宝石乙女まとめwiki

木枯らし

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
  秋風が次第に冷たくなるころ――
  それはほんの少しの変化だけど大きな流れの一部で、その変化に流される人間は所詮小さな粒でしかなくて……。
「何を考えていますの?」
  珍しく哀愁を漂わせていた俺に鶏冠石が尋ねた。
「いや、俺って小さいなぁと思ってさ」
「それはそれは、今ごろ気づかれて……お気の毒ですわ」
  一陣の風が吹いた。もう秋風なんかではなく北風になっていた。季節の変わり目というのはなぜこうも人を考えさせるのか……。
「寒いだろ? ほら」
  上着を鶏冠石に羽織らせてやる。
「あいにくと私たちは寒さなんて何の影響もありませんの」
  突っ返された上着を羽織ると、もう冬を実感できた。

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