになる恐れがあります。 
掲載単語の7割以上わからなかったら、その単語帳は「まだ使う時期じゃない」のです。 
高1の段階であせって難しい単語集に手を伸ばす必要はありません。
上記の初級レベルの単語集をしっかり半年~1年かけて固め終わってから
ようやくシス単・速熟・DUOなどの中級レベルの単語集・熟語集に移行しましょう。


  • ③“単語帳と熟語帳は最終的に中級レベルを1冊ずつ完璧にすればいい”
単語帳と塾語帳の組み合わせとしては、
・シス単+DUO
・シス単+速読英熟語
・DUO単独
など色々なパターンが考えられます。
(高1~)高2までの人は、①で前述したように単語集・熟語集は“補助的に”使うわけですが
高3になってからはいよいよこれらの中級レベルの単語集と熟語集を“本格的に”1冊ずつ覚えていきましょう。

速読英単語(上級編)・単語王・リンガメタリカetcの上級レベルの単語集を使うのは
早慶上智志望者以外はかなり慎重になってください。
最低でもシス単・DUOなどの中級レベルの単語集を90%以上覚えた人が対象となります。
早慶上智などの単語が難しい大学を受ける人でも、
上級単語集を使うのは高3の中盤以降からで構いません。

※なお、英熟語はネクステetcの問題演習でも代用可。

  • ④“単語帳の単語は1日に50個~100個以上まとめて覚える”
単語帳を本格的に使用する時期にあたっての注意点です。
よく単語を1日に5個とか10個とかチマチマ覚えていく人がいますが、
それでは単語帳を1周するのに100日も200日もかかってしまうのでおすすめできません。
1周目が終わった頃には、あれだけ苦労して覚えた単語もほとんど忘れてしまうはずです。
そうではなくて、1日に50個も100個もまとめて覚えて、さっさと2周目以降に移行しましょう。
(↑ただし、速単の場合はそれが難しいので例外ですが…)
どうせ1周目で単語を全部覚えることなんてできないので、1周目は“広く浅く”で構わないのです。
また1日100個覚えるとはいっても、時間をたっぷりかける必要はありません。
1日100個程度なら30~40分以内に覚えるように努力してください。
2周目3周目と回数を重ねるにつれて、30分、20分、10分…とかける時間も短くしていきます。
短い時間に気合を入れて覚えた単語のほうが、かえって定着率が良かったりするのです。
どうしても覚えられない単語は、電車の中やトイレの中で何回も見直しましょう。



  • ≪英単語はどのレベルまでやればいいのか≫
有名な英単語帳をレベル別に分類してみます。
○初級~速読英単語入門編、データベース3000、システム英単語Basic、合格英熟語300etc
○中級~速読英単語必修編、システム英単語、英単語ターゲット1900、DUO3.0、
速読英熟語、英熟語ターゲット1000、解体英熟語etc
※シス単とターゲットは一部上級レベルの単語を含みます。
○上級~速読英単語上級編、リンガメタリカ、単語王2202、システム英熟語etc

原則として、東大を含む難関国公立大学といえどもほとんど中級レベルまでで戦える気がします。
英語で差をつけたい人のみ上級までやるのがいいです。
但し、早慶上智のような単語レベルの高い難関私大の場合は
上級レベルの単語がちらほら散見されたので、
早慶上智志望の人ならば上級までやったほうがいいかもしれません。
他にも、難関国公立大の中では、京大や東京外大etcは例外的に単語レベルが高く、
これらのような一部の英語が難しい難関国公立志望者はもしかしたら上級まで必要かもしれません。





~長文読解について~


①教科書(“音読”の効用)


基本的に長文読解問題は、英文そのものが読めれば設問は解けます。
だから、高2まではいたずらに市販の問題集で設問演習を重ねるのではなく
まずは英文そのものを読解できる力をつけるべきだと私は考えます。
(あくまでも、市販の問題集は、読解力がついてから使うのが前提と考えます)

そこで登場してくるのが“読み込み教材”です。
それも単語熟語・文法・構文が網羅されていて、
かつ何十回も音読・黙読して、半ば暗唱できるぐらいまでに
体の深くの潜在意識まで染み込ませるための
そんな優れた読み込み教材がどうしても必要になってきます。
英語の達人というのは、おしなべて暗唱できるぐらいまで読み込んだ英文素材があるといわれています。

ここで提案したいのが「教科書」による勉強法です。
もちろん、――教科書が信用できない、とか、――教科書を使うなんてダサイ、とか
そういった人は無理に教科書を使う必要はありません。
その場合は仕方ないので教科書の代用になるような読み込み教材を使うといいでしょう。
例えば、そのような用途に合うものとして
『ビジュアル英文解釈』『基礎英文問題精講』『速読英熟語』etcがあります。
しかし、通常学校の英語Ⅰの教科書を使った授業は週4回もあります。
その拘束時間をうまく利用し、教科書を使う方が時間的にも賢い選択ではないでしょうか。

ここで大事なポイントとなってくるのが、
“教科書を完璧にすることは定期テスト対策のみならず、大学受験英語対策にもなる”
ということです。
なぜなら教科書では大学受験英語に登場する語彙・文法・構文がほとんど網羅されているからです。
教科書には英語のエッセンス全てが凝縮されているといってもいいでしょう。
実際、教科書を完璧にするだけでもかなりのレベルにまで到達することが可能です。
また『教科書ガイド』を買えば、スムーズな予習復習が期待できるので購入をおすすめします。
ここでは、教科書(またはそれに準ずる参考書)の使い方について私見を述べます。


 ◎◎英語の教科書の使い方◎◎
 ※教科書ガイドを併用すると更に良い。

 ≪予習≫
 ・単語と熟語、それと文法事項を確認
 ・指示語(it,thatなど)の具体化
 ・自分で全訳

 ≪復習≫
 ・授業内容の確認
 ・“音読”!!数十回!!←【最重要】


要するに、予習で理屈(=左脳式勉強法)中心、復習で感覚(=右脳式勉強法)中心 
のスタイルを貫くわけです。 
左脳式勉強法とは、精読・文法・英文解釈などの理屈中心の勉強法 
右脳式勉強法とは、速読・音読・リスニング・例文暗記などの暗記・感覚中心の勉強法。 

このバランスをとってやるのが英語の勉強の秘訣ですね!! 

英語の予習はみんなやります。しかし復習はおろそかにしがちなのでは? 
特に、音読なんてダサイよね~といってバカにしてやらない人も多いですよね。
しかし!!私は“英語の音読こそが、英語脳を養う源になる”と考えています。
英語の最もウエイトを置くポイントといっても過言ではないです。 
なぜなら、音読の効用として、
  ①英語を英語のまま理解できる(=頭の中で日本語に訳さなくても読める)
  ②それゆえ英文を読むスピードが段違いに早くなる(=1分間に120~150語読める)
  ③正しい英語を体に覚えさせることで、英作文力も自然につく。
  ④正しい発音も心がければリスニング力もつく。
など、多方面にわたる総合的な英語力向上が期待されるからです。
ちなみに、音読は英文の意味を考えながら音読するのがコツです。
何も考えずに音読をしても効果は半減すると思います。
ゆえに音読をするのは、対象の英文の文法や内容を完璧に把握してからの方がいいです。
1日当たり15~30分が一応の目安です。
ぜひ、教科書を用いた音読を何十回もやることで英語力をつけていこう!!
最終的に教科書の文章を「日本語→英語」「英語→日本語」に自在に訳せるようになると完璧です!!
(音読の効用に関して、興味のある人は『「超」勉強法』 (講談社文庫)も読んでね♪)


①´教科書使いたくない人のための読み込み教材


「英語の先生がマジで使えねーから。英語の教科書なんて使わず、内職の時間に充ててやんよw」
という内職派の人たちも最近は増えてきています。
自称進学校スレや武田塾の存在が影響しているのでしょうか。

気を付けたいのは、その人たちは教科書3冊分の読み込み教材を事実上使用放棄するため
それだけの分量の読み込み教材は自分で用意しなければいけないということです。
教科書を使う人に比べて、英文読み込み量が圧倒的に不足してしまうからです。
読み込み教材を何十回も音読・黙読する作業なくして、英語脳の開拓は非常に難しいでしょう。
そこをわかってない人は、英語の問題集を何十冊やろうとも、
表面的な理解しか得られないためほとんど徒労に終わってしまうのです。

さて、教科書と決別した人へのおすすめ読み込み教材は
『速読英熟語』『速読英単語(入門編・必修編)』の3冊です。
(もちろん、教科書を使う派の人は上記の読み込みは不要です。
あえて1冊お勧めするとしたら、熟語と構文が網羅されて優れた英文が揃ってる『速読英熟語』でしょうか。)
この3冊の本文に掲載された英文で一通りの単語・熟語・構文は網羅できます。
ただし、これだと体系的な知識として文法・構文を身につけることができないし、
しかもこれでもまだまだ英文量としては教科書よりも不足するはずなので
これらの他に↓の②③で紹介する問題集も、何回も音読・黙読を繰り返す必要があります。
これぐらいやらないと教科書を使う派に比べて圧倒的に読み込み英文量が不足するので
是非気合をいれて腰を据えて取り組んでください。


②英文解釈


英文解釈とは、英文を和訳する厳密な作業のことです。分類上“精読”にあたります。
和訳の際のコツですが、原則として文法や構文に忠実な「直訳」をすることを心がけてください。
但し、無生物主語などの日本語にはない英語特有の表現に関しては
不自然な表現にならない範囲で「意訳」しても構いません。
(例:That song made me feel happy.  → あの歌によって私は楽しい気持ちになった。)
また、必要に応じて傍線部内のitなどの指示語も具体化しておくといいでしょう。

さて、英文解釈の実力は既に①で述べた教科書を使うことで
そこそこハイレベルな領域まで到達できるはずなのですが、
より演習量を積みたいのなら、英文解釈の問題集を併用するといいでしょう。
初級レベルとして『基本はここだ!』があります。不安な方はここから始めてください。
中級レベルとして『ビジュアル英文解釈』『基礎英文解釈の技術100』『基礎英文問題精講』etcがあります。
このレベルがメインとなるのですが、どれか1冊だけで構わないでしょう。
偏差値60以下の大学であれば、このレベルまでで充分だとされています。
上級レベルとして『ポレポレ英文読解プロセス50』があります。
これは網羅性には優れていませんが、これまで学んできた構文を総ざらいする本として最適です。
超上級レベルとして『英文読解の透視図』があります。
かなりの良書との誉れの高い本ですが、高難易度なので手を出すのは京大志望者のみでいいとのことです。


③長文読解演習


英文解釈を通じて“精読”作業を経たら、今度は長文問題演習を通じて“速読”“多読”に入ります。
ただし、長文読解問題集に掲載されている問題を解くのは1回だけで構いません。
本文そのものが完璧に読解できればほとんどどんな問題も解けるし
問題集にある問題はとってつけたような簡単な問題が多く、サブの役割しか果たさないからです。
その代わり、あくまでも主役となるのは“本文そのものを何回も読み込む作業”に他なりません。
問題集にある英文は何回も音読・黙読して復習しましょう。
その作業の繰り返しで英文を直読直解できるようになり、速読力が身につくのです。
また、解説にある重要ポイントはどんどん本文中にメモしていくといいかもしれません。

問題集を用いて解くべき英文量の目安は100題以上です。
これは学校で用いられる長文読解問題集だとか、大学の過去問の長文問題も含めてもいいでしょう。
ただし、②で登場した精読用素材は毛色が違うので含めないほうが無難です。

また、あくまでも速読教材ですので、原則として全訳はしないでください。
その練習は既に精読の段階でたくさん積んできているはずですし、
速読教材においては、あくまでも英文の主題を大づかみに捉えることのほうが遥かに重要です。
この段階では、むしろわざわざ英文を日本語訳しなくても英文の内容を把握できるようにしてください。
日本語訳を行うのは、設問で「和訳せよ」という指示が付された英文のみに留めてください。

さて、おすすめの問題集についてですが、いくつかのポイントがあるのでまとめておきます。
・適度な抽象性を持った論説文が多く掲載されており、本文全体の論理構造が明確であること。
・重要構文と重要単語がギッシリ詰まっていること。
・重要な文法や構文の解説がていねいであること。
・単語や熟語の意味が見やすい形でまとめられていること。
・キチンとした全訳が載っていること。

まず初心者におすすめなのが
『英語長文レベル別問題集③④』と『英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編』です。
これらの本は構文解説がかなり丁寧にされた親切心あふれる本であり、おすすめします。
上の3冊のうち2~3冊程度選ぶといいでしょう。
難易度は、レベル別③ < レベル別④ ≒センター試験 < ハイトレ2
といったところでしょうか。

これらの親切な問題集をやった後は
『やっておきたい英語長文500・700』などの国公立系の記述型の良質な問題集で仕上げるといいと思います。
いずれも旧帝大レベルの記述式の英文が豊富に載っており、かなりの実力がつくはずです。


④パラグラフリーディングの効用(英文要約対策と速読力育成)

のちほど記事として執筆します。






~英作文について~


①例文暗記と和文英訳


大学受験においては、長文読解はみんな高得点を取ってくるのであまり差がつかないとされます。
最も差がつくのは英作文です!!
なぜなら、英作文にウエイトを置いた勉強をしている人はとても少ないからです。
そもそも英作文の勉強法がわからない人が多数いることもその一因となっているのでしょう。
しかし、英作文の勉強法は実にシンプル!!短時間で簡単に点数を伸ばすことが可能です。
では、どのような勉強法が功を奏するのか。

私見ですが、英作文のコツは、“数多くの例文を暗唱”することです。
“英作文の勉強の7割は「例文暗記」に充てるべき!!”といっても過言ではないです。
例文集は、学校配布のものでも市販のものでもどっちでも構わないと思います。
掲載されている100~300個程度の例文を、何回も“音読”して覚えていきましょう。 
教科書をはじめとした英文をたくさん音読することも効果があります。

要は、数学と勉強法は一緒です。数学において記憶した解法パターンの数に応じて
数学の実力がある程度正比例するのと同じで、
英作文も、暗記した例文のストックが多いほど、実力が上がっていきます。
自分の使える(間違いなく書ける)表現が増えていくからです。
和文英訳の問題が出されたら、既にストックした例文を当てはめて英文を書けばいいのです。
すると、自分が完璧に使いこなせている表現なので、減点されることはないです。
英作文が別名「英借文」と呼ばれる所以です。

また、英作文は何も難しい表現を書く必要はないと思います。
いたずらに小難しい表現を書こうとすると、支離滅裂で不自然な文章になりがちです。
そうではなく、
“中学3年~高校1年生の人でも理解できる程度の平凡な英作文を書く”のがいいです。
つまり高1までに習った範囲の文法・構文で書き、高1までに出てきた単語で書くということです。
すると満点答案が書けます。模範解答も実に簡単な英語で書かれていることが多いです。

所詮、英作文はほとんどの人が軽視しているので、
高校1年生レベルの表現が完璧に書けるだけで、相当差をつけることが可能です。
(京大・阪大レベルに限り、もう少しレベルの高い英文が書けたほうがいいかもという程度)
これは和文英訳はもちろん、自由英作文にも当てはまることでしょう。
いや、むしろ自由英作文だからこそ簡単な英語で書いたほうがいいです。
わざわざ自分の裁量で英文を書かせてくれるわけですから。

そのような観点から、使用する文法・構文も基本的なレベルが押さえられてれば
問題ないでしょう。高1の段階でマニアックな文法に走るのではなく、
むじろ教科書の例文レベルの基本的な文法・構文の運用力をつけるのがいいです。

また、和文英訳の問題では、やや難解な日本文を英訳させる出題が時々ありますが、
そのときは難解な日本文を“よりわかりやすい日本語に言い換えてから”英訳するのがいいです。
この作業のことを俗に“和文和訳”と呼びます。
京大や阪大などの難しめの和文英訳問題に取り組む際に必須となる作業です。

英作文の授業は高2から始まるし、本格的な英作文対策は高2から始める人が多いと思いますが、
高1で習った基本文法や重要構文の実践的運用能力が問われていると言っていいでしょう。
授業では定期テスト範囲の例文をどんどん覚えていくと基礎力がつくと思います。
授業で書いた英文は積極的に添削してもらい、そして模範解答も覚えていきましょう。
和文英訳が課される人におすすめなのが、
初級者用に『超基本パターン33書ける!英作文』(旺文社)
中上級者用に『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(中経出版)です。

自由英作文が課される人のプランですが、
高2の段階では徹底的に例文暗記と和文英訳力の育成に努め、
自由英作文対策は、ある程度和文英訳の基礎力をつけた高3後半あたりから取り組むのが
良いというのが通説のようです。
つまり自分が基本的な英文を間違いなく書けるようになってからです。
おすすめ教材として『自由英作文編 英作文のトレーニング』を挙げておきます。

英作文は平均点が低い傾向にあるのですが、以上のようなシンプルで本質を突いた勉強法をコツコツやっていけば
英作文は和文英訳・自由英作文問わず確実に8~10割の得点が見込めるはずです。

②自由英作文とパラグラフライティングの効用

のちほど記事として執筆します。





~リスニングについて~


東大英語入試ではリスニングの配点が120点中30点も占めているので
リスニングの能力は当然かなり高いレベルが求められると考えられます。
また多くの人が受けるセンター試験においても、センター英語(筆記)はやさしすぎて差がつかず、
むしろ平均点が低めのリスニングで得点差が出ているようです。
受験生が力を入れない分野なので、英作文と同様にかなり差がつく分野なのです。
ゆえに、高1の段階からコツコツやっていくのがいいです!!
学校ではほとんどリスニング対策をしないのが普通なので、自分で時間をみつけて
やっていくのがいいです。毎日とはいわずとも週3回以上やれれば理想ではないでしょうか。

さて、いきなり市販の問題集を買って演習をやるのは
挫折の危険性が高いのでお勧めはしないです。
リスニングの勉強の流れをここで段階的に紹介します。

i)“インプット期”

まずはとても簡単な英文を何度も聴くことで耳を馴らすのがいいです。
高1なら『速読英単語』の入門編、高2以降なら『速読英熟語』が練習素材に適しています。
いずれか一方で構いません。
ただし高2以降でもリスニングに苦手意識があるなら迷わず前者の本を使ってください。
CDも一緒に買ってみてください。 
やり方は次の通り。 
①英文を見ながらリスニング 
②英文を見ないでリスニング 
③CD音源と一緒に音読 
④CD音源無しで音読 

リスニングは、音読と同じく英語を英語のまま理解する訓練として最適です。
ネイティブスピード(1分間当たり150語の速度)で英語を理解する能力が身に付きます。
それゆえ、英文速読力を向上させる効果も期待できます。
何せ速単シリーズの英文素材は簡単でオーソドックスなので
無理なく取り組むことができます。ついでに基本単語も覚えられるし。
①~④を目安として各5回以上やればリスニング力もつくし、同時に速読力も付くでしょう!!
①~④をどのような順番で組み合わせるのかは、個々の判断にお任せします。
尚、ラジオ英会話の類は、大学入試と傾向が乖離している気がするので
私見になりますが、深入りは避けたほうが賢明です。

ii)“アウトプット期”

さあ、速単入門を用いた練習が終わり次第、やっと市販の問題集を使うことになります。
大学受験参考書はリスニングとなるとどうもイマイチなようなので、
おススメは英検の問題集です。
まずは英検3級~準2級レベルから始めて、最終的にセンター試験までの人なら2級まで、
2次試験にもリスニングがある人なら準1級まで完成させると良いでしょう。

問題演習をする際の注意点を述べます。
問題を解いて丸付けを終わったらスクリプト(読み上げ文)を読み、
解答根拠となる文にアンダーラインを引いてください。
その上で何回かスクリプトに目を通しながらリスニングするといいでしょう。
この作業を通じて次第にリスニングの解答法のコツがわかり、
同時に、CD音源と同じ速さ(1分間当たり150語の速度)で英文を読む練習になるでしょう。
これが後々の速読力を育むのに良い影響を与えてくれるはずです。

東大受験生ならば、あとは『灘高キムタツの東大英語リスニング』などで
東大リスニングに特化した対策をとれば、万全の状態になるでしょう。





最後に~英語こそが5教科の中で最も高得点を安定して取れる科目~


英語はストレートに実力が反映される科目です。
国語(現代文)は科目の性質上、知識以外の大幅な解答力が要求されるのでなかなか得点が安定しません。
数学も、どんなに得意な人でも計算ミスetcで大きく点数を失うことはよくあります。
しかし、英語は上記の2科目のように「マグレ」で急に低得点になってしまうことは
ほとんどないかと思います。
換言すれば、英語は勉強すれば高得点で安定するはずです!!
よって、この高得点で安定しやすい英語をまず得意にするのが戦略的に賢いと私は考えます。
英語は受験する大学にもよりますが、センター試験なら200点中180点以上、
私立大や国公立2次試験の英語ならコンスタントに安定して7~8割以上を狙える、絶大な味方となる科目なのです。
それに、英語は大学受験以降も付き合っていく科目とされているので、
その意味でも得意なほうがいいですよね!!
正しい勉強をすれば英語は必ず高得点で安定するはずです。がんばっていきましょう!! 

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最終更新:2014年10月13日 18:43
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