社会

センター社会科目を選択する際のヒント

(5段階評価で考察していきます。)
(高得点の取りやすさは、主に標準偏差から算出してます。平均点の高さも考慮に入れました。)
(★=1、★~★★=1.5、★★=2 という表記にします)

①世界史(暗記量:10)

高得点の取りやすさ:★★★★★
仕上がるスピード:★~★★

コメント:
世界史は標準偏差が高く、社会の中では最も満点近い点数を取りやすい科目です。
世界史は暗記事項が社会の中で一番多い代わりに、センターの問題はかなり簡単に設定されてます。
実際、センター模試の受験生データを見ると、満点の受験生が断トツで多いです。
ゆえに、特に東大文系など2次試験に世界史が課される受験生や
早慶上智など、難しい知識まで問われる難関私大の受験生は
世界史が得意なら積極的に95~100点を狙いたいものです。
但し、半年~1年程度、それなりに時間をかけて対策しないと
暗記事項の多さに苦慮してしまうことが予想されるので、
その点だけは注意が必要です。
特に理系の場合、社会にそれほど時間をかけてられないので、
センターでの高得点が要求される医学部志望者以外は
無理して世界史に手を出すことなく、地理か倫理政経にしたほうが良さそうです。

②日本史(暗記量:9)

高得点の取りやすさ:★★★★
仕上がるスピード:★

コメント:
標準偏差は高めですが、世界史に比べるとやや低いです。
それゆえ、世界史ほど満点は取りにくいかもしれません。
世界史は「広く浅く」という科目ですが、日本史は「狭く深く」という性質を持ちます。
そのため、世界史に比べて細かい知識(大名とか役職とか)を覚える必要もあり、
社会経済史の分野では高校政治経済レベルの理解も必要になってきます。
更に、日本史には史料問題対策も関わってきますからね。
そういうわけで、世界史よりも更に膨大な時間がかかる可能性がありそうです。
日本史がもともとかなり好きな人を除けば、わざわざ日本史を選択するメリットは少なそうです。

③地理(暗記量:7)

高得点の取りやすさ:★★★(常識問題が得意な人は★★★★)
仕上がるスピード:★★★(常識問題が得意な人は★★★★)

コメント:
地理は知識で解くという側面が小さく、常識問題が多いため、
世界史・日本史・倫理に比べると教科書が絶対的なバイブルとはなりにくいです。
そのため、一般的に90点以上を取るのはかなり困難だとされてます。
高得点をとれるかどうかは、ひとえに地理的な一般常識が豊富かどうかにかかっています。
そういった地理の素質がある人はかなり短時間で8~9割以上取れるようです。

④倫理(暗記量:3)

高得点の取りやすさ:★★★★(読解問題が得意な人は★★★★★)
仕上がるスピード:★★★

コメント:
倫理はとにかく一番おいしい科目と言って間違いないです。
暗記事項が少ないのにも関わらず、教科書が絶対的なバイブルとして機能してます。
ゆえに、時間をあまりかけずに確実に90点前後を狙うのには一番最適な科目です。
センターの平均点も毎年高値安定で推移しており、医学部受験者に絶大な人気がありました。
(ただし、今年は難関大志望者の人は倫理政経に合併されてしまうので注意。)
また、西洋近代に出てくる「帰納法と演繹法」「自然と人間(理性)の対比」などの抽象概念は
入試現代文にも頻出する概念なので、その意味で倫理選択者は現代文の実力が
知らず知らずのうちについていたという嬉しい特典もついてます。
センター倫理においては読解問題が2割ほど出題されてますが、
それが得意だと、あとは教科書の知識を固めるだけで9割以上は堅いでしょう。
倫理という科目に抵抗ない人ならばおすすめです!!
(どうしても倫理が肌に合わない人も一定数いるみたいなので、そういう人は無理して倫理を選ばなくても大丈夫です)

⑤政経(暗記量:5)

高得点の取りやすさ:★★★(時事や一般常識に強い人は★★★★)
仕上がるスピード:★★★(時事や一般常識に強い人は★★★★)

倫理に比べると政経は暗記事項は多いのですが、
日々新聞やニュースを見ている人ならすでに知っている事項も多いと思います。
そういう人ほど新たに暗記すべき知識が少なくなるので、より短時間で完成するでしょう。
高得点を取れるかどうかは、時事や一般常識に精通しているかどうかで決まってきます。
そういう問題に疎い人はなかなかセンターで8割にも到達しないでしょう。
一方、時事や一般常識に強い人は満点と言わずとも8~9割以上は取れるようです。

⑥現代社会(暗記量:3)

高得点の取りやすさ:★★(時事や一般常識に強い人は★★★)
仕上がるスピード:★★★★(時事や一般常識に強い人は★★★★★)

政経よりも更に暗記事項が少なく、社会の中では最も短時間で終えられる科目です。
その代わり、より一般常識が幅広く問われるので高得点はかなり取りにくいとされています。
一昔前は、理系の地理受験者が保険として受けていた科目でしたが、
来年度からセンター試験の制度が変わるため、それが事実上ほとんどできなくなりました。



※地理・政経・現代社会では()内でそれらの科目の素質がある人を優遇して★を多くしました。
自分がそれに該当しているか否かを判別する方法があります。
それらの科目が全く学校で未履修な状態でセンターの過去問を解いてみてください。
センター過去問を2~3年分解いてみて、全く未履修でもセンターで5~6割取れたらその科目の素質がある可能性が高いです。
そういう人はたとえ学校で授業を受けてなくても自力で解ける問題がどんどん見つかるでしょう。
そういう素質がある人は、割合でいうと全受験者のおよそ1割程度だと思ってください。
倫理の場合は、センター評論で40/50以上取れてればセンター倫理の読解問題の素質ありです。

※2012年度から新たに倫理政経という科目が導入されます。
まだ出題内容や難易度などは全く不明ですが、
高得点の取りやすさ:★★★★、仕上がるスピード:★★
ぐらいだと思います。

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最終更新:2011年12月27日 21:44
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