シィマシュ語001案

2011/03/02
シィマシュ語(shiimash シィマシュ)とは、『History 文明の始まり』に出てくるシィ語の出現音声頻度を元に、2010年当時のアルカシリーズの架空古語、ルティア語、シージア語の単語の音声をもとに、ルティア語、シージア語、フェイルヴェーユ語、フィーリア語、アルティア語、そして現実の古語である古アルカ、制アルカ、そして一部新生アルカの語彙に換字式暗号処置を加えて作った言語である。
参照元言語がはっきりしているのでアポステリオリ型人工言語であり、事実上、アルカシリーズの亜種に当たる。


音声

音素

20子音5母音体系。
音素はともかく、音声の範囲は幅広く、各々の個人や地域ごとにいい加減に発音されている実態がある。

子音

両唇 歯茎 後部歯茎 硬口蓋 軟口蓋 声門
破裂音 /p/ /d/ /t/ /d/ /k/ /g/
鼻音 /m/ /n/
破擦音 /ts/ /tS/ /dZ/
摩擦音 /f/ /v/ /s/ /z/ /S/ /h/
接近音 /w/ /j/
流音 /l/

/f/ [f] [p\] どちらでも通じるがfの方が一般的である。
/v/ [v] [B] どちらでも通じるがvの方が一般的である。

/s/は、英語の[s]に近く、日本語と比べて三倍ほどの速さで息を吐いて発音する。
/s/を[T]無声歯舌摩擦音で発音する者もいる。方言によっては弁別性を持つこともある。

/S/は、英語の[S]に近く、、日本語と比べて三倍ほどの速さで息を吐いて発音する。

/z/は[z]のほかに[D]有声歯舌摩擦音で発音する者もいる。方言によっては弁別性を持つ。

/h/は[h]のほかに[x]で発音する者もいる。

/l/は[l], [r], [4]歯茎はじき音, [r\] 歯茎接近音 など色々聞こえる。

slのような二重子音が可能である。

母音

前舌 後舌
/i/ /u/
半狭&半広 /e/ /o/
/a/

短音と長音で弁別性がある。
日本語よりも、前舌よりに発音する。

表記

両唇 歯茎 後部歯茎 硬口蓋 軟口蓋 声門
破裂音 p/p/b/d/ t/t/d/d/ k/k/g/g/
鼻音 m/m/ n/n/
破擦音 ts/ts/ ch/tS/j/dZ/
摩擦音 f/f/v/v/ s/s/z/z/ sh/S/ h/h/
接近音 w/w/ y/j/
流音 l/l/

前舌 後舌
i/i/ u/u/
半狭&半広 e/e/ o/o/
a/a/


注意点

sh/S/で終わる外来語、tush, mushなどは、/tsuSii/, /muSii/と発音することがある。
/tu/の入る外来語は、その部分を/tsu/で発音することがある。

/tsuSii muSii/のような時、穏便により/mu/が/n/に変化し、/tsuSynSy/になることがある。

文字

東征1年より、シオンらにより、ラテンアルファベットの教育が始まり、ラテン文字により表記される。
ただし、ジャスなどの特別に頭のいい子弟限定であり、一般には普及していない。

トークン

history小話設定では、ペルシィクリニックとジャス限定で、トークンという2cm大の粘土製品をお使いのメモ代わりに使用する。

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○普及経緯
ギコがシオンに古代メソポタミアのプレーントークン、コンプレックストークンの講義をした(arfa e beezel 2010年2月6日)。

ペルシィクリニックでは、薬草を取ってくるようジャスにお使いさせる際、無文字文化なのでメモを渡せないのでジャスが覚えきれず、少ない品目しか取ってこさせられないので困っていた。
そこで、シオンがギコの話を思い出し、球、円筒、円錐、円盤、四面体など単純な形をした「プレーントークン」を作成。
ついでに卵型、四角形、三角形、双円錐、釣鐘型、二つ折り型、楕円、菱形などの比較的複雑な幾何学図形と道具や動物を具象化したデザインのものもあるコンプレックストークンも作成。ひもを通して束ねやすいように穴もあけた。
例えば、ニンジンっぽい形のものを5つで、ニンジン5つ、四角いトークン6つでケツメイシ6つというように品目を表し、これを紐に通して、首飾り状にして用いた。
通称「トークンの首飾り」(doltfles ドルトフレス)である。
以後、ペルシィクリニックではメモ代わりにこのトークンを使用することになった。

その後、ジャスが自分でトークンのデザインを提案。特定のトークンで「5個分のケツメイシ」を表すようにトークンの形を組織化した。
一つで大単位を表すようになるのは史実では結構後の方なので、ジャスの発想力の高さが見受けられる。
(お使いトークン 2010年2月11日)

ペルシィクリニック由来かは不明だが、後世の発掘調査によると、アト・アスキィと他の集落との交易でコンプレックス・トークンは使われたらしい。(番外編:挿話、あるいは空想 9-11 2010/03/23(火) 02:58:24)

語彙

シネト(太陽)、イータ(山)など、参照言語のないアプリオリなものがある。

ルティア語、シージア語、フィルヴェーユ語、フィーリア語、アルティア語などのルティア語関連のアルカシリーズの架空の古語、および古アルカ、制アルカ、新生アルカなどの現実の古語にKakis式換字法04号を施したアポステリオリ構成。
ただし、ルティア語系のものは少ない。

モナモーラ語、tush(腸), mush(詰める)から派生するツシィ、ムシィなども使用。
他言語の語彙をシィ語風に訛って使用することもある。
使用例が少ないだけあり、大部分が他言語の借用語。
子供たちの間ではモナ語とのクレオール化が進んでいる。

東征1年にギコとシィ・ディが結婚したため、日本語の語彙流入が進む。
タダイマ、オカエリナサイなど。

文化的背景

語彙構成から見て、どのような経緯をたどってこのようになったかを推測すると、以下の如し。
かつてシィ族はモーラの地全域に広く分布して、各地に小集団を形成し、あまり相互交流をしていなかった。
元々同一の祖語(フィーリア語にあたるもの)を喋っていたが、各地で別々の言語に変化した。
それが、モララー族の攻撃で次々と各々の小集団が滅ぼされ、少数の焼けだされた者が集まり、シィ語族の語彙からなるクレオール言語を作成。
それゆえに同じ太陽というものでも呼び方が大量にあると言うことになった。
印欧語でいえば、サン、ゾネ、ソル、ソレイユが並列して使われる状態。
その後、同じくモララー族に迫害されたモナ族と交流。
例え双方の集団の人数が同程度でも、バラバラの地方で、方言偏差が激しいシィ語集団と、比較的言語的に統一性があるモナ語集団で比較すれば、モナ語の方が通じやすいと言うことになり、次第にシィ語にモナ語の語彙が大量に流入することになり、基本語レベルで浸食。
シオンがシィ族と接触した東征0年春の段階では、シィ語の固有語彙はだいぶ少なくなっていた。
日本語で言うと、「助詞、格助詞・動詞の語尾以外、全部漢語」という状態に近い。
おそらくモナ=シィ混交語の実態はヌイ(水)、フルウェ(火)、シュスリク(風呂)などの一部の語彙を除き、ほとんどモナ語ベースと思われる。

文法

統語

SOV語順。ただし格助詞は未発達。
副詞→形容詞→名詞語順。

名詞

「故郷だと」のように、場所を表す格助詞または屈折形を持っている可能性が高い。

複数

2011/03/03
有生の場合p、無生の場合tを使う。どちらも母音のあと、有声音の後につくと有声音b, dになる。

jas ジャス jasp ジャスプ ジャスたち
shii シィ shiib シィブ シィたち
himj ヒムジュ 戦士 himjb ヒムジュブ 戦士たち
galosh ガロシュ 槍 galosht ガロシュト 槍ら
voyu ヴォユ 投げ槍 voyud ヴォユド 投げ槍ら

代名詞

2011/03/03
ish 私
jal 私(男)
shush 私(女)
vilish あなた(敬称)
lettu あなた(男が男を呼ぶ時)
loopa あなた(男が女を呼ぶ時)
not あなた(男が女を呼ぶ時)
non あなた、女が女を呼ぶ時。
jyettue あなた(女が男を呼ぶ時)
le 彼、彼女。三人称単数
lee 彼女
tue 彼

suti この人、彼
lyeko この人、あの人、彼

2012/01/01
sil これ (原シィ語、スィル)
neel あれ

冠詞

2011/03/03
シィ族の少数では使われるが、一般的ではない

le 男性定冠詞
ne 中性定冠詞
li 女性定冠詞

esh 男性不定冠詞
nesh 中性不定冠詞
ish 女性不定冠詞

2012/01/01
一般名詞と神名が同じ時、特に神名のほうに定冠詞を用いて、区別する。

kulo 鉄
le kulo 鉄神クロ

動詞

過去形など時制は未発達らしい。が、将来を見越して設定。

時制

2011/03/03
(a)n ~した。過去
t ~する。現代、通事
tu する。現代。通常省略
sam ~するだろう。未来
te ~するぞ。警告。


2011/03/03
anni ~しようとする、~しそうである。将前相。
am ~し始める、開始相
nish ~している。継続相
ol ~し終える 完了相。~してある 影響相。

zipale ~している、~してある、~し続けている



2011/03/03, 2012/01/01 ma→ki
lish ~したい。希望
ki ~しろ。命令

2012/01/01
ko ~ ki ~してください。依頼

否定

2011/03/03
jash ~しない。否定

受動態


使役


敬語

2011/03/03, 2012/01/01 ma→ki k→ ko
ko 敬意。ko se ki おっしゃいなさい、ko se ki おっしゃってくださいのように使う

ishgole 謙譲語の助動詞
ishkoni でした。過去丁寧
kikile 尊敬語の助動詞

コピュラ

2011/03/03
基本的に不使用。tushという語があるが、時制・相・法などの情報がない時は不使用。
sil, taani? これ、何?
shush, himj tushan シュシュ、ヒムジュ ツシャン 私は戦士だった。

自動詞化


仮定


動詞化


名詞化・連用形


形容詞化・連体形

lyeを用いる。

slash-shish za shinfuse lye oloush 穏やかに微笑む顔

終助詞

2011/03/03
sh わ、よ 女性語語尾
kitelo 共感、だよね、だよなぁ
kiyi かなぁ(不確実)
kiyash かしら(不確実、女性)
sha ~か?疑問
bush ~でしょう?(確認)

格助詞・屈折語尾

2011/03/03
屈折の類は摩耗していて、倒置法を使う時など厳密に格を表したい時のみつかうはず。

○屈折語尾
(i)m ~が 主格
(t)ig ~を 対格
g 属格・所有格 ~の
(o)l 与格 ~に、~へ

○格助詞
kele ~から、~より、奪格
si 場所、~で
yesh 様態 ~のように
filel 随伴格 ~と共にいる、滞在する、留まる、残す、残る、泊る
susu 具格 ~を用いて、~をもって

2012/01/03
m→(i)m

2012/01/04
yen→yesh

2012/01/05
sussu 随伴格・具格 → susu 具格

「~への」など。

2012/01/01
格詞にgをつけて、「~への」等を表す。

kulol 鉄神へ
kulolg sishn 鉄神への歌

loovi yen 星のように
loovi yeng wi,星のような手

同格などの使い分け

(l)ann ~というもの。

形容詞

形容詞→名詞の語順で修飾する。

2011/03/03
la 形容詞化

叙述用法



比較


副詞

文頭、動詞の前、形容詞の前などにつく。

2011/03/03
za 副詞化

2012/01/01
slash-shish za 穏やかに

接続詞

「だから」、「ところで」などがある。
2011/03/03
a ~と。AND
ashn ~と AND
kini または(強選言)

文頭周り

2011/03/03
bivan なので、だから、それで、そして
tishga ~なので、原因、理由
niol しかし

従属文、関係詞的表現


疑問文

YES/NO疑問


その他疑問


反語


2011/03/03
フィーリア・フィルヴェーユ系数詞。
yee 0、零
gog 1
taag 2
tuig 3
dush 4
wig 5
ogo 6
ataa 7
utui 8
oloo 9
ili 十、10
kishg, 20、二十
wiki 百
naab 千
teeb 万

基数と序数


方言



挨拶


辞書

優先順位は作中語>>アルカ由来の造語。
シネトとヴィドモム(vidmom)じゃ、シネトの方を使うこと。

  • history諸言語のところにある最新版の辞書。作中で使われているので信頼性が高い。

なければ本家の辞書サイトを見てKakis式換字法04号に従い造語。

実例


最終更新:2012年01月05日 13:52