宝石乙女まとめwiki

ごきげんだね!

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匿名ユーザー

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 今日の夕ご飯はきのこと野菜の炒め物。
 ちょっと手抜きと思われちゃうかも知れないけれど、みんなが美味しいって
言ってくれれば気にならない。
 材料を切って、油を引いたフライパンで炒める。
 火が通れば、漂ってくるきのこの良い香り。
 自分でいうのもちょっと変かも知れないけれど、食欲が湧いてくるいい匂いだと思う。
 気分が良くなってきたところで、テレビで聞いた曲が頭の中で流れる。
 確か、えと……。
「き……き……きのこっのーこーのこ、げんきのこっ」
 そう、確かそんな歌だった。
 で、続きは……。
「え、えー……」
「エリンギ、マイタケ、ブナ、シメ、ジーっ!」
「ひゃっ!」
 突然、後ろから誰かに覗き込まれる。
「ねぇ黒曜石ー、なぁーにご機嫌に歌なんて歌っちゃってるのー?」
「え、あっ、こ、金剛石ちゃんっ」
 私の顔の隣に、にやにやと笑みを浮かべている金剛石ちゃん。
 さ、さっきの歌、おかしかったのかな?
「ねぇねぇ、続き歌わないのー?」
「え? そ、それはその、えと……聞かれるの、恥ずかしいです」
「えー。上手なんだから聞かせてよぉ」
「だ、ダメですっ。金剛石ちゃん、すぐ笑いますから……」
「だってさぁ、黒曜石顔真っ赤にしてるんだもんー」
 そういうことを言われると、もっと顔が熱くなっちゃう……。
 しかも、そういう反応を金剛石ちゃんは絶対楽しんでいるみたいで。時々意地悪です。
「続き聴きたいなぁー」
「ご、ご飯作ってますから、ダメですっ」

 結局、マスターが帰ってくるまで、金剛石ちゃんは私の観察をしていて……。
「きのこっのっこーのこげんきのこー♪」
「金剛石、ご飯中に歌うなよ。行儀悪い」
「えへへ、ごめんなさい」
「ったく……で、黒曜石は何顔赤くしてるんだ?」

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