モナモーラ語001案

2011/02/16
モナモーラ語(mona-moola itg モナモーラ・イタグ、モナモーレタグ)とは、『History 文明の始まり』に出てくるモナ語モララー語の出現音声頻度を元に、2010年10月版新生アルカなどのアルカシリーズの単語の音声に換字式暗号処置を加えて作った言語である。
参照元言語がはっきりしているのでアポステリオリ型人工言語であり、事実上、リュディア語やアルティア語と同じようにアルカシリーズの亜種に当たる。


音声

音素

20子音5母音体系。
音素はともかく、音声の範囲は幅広く、各々の個人や地域ごとにいい加減に発音されている実態がある。

子音

両唇 歯茎 後部歯茎 硬口蓋 軟口蓋 声門
破裂音 /p/ /d/ /t/ /d/ /k/ /g/
鼻音 /m/ /n/
破擦音 /ts/ /tS/ /dZ/
摩擦音 /f/ /v/ /s/ /z/ /S/ /h/
接近音 /w/ /j/
流音 /l/

/tS/ [tS] [ts\] 無声歯茎硬口蓋破擦音
日本人的には後者で発音した方が楽。

/dZ/ [dZ] [Z] [z\](有声歯茎硬口蓋摩擦音) [dz\](有声歯茎硬口蓋破擦音)
日本語のジャ行と同じだから、/dZi/は[z\i], /dZa/は[dz\] が多い。

/f/ [f] [p\]
日本語のファ行準拠だと、[p\]が多いかもしれない

/v/ [v] [B]
日本人だと[B]っぽい音が多い。どっちでも通じる。

/S/ [S] [s\]無声歯茎硬口蓋摩擦音
日本語準拠だと[s\]が多い。

/h/ [C] [x] [h]
語の中の位置や、言語の種類、個人の好みで音がずいぶん変わりやすい。
/hi/は[Ci], /oh/は[ox]のパターンが多い。

/w/ [B_o]両唇接近音 [w]有声両唇軟口蓋接近音 [M\] 軟口蓋接近音
日本語準拠だと[B_o]だが、[w]や[M\]もありうる。

母音

前舌 後舌
/i/ /u/
半狭&半広 /e/ /o/
/a/

/i/ [i] [i_"]中舌寄り非円唇前舌狭母音
日本語風でも英語風でもいい。

/e/ [e] [E] [e]と[E]の中間音

/a/ [a] [A] [a]と[A]の中間音 [{] catやappleのアレ。[@]シュワーなど。
日本語と同じくかなりいい加減に色々発音されているはず。ザダムの二番目の/a/はシュワーっぽいいい加減な発音のはず。

/o/ [o] [O] [o]と[O]の中間音

/u/ [u] [M] [u]と[M]の中間音 [u]と[M]の中間音かつやや広め [1] [}]
これも結構いい加減な発音でも認知される。

その他、/j/と/u/が重なった時、[ju]のほかに[y]の音も許容される。

表記

読む人は日本人ということは、ヘボン式がよく、作中でこういうことをやりそうな人と言うと紫苑ぐらいだから、アルカ式もあるかもしれない。
斜め上でエスペラント式もありうる。
めんどくさくなくというと、ジャスをdZasと表記する上の音素コードと同じでもいいとも思う。
作中で起こすときはカタカナになるし。
でも、読む人はどんな人かを考えると、アルカもエスペラントも知らない人が90%を超えるから、無難にヘボン式がいいかもしれない。

両唇 歯茎 後部歯茎 硬口蓋 軟口蓋 声門
破裂音 p/p/b/d/ t/t/d/d/ k/k/g/g/
鼻音 m/m/ n/n/
破擦音 ts/ts/ ch/tS/j/dZ/
摩擦音 f/f/v/v/ s/s/z/z/ sh/S/ h/h/
接近音 w/w/ y/j/
流音 l/l/

前舌 後舌
i/i/ u/u/
半狭&半広 e/e/ o/o/
a/a/

/ts/はts、/tS/はch, /dZ/はj、/S/はsh, /j/はyで表記。
アルカ式とエスペラント式でやるなら、c, c^, j, x, yもありだと思ったけど、まず読めない気がする。

注意点

  • 末尾のt, tsは気分で省略されやすい。
liwe at tiy-ats! リウェ ア ティヤ! 川へ走れ

  • 末尾のlは気分で省かれて長音記号になりやすい
om-am-al オママー 見ました。
shataf ol シャタフォー 戦士から

  • 無理な子音連続の時はaが挟まれる。少なくともモララー語はそうだと思う。
fje ファジェ それ

文字

なし。
作中で開発されるはず。

語彙

作中で使われた単語を優先的に使用するほか、Kakis式換字法03号決定稿を元に生成。
事実上アルカ系アポステリオリ構成

文法

統語

SOV AN語順。
主格などの格助詞は未発達。ただし格助詞または屈折語尾自体は存在することにする。

名詞

恐らくデフォ語形は名詞形だと思う。
多分、性、数、格、その他名詞クラスもあって、屈折もあったほうがリアルなんだろうけど、気力がないから作らない。
とりあえず、日本語で言う「ある」を使う名詞、「いる」を使う名詞みたいな、名詞クラスの類は今のところない。
数は日本語と同じような感覚で、場所によって複数形があってもいいと思う。将来的には双数形または双数接尾語があればよし。
格は、基本格助詞を使う。最後が子音のものに関しては、韓国語っぽく繋げて読むから、なんとなく屈折語っぽくなる。

複数

2011/02/21
複数 kiom キオム
近似複数 shoy ショイ

[土器 土器 土器 土器] → haaji kiom ハージキオム 土器ら(全部が土器)
[土器 魚 塩 薪] → haaji shoy ハージショイ 土器たち(全部土器ではない。)

[( -∀・) ¥ ・∀・¥(,,・∀・)( ・∀メ )]
→moola kiom モーラキオム 武の民たち(全員が武の民)
→ulalaat shoy ウララードショイ ウララードたち(全員がウララードではない。)

代名詞

○代名詞
ot すべて sio 一部 shu ある、とある yo 何か、誰か chit どれ、どの

mi 誰 lu 何 ah どこ uh いつ an どのように

le これ fje それ ti あれ
ale ここ tafje そこ tade あそこ
※fujuは、新生古のrhu由来。tafajeはlarhu。

○人称代名詞
単数 複数
一人称 am amk
一人称属格 aml amlik
二人称 lo look
二人称属格 loot lootik
三人称近 te teek
三人称属格遠 teel teelik
三人称遠 ta taak
三人称属格遠 taal taalik
四人称 it -
四人称属格 itik -
※四人称は格言などで使う。たぶん、使わないかもしれないけど。

これは一番プレーンなもので、実際はアルカ同様カオスのはず。
異言語として使うオルジさんとかは標準位相を使うと思う。ギコはgif、モラシスはgao、ウララードはaho、ジャスはhim、ショウはiha、ペルはmuit、

エーゼリンはdema、しぃとディはdudを使うはず。ギャル系はいないけど、いればbamを使うかもしれない。さらに大阪弁キャラがいたらとか、古

風な人がいたらとか、混迷を極めている。

屈折類もヤヴァいので、適宜削減する方向が求められる。
というか、多数言語構成のアト・アスキィ側では屈折や大量の位相はあっさりカットされている可能性が高い。

ちなみに作中ではuule ウーレ(我らの)が使われていたが、このように人称関連がカオスだとすれば、いろんなパターンがあっても矛盾しない。

代名詞

コイクル こちら側

動詞

時制は未発達。
だが、将来を見越して、モナモーラ語では使ってみる。

時制

○-iで現在。
ただし、他に何もついてない時に限る日本語の-uとか-ruに当たる数合わせ。
om-i 見-る 見る

たぶん、不規則活用で-iがつかずに現在形を成す者も多数あると思う。

○-alで過去に
モナーとかモララーとかの発音からするとほとんどアーみたいな音かもしれない。
om-al 見-た 見た オマル or オマー と発音。

○未来形は未定。ただし、意思のsamをつけるかも。
om sam オムサム 見ようor見るだろう

アルカで言う頻出3アスペクトを完備

○経過相-uf
om-uf オムフ 見ている
om-uf-al オムファー 見ていた

○完了相-on
om-on オモン 見終わった
om-on-al オモナー (過去に)見終わった

○継続相-ik
tag-ik タギク 作ってある
tag-ik-al タギカー 作ってあった

動詞を連用形にするとか色々して、後に助動詞っぽいのをつける

○勧誘 xool
om xool-i オムショーリ 見ましょう

○許可 ytim
om ytim-i オミュティミ 見ても良い

○禁止・不許可 xom
om xom-i オムショミ 見てはいけないor見てはならない

○提案 gak
主語が一人称か二人称かで意味が違う。
lo om gak-i ロ オムガキ 見たらどうですか?
am om gak-i アム オムガキ 見ましょうか?

○希望 tax
om tax-i オムタシ 見たい

○不希望 反希望 fok または tax-im
om fok-i オム フォキ 見たくない
om tax-im オム タシム 見たくない

○義務 yal
om yal-i オミャリ 見るべき

○責任 xay
om xay-i オムシャイ 見なければならない

○したほうがよい ax
om ax-i オマシ 見た方がいい
※アルカと同音に。

○回避 yumt
om yumt-i オミュムティ 見ない方がいい

○可能 kim
om kim-i オムキミ 見れる

○不可能 sot
om sot-i オムソティ 見れない

○命令
1.-atsなど。
実例を見る限り、末尾のts(ツ行)は発音しないのかもしれない。
または戦場などでは発音が飛んで、「アッ」みたいになる。
liil-ats! uule zadam shataf! リーラ!ウーレ ザダム シャタッフ

元ネタは制アルカの-ac

2.fi, fimなど
om fi オムフィ 見ろ
om fim オムフィム 見ろ

○依頼
1.-atなど。
om-at オマッ 見てください

2. hof hoeなど
om hof オムホフ
om hoe オムホエ

○禁止
1.-otsなど
om-ots オモッ 見るな

2.-im-atsなど
om-im-ats オミマ 見るな

3.gim liなど
om gim オムギム 見るな
om li オムリ 見るな

○禁止依頼
1.-otなど
om-ot オモ 見ないでください

2.-im-at
om-im-at オミマ 見ないでください

3.yum, tieなど
om yum オミュム 見ないでください
om tie オムティエ 見ないでください

否定

  • imを使う。どこに挟むかは日本語と同じということにする。

om-im オミム 見ない
om-uf-im オムフィム 見ていない
om-im-al オミマー 見なかった
om-uf-im-al オムフィマー 見ていなかった
om-uf-im-ats オムフィマ! 見ているな!

受動態

deをつかう
om-de-i オムデイ 見られる
om-de-uf-im-al オムデウフィマー 見られていなかった

使役

kutk
om kutk-i オムクタキ 見させる
om-kutk-de-uf-im-al オムクタクデウフィマー 見させられていなかった。

敬語

○尊敬語 hokl
om hokl-al オムホカラー ご覧になった

○謙譲語 amvot
om amvot-al オマムヴォター 拝見した
※元ネタはアルティア語anjilu

○丁寧語 -am
om-am-i オマミ 見ます
om-am-al オママー 見ました
om hokl-am-im-al オム ホカラミマー ご覧になりませんでした。

コピュラ

モナ語の場合、不規則動詞monaを使う。
不規則動詞monaは動詞化の-iがつかずに現在形になる。

am, monaa mona アム、モナー モナ 私はモナーだ。
lo, elga mona-al ロ、エルガ モナー あなたは、狩人だった
nuiji mona tax-i ヌイジ モナ タシ 鍛冶師でありたい。

モララー語の場合、ilを使う。
am, moola il-i アム、モーラ イリ 私は武の民だ。
ta son, shataf il-al タ ゾン、シャタッフ イラー あの男は戦士だった。
Molashis, nik oomimiil luulie il tumn
モラシス、ニク・オオミミール・ルーリエ イルトゥマン モラシスは次のオオミミールの里長だろう。

※2011/02/19
mona(~である、~です)は、コピュラであり、存在動詞はsha-i(~がいる、~がある)を用いる。
しかし、ラテン語のsum(私は~です / 私は存在する)と同じようにmonaを存在動詞として用いる例も見られる。
「……“鉄神の降臨”という表題で、後の世界に長く伝えられる神話伝承がある。」 
"Kurohofun Vafulute" shas ikl num, sho yoa at yotil unldeik goatak net kut mona. 
感想スレ3-302 2011/02/19(土) 13:49:16

自動詞化

2011/02/17
「動詞 コピュラil」でつくる。
システム的にはgiko ladat kalselan(ギコがカルセランを作った), kalselan at lad(カルセランができた)と同じような物。
自動詞とは何かというと、「~を」が基本的に使われないような動詞で、「何かをしたもの」と「何かをされたもの」が一致していると考えると分かりやすい。

giko, kalselan tag-al ギコ カルセラン タガー ギコがカルセランを作った
kalselan tag il-al カルセラン タギラー カルセランができた。
shobon, haaji hil-al ショボン ハージ ヒラー ショボンが土器を落とした。
shobon, kuuda liwe at hil il-al ショボン, クーダ・リウェ ア ヒリラー ショボンがイカダ川に落ちた。

仮定

2011/02/18
「(hamu / ut / koth) ~動詞-ut」
「(確率の高いもし / もし / 確率の低いもし)~動詞-仮定形」
反実仮想liaは現実的にはありえない「もしも」。

(hamu) shiakulo sha-ut, kulo det tag kim-i
(ハム) シアクロ シャウッ、クロ デ タグ キミ。
(もし)砂鉄があれば、鉄を作れる。

lia gif kut kulo il-ut, lenyihi at nutl kim-e yom aa.
リア ギフ ク クロ イルッ、レンイヒ ア ヌトゥル キメ ヨマー。
もしも俺がクロならば、現代(今時代)に帰れるのになぁ。

動詞化

名詞に-iをつけると動詞になる。
形容詞に-iをつけると動詞または叙述用法になる。

kals-i 守る
koikul weim laaf-i こちら側 の方が 大きい

名詞化・連用形

無印だと名詞または連用形になる。

lanua kals 海 守り ラヌア・カルス 海の守り人

形容詞化・連体形

  • eをつけることで動詞を形容詞化または連体形にできる。

kals-e-lan 守る-形容詞化-もの 守るもの、カルセラン

終助詞

2011/02/20
性別や気質による語形変化が多すぎて把握し切れてない。
モナシィ混交語では、標準的な言い方以外、消失する可能性が高い。

自分詠嘆 a : jas, yofliil ih-ik a ジャス ヨフリール イヒカ ジャス、明るくなったな。(自分で思ってる時)
自分詠嘆 aa : ashli fal-i aa アシュリ ファリ アー 春はいいなぁ
自分詠嘆女性形 aan : netam aan ネタマーン お腹すいたわね。
他者詠嘆 i : jas, yofliil ih-iki ジャス ヨフリール イヒキ ジャス、明るくなったね。(話しかける時)
遊女詠嘆 lsha

断定 gatsa(不良系) > gats(強め) > ga(普通)
断定+確実 gitsa(不良系) > gits(強め) > gi (普通)
giit(女性形) > giitm(女性形丁寧)
da(方言)
him lam moola (il-i) gats! ヒム ラム モーラ (イリ) ガ! 僕も武の民だ

報告・情報提示 gokif(男性活発/女性不良) > lokii(普通) > likif(男性丁寧)
gokki(女性活発) > lokki(女性丁寧) likki(女性方言)
~なんだよ、~なんだって、~だよ、~なのよ
gif val zig-namlam il-a lokii. 俺、元々羊飼いだったんだ。(情報提示)

呼びかけ mii
~だよ、~ですよ。

不確実 wuf(不良) kia(不良) kao(男性活発) > kio(普通) > kiof(男性丁寧)
iidu(遊女系) > ida(女性活発) > idu/idum/iduu (女性丁寧)
~なのか、~かなぁ、~かしら

確認
buf(不良) jam(非丁寧) nan(男性活発) nun(普通) kaom(男性丁寧)
shili(遊女) baf(女性不良) > kiil(女性明瞭) > kili (女性丁寧)
~だろ? ~でしょう?

疑問 hoa(普通)
反語 liat(普通) tiam(女性丁寧)

推量 ma. lou sufl haom mona ma ロウ スフル・ハオム モナマ ただの死体のようだ。
~のようだ
視覚推量 om ~のようだ、~らしい
聴覚推量・伝聞 lif ~だそうだ
嗅覚推量 luam ~なようだ
味覚推量 shuol
触角推量 uv
第六感推量 masm

現代気付き sha : kua sha! そうだ!(今気付いた)
過去気付き/再確認/思い出し it : kua it! nit-ik-ah. そうだった!忘れていた。(思い出した)

共感 umma(普通) mamma(女性丁寧)
~だよね。~だよなぁ。

依頼 fil
~してください、~してね

好意 kooma
~してくれる(出来事に対する話者の好意的な気持ち)
感謝 kiifi
~してくれる
嫌悪 kom
(出来事に対する話者の残念な気持ちや不快感)
してあげる、してやる shaml

経験過去 kik
~だった(今もそうである)

野卑 iho : ta kil-al iho! タ、 キラリホ! あいつ、殺しやがった!
野卑女性 ihoo よくも~したわね
返事を促す illa : gif, kua tu-i illa 俺はそう思う(がお前はどう思う?)。
無関心、無感動、冷淡 jah
軽蔑、軽視、見下し、苛立ち、冷淡、怒り jal
軽視、蔑視 zez > zezze(女性幼稚)

格助詞

作中で考察する限り、今のところ主格と対格の区別はない。
将来的にはギリシャ・ラテン・サンスクリッド風に屈折するとかっこいいかもしれない。
将来的にはリュディア語風屈折になるかもしれない。

主格 kut ~が (shataf kut シャタッフクッ 戦士が)
対格 det ~を (shataf det シャタッフデッ 戦士を)
与格 at ~に、~へ shataf at シャタファ 戦士に
奪格 ol ~から shataf il シャタフォー or シャタフォル 戦士から
共格 un, nunnu ~と共に、~一緒に shataf un シャタフン or shataf nunnu シャタッフヌンヌ
具格 num ~で kulo num クロヌム 鉄で
時格 oh ~の時に yaaf oh ヤーフォッホ 朝に
場格 na ~の場所で ato askii na アト・アスキィナ アト・アスキィで
同格 git ~である~ jas git hefus moola ジャス ギ ヘフス・モーラ ジャスという半モララー。
主格の同格 shit ~として naam shit am, deli un ne-al ナーム シ アム、 デリ ウン ネアー
父として私は子どもと話した。
対格の同格 nish ~と molanbaag, ulalaad det pinna nish amsh-al モランバーグ、ウララード デ ピンナ ニシュ アムシャー
モランバーグはウララードを親父と呼んだ。

属格は、基本的に名詞はそのまま繋げるので使わない。
が、フーン語タカラ=エヌミミ語から類推して使う人もいるかもしれない。

属格 i, nimu fag i ファギ fag nimu ファグニム ファグ(犬)の

※2011/02/19
numは道具格で、「○○を使って」と言いかえられるシチュエーションのみ使うのが標準的な使い方である。
しかし、道具格numを性質のshitやコピュラの連体形mona-e, il-eの代用として用いる例がある。
 「……“鉄神の降臨”という表題で、後の世界に長く伝えられる神話伝承がある。」 
"Kurohofun Vafulute" shas ikl num, sho yoa at yotil unldeik goatak net kut mona. 
感想スレ3-302 2011/02/19(土) 13:49:16

同格などの使い分け

2011/02/19
「A~である~B」、「A~という~B」の場合分け

  • 「A=B」であるときは同格のgitを使う。
jas git hefus moola ジャス ギ ヘフス・モーラ ジャスという半モララー。
ulalaat git eimilu luulie ウララード ギ テイミル・ルーリエ ウララードというエイミルの里長。

mona-eやil-eを使っても意味は同じ
jas mona-e hefus moola
ulalaat il-e eimilu luulie

※ただし、未知・初出のshasを同格の意味で用いる例も見られる。

  • Aが未知のもの、初出のもののとき。または嫌悪感や恐怖、てれ隠しがあるときはshasを使う。
le Sumachushi shas num zig det juk-al レ スマチュシ シャス ヌム ズィグ デ ジュカー
このスマチュシというもので羊を捕えた。
gif, molashis shas kif-im ギフ、モラシス シャス キフィム 俺はモラシスとかいうやつは知らない。
him, ulalaat shas kom-e gats ヒム、ウララード シャス コメ ガ 僕はウララードってやつが嫌いだ。

  • Aについて一般的にのべる時atshaを使う
deli atsha opil-i デリ アッシャ オピリ 子どもというものは幼稚だ。

形容詞

形容詞→名詞語順
laaf wija(大きな 森)のようにそのまま繋げる。
ato askii は「場所 人々」の順で逆になるので例外

叙述用法

叙述用法では-iを接続する。
koikul weim laaf-i? こちら側のが大きい?

比較

比較はweimを用いる
koikul weim laaf-i? こちら側のが大きい?

最上級はatna
giko haaniya, ato askii na atna soim-i. ギコ・ハーニヤ、アト・アスキィ ナ アタナ ソイミ。
ギコ・ハーニヤは、アト・アスキィで最も強い。
pel, ato askii na atna maas-i. ペル, アト・アスキィ ナ アタナ マースィ。
ペルはアト・アスキィで最も(精神的に)強い。

副詞

たぶん文頭に使うとか、動詞の直前に置くとかすると思うけど、-itをつけて表す例もある。kiをつける例もあるかもしれない。
liwe at laxit tiy-ats! リウェ ア ラシッ ティヤ! 川へ速く走れ
liwe at lax ki tiy-ats! リウェ ア ラシュキ ティヤ! 川へ速く走れ

接続詞

u & zak ~と。強連言。AND
uu ~して~する。
aw ~か、~か。AかBのどちらか1つ。強選言。XOR
e & ov ~か~。AかBのどちらか1つか、両方。弱選言。OR

git 同格 ~である~
luulie git Ulalaat ルーリエ ギットゥララード 里長であるウララード
※多分使わない。luulie il-e Ulalaat ルーリエ イレ ウララード とでもするはず。

格助詞+の
「~での」「~への」みたいな表現は「格助詞 i」
lanua at i nink ラヌア アティ ニンク 海への旅

文頭まわり

2011/02/21

atsa(強) > ata > tata(女性形) > tete(女性形弱) 
非難 なんで、一体全体、~してどうするんだよ
おやまぁ、あら、まぁ、なんて、
atyo つまり、すなわち、言い換えると、別の言葉で言えば、別の言葉を借りると
atyun そしてそして、そのまたさらに
atham(強) > ham >
原因 なぜならば、~のせいで
atl 一方、他方、対照的に
az ちなみに、因みに、なお、尚
dam > kii(弱)
順接 そして、で
lats(強) > lat > gii(弱) > lil(女性丁寧弱)
逆接、しかしながら、だが、だがしかし、しかし
litfiom 逆説的に、しかしながら、そうとはいうものの、とはいえ
goom とにかく、いずれにせよ
goma > loma
それより、てゆうか、ていうか、むしろ、もしくは、あるいは、或いは
yoth 要するに、ようするに、簡単に言うと、結局、つまるところ、つまり
yoshl その結果
yun さらに、更に
jao ところで
jau > jaum(女性丁寧) 当然、もちろん、いうまでもなく、言うまでもなく、言わずもがなで、ごく自然に、いわんや、況や
jakam どうせ、案の定
jade まったく当然の流れで
ohde 珍しいことに
vutn 閑話休題、それはさておき、話を戻して
naal そもそも
notk 厳密には
nol まず、はじめに、始めに、最初に
nunoh 同時に
nuhu なぜか、なんとなく、なんのけなしに、なぜだか、何でか知らないが
neoh そういえば、思えば、そういや
tioh 基本的に、普通は
tim やはり、やっぱり、思った通り
tiu 一応、曲がりなりにも、曲がりなりにも、何ぼでも、
hoy 思わず
hum 確かに、明らかに
mon 驚いたことに
uhlat いつだろうと、いつであろうと、随時
zom ただし、但し
faya さらに良いことに
fant 見事、みごと、うまく
knut いつもなら、ふつうは
kuts(強) > kum > shuf(弱)
結果 だからこそ、ならば、それゆえ、それで
kugm 実際は、事実上、実際のところ、事実
laon さらに悪いことに
lou ただ、只、単に、ジャスト、ただ~なだけだ
loka ご存じのように、ご存じの通り、知っての通り、見ての通り
lowu とりあえず、いまのところ、当面
luoh いつの間にか、いつのまに、いつしか、気付いたら、そういえば、そういや、何時しか
lef さぁ、じゃあ、それでは
sag 早速、さっそく
siif 最後に、最後は、最終的には、結局
somka そんなことより、それはそれとして、それはどうでもいいんだが、まぁそれはともかく、それはさておき
sham 本当は
shomn 実は、実を言うと、なんと
winna ところで。脱線を意味する
winl 基本的に

従属文、関係詞的表現

動詞部分に連体形接尾辞-eをつけて繋げる

giko (kut), kalseran (det) tag-al ギコ (ク)、カルセラン (デ) タガー
ギコがカルセランを作った。

giko kut tag-al-e kalselan ギコク タガレ カルセラン
ギコが作ったカルセラン

kalselan det tag-al-e giko カルセランデ タガレ ギコ
カルセランを作ったギコ

kals-e lan カルセラン 守るもの
samg-e lan サムゲラン 攻めるもの

疑問文

YES/NO疑問

2011/02/18
たぶん、日本語、英語、アルカなどと同じように末尾を上昇アクセントにして表す。
hoa(か?)とか、hoan(か?)とか、

lo shii ifm mona? あなたはシィ族ですか?
lo shii ifm mona hoa? あなたはシィ族ですか?
lo shii ifm il-e hoa? あなたはシィ族ですか?

da, shii ifm il-i ダー、シィフム イリ。
はい、シィ族です。

lii, mona ifm mona. リー、モネフム モナ。
いいえ、モナ族です。

Yesには、daのほかに、ashもある。ashの方が真面目な答え方。
Noは、liiのほかにliuもある。liuの方が真面目な答え方。
アルカから流入したya(うん)やtee(いや), teo(いいえ)もペルシィクリニック周辺では通じる。
「あってる」「違う」も現地語のloa(ロア 正解), imn(イムン/イマン 違う)のほかに、オルジさんとかヒキィはtia, enkというアルカ借用語が通じる。

imn, him lam moola gats イマン、ヒム ラム モーラ ガ
ちがう、僕も武の民だ。

Yes/No対立は日本語、ロシア語、アルカと同じで、否定疑問分で聞かれたら、その内容があっていればda, あっていなければliiを使う

sak-im-e hoa? サキメ ホア 戦わないのか?

lii, sak-i リー、サキ いや、戦う。
da, sak-im ダー、サキム ああ、戦わない。

その他疑問

2011/02/18
日本語とほぼ運用は同じ。「これは何ですか」でも「何これ」でも好きに。
mi 誰 lu 何 ah どこ uh いつ an どのように yo 何か、誰か chit どれ、どの

le, lu il-am-e hoa? レ、ルー イラメ ホア? これ、何ですか?
lu, le? ルー、レ? 何、これ?
lo, mi il-am-e hoa. ロ、ミー イラメ ホア? あなた、誰ですか?
ale, ah il-am-e hoa? アレ、アッハ イラメ ホア? ここ、どこですか?
uh wija at ni-am-e hoa? ウッフ ウィジャ ア ニアメ ホア? いつ森へ行きますか?
an kiji det neo-am-e hoa? アン キジ デ ネオアメ ホア? どのように鶏を食べますか?
yo tam sha-am-e hoa? ヨタム シャーメ ホア? 誰かいますか?
shii u dii, chit hom uk hatk-am-e hoa? シィ ウ ディ、チット ホムク ハタカメ ホア?
シィとディ、どちらの女と結婚しますか?

反語

2011/02/18
liatを使う。
「~か?(いや~でない)」というシチュエーション

le, him kut tax-al-e yoshl liat?
レ、 ヒム ク タシャレ ヨシュル リアト?
これが僕が望んだ結末か?(いやそうでない)

いくつか体系あり。普通に10進法をするなら古アルカ・アルバレン数詞か、新生アルカ数詞の体系が楽。

0 dee
1 yee / nu
2 due / la
3 soo / so
4 sum / sat
5 lshum / tom
6 am / nok
7 wam / mut
8 jim / lim
9 tum / tuk
10 luu / um
11 luu yee / um nu
20 due luu / la um
100 bat
1000 lim / sul
10,000 kim

フーン語とか、どうも五進法らしいので、それに倣うとフィーリア語数詞体系のパクリ
1 vov
2 kiiv
3 kuav
4 toov
5 chav
6 ovo
7 ikii
8 ukua
9 otoo
10 ata
11 atavov
20 hamv
43 kiivhamvkuav(2×20+3)

基数と序数

2011/02/21
モナモーラ語は、英語と同じく助数詞が未発達で「数+名詞」で基数を表す。

yee ito イェー・イト 一匹の魚
due hihii ドゥエ・ヒヒィ 二頭の馬
soo shalou ソー・シャロウ 三本の投げ槍
sum kuuda スム・クーダ 四艘の筏

「一つ目の」「二番目の」「第三」「四位」などの複数ある中の何個目かを表す序数の場合、yam3を用いる。
(yam には「形容詞の丈夫な」「意思の終助詞」等の意味があって、yam3という表記は三番目に良くつかわれるというもの。
シュメール語文献とかはこういうのばかり。)

yee yam ito イェーヤム・イト 一匹目の魚
due yam hihii ドゥエヤム・ヒヒィ 二頭目の馬
soo yam shalou ソーヤム・シャロウ 三本目の投げ槍
sum yam kuuda スミャム・クーダ 四艘目の筏

方言

モナ語とモララー語がある。
  • モララー語の場合、sをbossoなどの例を除いて/z/で読んだ方が雰囲気が出る。
  • モララー語の方が、無理な子音連続が来た時/a/を挟みやすい。
sofl モナ音=ソフル モラ音=ゾファル

  • モララー語の方がkはgで読みやすい
liwe kut 川が
モナ音=リウェク モラ音=リウェグ

  • モララー語の場合、末尾の無声破裂音が有声音になりやすい
aat 特別な
モナ音=アート モラ音=アード

あくまでこれらは傾向であり、個人ごと、時代ごと、地域ごと、気分ごとに変動が激しい。

挨拶

2011/02/18

出会い

had'hacma → hadhacma/dacmaの系統。
「使徒になった」が原義だが、文化的にありえないので変える

emik kola → nuta at ih-on 仲間 に なった → nutaat ihon →nutaad ihon
→ nutadi ヌタディ 始めまして

eeste lo → estelの系統。
「名前を知る」が原義
ikl det ki-at イクルデア →ikldekiat
→iklekia イクレキア よろしくお願いします

日常

たぶん、各々適当に使ってるはず。
1.アルカから取れば、soonoyun(ごきげんよう)系。
so する no 疑問 yun 比況
→an ku-uf hoa アンクーフホア どのようにしていますか?
→ankufoa アンクフォア ごきげんよう。
→kuuf やぁ

2.エスペラントから取れば、saluton(挨拶を)系
chol det チョル デ
なんとなく音が悪い

3.ゲルマン・ロマンス語派から取れば、good morning(良い朝)系。
fal sofg ファル・ソフグ (モラ音 ゾファグ) 良い深夜
fal soosh ファル・ソーシュ(モラ音 ゾーシュ) 良い明け方
fal yaaf ファル・ヤーフ 良い朝 おはよう
fal jafj ファル・ジャフジュ (モラ音 ジャファジュ) 良い昼 こんにちは
fal tseenk ファル・ツェーンク 良い夕方
fal gefmi ファル・ゲフミ 良い夜

別れ

1.「また今度」「また会おう」系
アルカ、エスペラント、英語、中国語などでおなじみのsee you系。
hi anl sam-i また 会おう
→ hianls ヒアンルス、 hian, ヒアン

おやすみ

fal tumg det 良い夢を
→fal tumg ファル・トゥムグ お休み

労い 乙

yak luun il-al 仕事が終わった
→yaluu お疲れ様です。乙

感謝

1.アルカ系
1-1. 自分が頼んでないことでありがたい時。
sentant 感謝+私?

kiml 感謝 キムル (モラ音 ギマル)
amkiml 私感謝 アムキムル (モラ音 アムギマル)
amkimlam 私 感謝 丁寧 アムキムラム (モラ音 アムギムラム)

下に行くほど感謝の度合いが上がる。

1-2. 自分が頼んだことをやってくれた時。
seeretis 感謝+あなた?

kiifi 感謝 キーフィ (モラ音 ギーフィ)
lokiifi あなた感謝 ロキーフィ (モラ音 ロギーフィ)
lokiifiam あなた感謝丁寧 ロキーフィアム (モラ音 ロギーフィアム)

2.エスペラント系
dankon 感謝を

kiml de キムルデ
→kimle キムレ (モラ音 ギムレ)

3.欧米系 ナマステ系
thank you / namas te

lokiml ロキムル (モラ音 ロギムル)

4.日本系
sha-e sok kut shiz-e mot あることが難しい幸せ
sha-e shiz mot

shaeshi シャエシ ありがとう
shaeshimot シャエシモット ありがとうございます。
shaeshimot-al シャエシモッター ありがとうございました。

謝罪

1.アルカ系
1-1. 自分が悪い時
vantant 謝罪 私?
anteo 私 違うor悪い

saml サムル/ ザムル ごめん
amsaml アムサムル / アムザムル ごめんなさい
amliu アムリウ 申し訳ありませんでした。

1-2. 自分が悪くないけど同情で
pentant 残念 私?

ziml ジムル ごめん
amziml アムジムル ごめんなさい

2.エスペラント系
pardonon 謝罪を

saml de
→samle サムレ / ザムレ ごめんなさい。

おめでとう

tisoa あなたはした

lo, ku-al ロ、クアー
lokua ロクア / ログア おめでとう

その他

アルカ系にはal karte(カルテ神へ = いただきます)とかal diar (ディアル神へ = おやすみ、おはよう)と言う用法が多かったりする。
もちろん、history系の世界にこれらの神は今のところ普及していないので使えない。
今のところ出ている神っぽいものから作ると以下の通り
なお、普段は飛びやすい格助詞の末子音がこういう時はしっかり発音されるのも文化的なパクリ。

kulo at クロアット 鉄神クロへ
戦争の時武勲を立てられますように。いい鉄が作れますように

molalael at モララエラード 武と火の神モララエルへ
戦で勝利できますように。武の民に栄えあれ。

lanua kals at ラヌアカルサット 海の守り人へ
海での安全を祈願する。

belga ol ベルガオル 悪鬼から。
気をつけて、危険から身を守れますように

○この時代にはないが、後世表れるもの
haanya at ハーニャート 雷神ハーニャへ
戦に勝利を。怪我が治りますように

isi at イシアット / pel at ペラット 医神へ
健康でありますように。病気が治りますように

ulalaat at ウララーダード 武神ウララードへ
武運を。武勲を立てられるよう。武芸が上達するように

hiky at ヒキィヤット 騎馬神へ
馬が良く育ちますように。

辞書

優先順位は作中語>>アルカ由来の造語。
ハーニヤとオフサフィズ(ofsafiz)じゃ、ハーニヤの方を使うこと。

  • history諸言語のところにある最新版の辞書。作中で使われているので信頼性が高い。

なければ本家の辞書サイトを見てKakis式換字法03号決定稿に従い造語。

実例


最終更新:2011年05月02日 16:57