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PCケース選びのコツ

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PCケース選びのコツ


  • 冷却重視と静音重視の2タイプある。一般的に言って両者は相反する傾向がある。表中では、どちらのタイプかは、「冷却/静音」の列に表示。
  • 静音にしたければ、外部パネルに穴の少ないものを選ぶ。
  • 静音重視のPCケースは、単に付属のファンが静かだというだけではなく、内部のCPUファンの音を外に漏らさないでくれる効果もある。
  • 静音化には、筐体のパネル内側に防音シートが張ってあると効果を発揮するらしい。
  • 通常はケース前面にはドアなどないが、ドアが付いているものがある。これを前面ドアということにする。
    表中では、前面ドアタイプかどうかは「前面ドア」の列に表示。
    前面ドアは、静音タイプのケースに付いていることがあり、遮音効果があるらしい。
  • ファンは多ければ冷えると言うわけではない。真空にしても駄目。
    むしろ内部の配線が空気の流れを遮らないようにすることが大切。
  • 内部配線の整理には、裏面配線(裏配線)と呼ばれるような方法が有効である。表中では、「裏配線」の列に表示。
  • 裏面配線をするためには、基本的に、HDDのコネクタ類がマザーボード裏のサイドパネルの方向に向いている事が大事。表中では、「3.5 Inn 向き」の列が「横裏」と表示されているものが、これに相当する。
  • 静音化するためには、出来るだけファンと外部パネルの穴を少なくし、空気の流れを良くする必要がある。
    そのためには冷却重視タイプのケースよりも、むしろ、静音重視タイプのケースの方が積極的に裏配線するべきである。
    しかしながら、残念なことに、現状、静音重視タイプのケースで効果的に裏配線出来る物は少なく、それができるのは、冷却重視のケースが多い。
  • RESET SWITCH, POWER LED, HDD LED が存在していないものがあるので注意する。
    表中には、それらを表示した列がある。
  • 3.5インチ・シャドウベイへのHDDの設置の仕方には、向きがさまざまある。
    このことについてはHDDの向きについてで説明する。
    表中では、「3.5 Inn 向き」の列に表示。この場合、「Inn」は、「Inner」の略で「内部ベイ(シャドウベイ)」を表す。
  • 冷却重視タイプのPCケースは、前面がメッシュになっていることがある。しかし、デザインは安っぽく見える事がある。
    表中では、「前面メッシュ?」の列に前面メッシュかどうかを表示。
  • 高級感のあるPCケースは、前面がアルミになっていることが多い。塗装も高度な技術を使っているらしい。
  • 側面が透明タイプのPCケースは、電磁波が漏れる事があるので、「君子危うきに近寄らず」の言葉に従う人は、やめておこう。電磁波を遮蔽するためには、金属の板で囲う必要がある。電気が良く通る性質が電磁波を外に漏らさないので、電気を良く通す金属なら何でも良い。側面がプラスチックの板の物でも、板の内面に金属が張ってある物なら電磁波を漏らさない効果がある。多くのケースでは、前面パネルの内側は金属になっているが、中には使っていない5インチベイが、プラスチック・ベゼルだけで塞がれている物がある。こういったケースでは、そこから電磁波が漏れるので注意が必要である。気になる人は、ベゼルの内面にアルミ箔でも張っておくと効果がある。
  • 3.5インチ内部ベイへのHDD取り付け方向が縦タイプのケースは、注意を要する。このタイプのケースでは、次のいずれかでなければ買わない方がよい。
    1.内部ベイがケージになっていて、取り外すことが出来るタイプ。
    2.前面パネルと前面ファンを外すと、前面外側からHDDを出し入れできるタイプ。
    このいずれのタイプでもない場合、マザーボードを取り付けたままでは、HDDの交換がほとんど不可能なので、HDDの交換時にはマザーボードをいちいち取り外す必要がある。ネジを何カ所も外していったんマザーボードを外し、3.5インチ内部ケージへのHDDの取り付けが完全に終わってから、再度マザーボードをネジ止めし直さなければならない。しかし、特にIDEタイプのHDDの場合は、Windows上でのドライブ名や起動を可能にするかどうかによって、適切なIDEケーブルの位置が変わってくる事があるし、マザーボード上でのIDEコネクタの位置はさまざまであり、マザーボードを取り替えた後に、HDDの位置を変える必要が出てくる場合もある。このとき、プライマリー/スレーブの設定の変更のため、HDDのジャンパーピンの設定を変えなければならないことがある。そのためには、HDDのコネクタのある面を操作しなければならないが、HDDの向きが縦型でしかもケージが全く動かないタイプだと、暗くて見にくいし、手も入れにくく、HDDを取り外さなければ設定を変更できない場合がある。CD-ROMと同じケーブルにはHDDを付けない方が良いという原則があるので、ケーブルの取り回し上、HDDの取り付けスロットの位置を変更したくなる場合がある。そういった場合に、マザーボードをいったん取り外す必要が出てくるので、そういうケースを使い続けるのは嫌気がさしてくる。PCケースは半永久的に使える物なので、一生使っても良いと思えるくらいのケースを選ばなければならない。
    2のタイプは非常に少ないが、たとえば、antec soloなどがこれに当たる。1.のタイプは比較的良くあるが、取り外せると言っても、タイプによっては不便なので気を付けなければならない。というのは、HDDをケージにいくつも刺した場合、ケージは非常に重くなる。ケージを取り出した場合にケージを支える機構がない場合、非常に問題が出てくる。電源ケーブルとパラレル・IDEケーブルなどが付いている場合は、ケージを手で持ち上げなければならないのは非常につらい。持ち上げた状態でHDDを交換するなど不可能なので、いったん、ケージをどこかに置く必要がある。ケーブル類がつながった状態でHDDの置き場所を探すのは大変である。ケースの中に置くのはマザーボードの部品に当たる可能性があるので難しい。かといって完全にケースの外に置くのも、ケーブルの長さや堅さから言って難しい。なので、ケージは、PCケースの縁に不安定な状態で置かざるを得なくなることがある。そういった場合に便利なのは、ケージの底にレールが付いていて、手で支えなくても横にスライドさせることが出来るタイプである。もう一つは、ケージにヒンジが付いていて、ヒンジで支えられながら回転させる事が出来るタイプである。これらのタイプだと手で持つ必要も、PCケースの縁に置く必要もないので大変便利であろう。IDEケーブルは今や古い仕様である。今はSATAの時代になった。しかし、いつ何時、またパラレルの時代がやってくるかも知れない。昔は、シリアルより、パラレルの方が、信号線が多い分だけ伝送速度が上がると考えられていた。しかし、今の時代は、丁度その常識が覆されたようになっている時代である。しかし、それがまた、パラレルの方がシリアルより、より速くデータを送れるような技術が開発されるかも知れない。なぜなら、パラレルは信号線が多いのであるから、本質的にはシリアルより高速化できる可能性があるからである。現時点ではシリアルの方が優位になっているのは、信号線間の遅延速度のバラツキのためらしいが、そういう物も、バラツキ方を測定しながら上手く補正するようなことが出来る時代がやってくるかも知れない。実際、汎用ロジックICのFPGAなどでは遅延速度を予想したり実測したりしながら、遅延速度のバラツキを補正するような機構で上手く処理している。ADSL通信などでは、通信路の品質を時々測定しながら、使用する周波数帯を動的に変更している。パラレルケーブルの場合、PCケースを傾けたり振動させたりすることで、時々、ケーブルの折れ方や曲がり方が変化する可能性がある。これは信号線間の遅延速度の変化や、線路の品質の変化をもたらす。しかし、これも、ADSLの様な動的補正を行うことによって解決する日が来るかも知れない。とすればパラレル方式が復活する時代がまたやって来るかも知れないのである。そのときは、パラレルの堅くて扱いにくいケーブルの時代がまたやってくるかも知れない。ケースは息の長い部品なので、そういった時代がやってくることもある程度念頭に置いておいた方がよい。何が起きるかは予想できない。もっとも、電線の時代は終わり、光ケーブルの時代がやってくる可能性もある。その場合は、一本の細い線なので、扱い易いだろう。まあ、どうなるかは分からないのだが・・・。
  • 日本のPCケース・メーカーのabeeのケースでは、前面I/O類や、スイッチ、LED類が前面に配置されているものが多い。それに対して、アジア産のケースには、ケース上面に配置されているものも多い。日本は国土が狭いので、PCケースは、パソコンラックの下などに設置する場合も多い。その場合、上部にそういった部位があると、USBメモリが刺せなかったり、LEDを見ることが出来なかったりするだろう。こういう部分は注意する必要がある。

PCケース・メーカーに要望


  • GMCのケースは、前面のデザインが豊富にあり、見た目の良いものも多いが、そういったものは中が使いにくそうだ。逆に同じGMCでも、デザイン性の悪いものには中が使いやすそうなものがある。一つのケースを一人の担当者が設計していて、外見のデザインセンスはあるが中の設計センスがない人が作ったケースと、中の設計センスはあるが外見のデザインセンスがない人が作ったケースとが別々に存在しているという感じがする。もしそれが事実なら、共同作業で外見担当と、中の設計担当を分担して1つのケースを作り上げてほしい。そのほうが絶対に売れるようになる。このサイトを作るにあたり、外見の良いGMCのケースをいくつも見つけたが、中が使いにくそうだったので掲載しなかった。
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