宝石乙女まとめwiki

ある日、庭にて

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マスターのおうちの庭は結構広いのです。
庭師ドールの末妹である黒曜石が中心になって庭の手入れをしているのですが、
今日は黒曜石が一人で奥の方の手入れをしていました。
黒「ここのあたりも皆さんの手を借りて草刈したいですね。」
夏の間に雑草が伸びてしまったようです。
黒「よいしょ、よいしょ」
雑草が多いところを確認しようとどんどん奥に入っていきますが、突如黒曜石の
歩みが止まります。
黒「あれ?どうしたんでしょう……足が動かない……」
足がまったくと言っていいほど動きません。
黒「はしたないけど、誰もいませんよね」
周りを見回してスカートをたくし上げるとひざの球体関節に地面から伸びた
木の枝のようなものが咬み込んでしまっているです。
黒「大変、はずさないと」
何とか外そうとするのですが、外れる気配もありません。
黒「ど、どうしよう……」
日も暮れ始め、黒曜石は不安になり涙が頬を伝い始めました。
ガサゴソ、ガサゴソ……
何かが近くで動く音がします、徐々に音は近くなって来るのですが黒曜石は逃げることも
できません、恐怖で声も出ないのです。
ガサゴソ、ガサゴソ……ボコッ
白く丸いものが目の前に現れるとようやく黒曜石の口から叫び声が響きました。
黒「きゃぁぁぁーーーーーーーーーーー」
「どうした?」
聞き覚えのある声に黒曜石は叫び声を治めました。
黒「き、雲母ちゃん!」
庭に仕掛けた罠で荒巻捕まえた雲母が家に戻るのに通り掛ったのです。
雲「とるぞ」
雲母の手で球体間接から木の枝が外され無事家に戻ることができました。

次の日ドールたちとマスターで話し合いが行われ庭の奥に行くときは必ず二人以上の
ドールで行くことになりました。

そうそう、雲母が黒曜石のいるところに現れたのは……
雲母が家に帰るための目印に刺した木の枝が黒曜石の関節に引っかかったのです。
もちろん、雲母はそんなことは誰にも言わず、今日も一人で荒巻取りに向かうのでした。

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