宝石乙女まとめwiki ふたりのひな祭り
夜でした。
すこしかけたお月さまが、薄くあたりを照らしていました。
森のなかに一件だけ、ちいさなログハウスがありました。
ある部屋に大きなベットがありました。
薄く照らされたベッドがもぞもぞと動きます。
ひとつの大きなカタマリがふたつになり、かたほうがベッドから出てきます。
虎眼石でした。
虎眼石はもうひとつのカタマリに近づくと、置石の寝ているのを確認しました。
その後、ひとつあくびをして、真っ暗なドアのむこうにきえてしまいました。

しばらくして、虎眼石がもどってきました。
音をたてないようにドアをしめると、にもぞもぞとベッドにもぐりこみます。
置石にぺたりとせなかをあわせて、そのままうごかなくなりました。

リビングには、それまでなかった雛壇と、その上で薄く月明かりに照らされた雛人形が
それなりに場所をとって、それなりに立派に飾ってありました。

大きなベッドの大きなカタマリからは、
寄り添うふたり分の整った寝息が聞こえています。
夜でした。
すこしかけたお月さまが、薄くあたりを照らしていました。