宝石乙女まとめwiki

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
「おっ……雪だ」
  道理で寒いわけだ。でも珍しいな、このへんで降るなんて。
「うー、寒々……早く帰ろ――」
「マスター!」
「ん?」
  この声はひょっとして……。
「マスター!」
「金剛石!? どうしたの」
「珊瑚たちと雪合戦してたの」
「ふーん……言葉使い」
「あっ……え、えと、えと……」
  いつも言ってるのになかなか直らないなぁ……まぁいいんだけどね。
「じゃあ一緒に帰ろうか」
「うん! あっ……はい!」
「ははは」
『……しや~きいも~……』
「ん?」
「マスター、何か聞こえ……ますよ?」
『焼き芋~、い~しや~きいも~……』
「石焼き芋か……」
「焼き芋!?」
  あっ、目を輝かせてるよこの娘。まぁいいか、僕も欲しいし。
「待ってて。買ってくるから」
「ホントに!? ありがと、マスター!」
  嬉しそうだなぁ。

「はい」
「わーい……あちちっ」
「落とさないように気をつけなよ?」
「はーい」
「はふはふ……」
  おっ、甘くて美味しい。
「おいひー♪」

「そうだね。家で焼くのとはちょっと違うよね。どうにかしてこの味が出せないものか……」
「また買ってねー」
「その口調がちゃんとしたものになったらね」
「うっ……マスターの意地悪」
「あはは」
  こうやって口うるさく言ってるけど、本音は別に直さなくてもいいって思ってるんだよね。これも金剛石の個性だし。
「さっ、帰るよ。早くコタツで暖を取ろう」
「さんせー。うぅ、寒……」

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