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DXグリコンダークリスタル改」(2007/04/18 (水) 08:11:02) の最新版変更点

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  お願いしたわけでもないのに、次から次へと流れるCM。ア○コの確率が高いのはいかんともしがたい。   と、そこでグリコンダーZX改の玩具のCM……DXグリコンダークリスタル改かぁ。俺も昔はよく特撮ヒーロー関係の玩具は買った。でも変身に使う道具の玩具は最近になってから増えたような気がする。   それにしても、今となってはもうずいぶんと懐かしい話だなぁ……と、そこに裾を引っ張られる感触。 主「……ん、どうしたの雲母?」   荒巻ではなく、某大手玩具店のチラシを抱えた雲母。そして、それの一角を見せつけてくる……DXグリコンダークリスタル改、2850円(税込)。 主「……欲しいの?」   うわぁ、ものすごい欲しそうな顔してるよ、目が輝いてる。 雲「ソーダが持ってた」 主「そ、そうなんだ……」   ソーダちゃんもなのか……なんでみんなグリコンダー好きなんだろうなぁ、不思議だ。それはとにかくとして、目の前の小さな女の子は、それこそ先ほどまで思い出していた昔の自分のような顔でおねだり。見つめてくるだけだが、それが逆に強烈だったり……。   まぁ、そこそこ安いんだけどさ……一抹の不安がなぁ。なんか嫌な予感がする。 主「って、顔近い顔近い! そんな見つめなくてもいいから!」 雲「ソーダが」 主「分かった分かった! もぉ、今回だけだからね」   あ、笑った。相当嬉しいんだなぁ。でも顔が近いよ……恥ずかしいなぁ、こんなところ見られたら。   で、次の日。俺は帰宅途中に雲母が欲しがっていたDXグリコンダークリスタル改を買ってきた。 主「ただいまー……って雲母ー、そんなに慌てなくても買ってきたから」   買ってきた物を、早速雲母に手渡す。おぉ、荒巻と一緒に喜んでるよ。あんな子供っぽい雲母は初めて見たかも。 金「あれ、雲母どうした……どうしましたか?」 雲「これだ」 金「あっ、DXグリコンダークリスタル改!」   来た、俺の不安の要因! ヒーロー玩具でこのパターンになると起ることは一つ……玩具破損。それだけはなんとしても阻止しなくては。雲母と自分の財布のためにっ! 雲「後で貸す」 金「うん。後で見せて……くださいね」   ……あ、あれ? 黒「おかえりなさい。どうかしましたか?」 主「え、あぁただいま……いや、雲母と金剛石って結構ケンカするからさ、おもちゃの取り合いになるんじゃないかと不安になって」 黒「ふふふ、大丈夫ですよ。マスターが帰ってくる前にちゃんと言っておきましたから」   そうか、黒曜石の機転のおかげか。やっぱりしっかりしてるなぁ。 黒「でも心配しすぎですよ。ケンカは確かに多いですけど、それ以上にみんな仲良しなんですから」 主「そうかぁ。やっぱ男兄弟とは違うんだなぁ」 黒「マスターはお兄さんか弟さんがいるんですか?」 主「いや、一人っ子。だからああいう仲のいい姉妹はちょっと羨ましいかな」 黒「それ相応の苦労もありますけどね。あ、早速雲母ちゃんが来ましたよ」   黒曜石の言う通り、荒巻を小脇に抱えて反対の手にDXグリコンダークリスタル改を持った雲母がやってくる。で、俺の目の前に立つと、おもむろにグリコンダークリスタル改を向けて……。 主「って、変身モードに完全変形……すごいな、劇中の動き完全再現なんだ、ボタン一つで」   壊れやすいだろうなぁという感想は伏せておくが、雲母は相当気に入っているようだ。 雲「……ありがとう、マスター」 主「え、あ、あぁ、どうも」   唐突なお礼に、少し驚く。でも、すごく嬉しそうだなぁ……なんか、子供におもちゃを買う父親の気持ちが分かった気がする。 黒「マスター、お父さんみたいですね」 主「うっ……た、確かにそう思ったよ。少し」   なんで考え読まれちゃったんだろう……。 雲「……マスター、こっち」 黒「そろそろご飯食べましょう。さぁ、マスター」   お父さんかぁ……あー、なんかホントお父さんみたいな扱いだよ。    でも……俺たちはもう、立派な家族なのかな。それなら、こういうのもたまにはいいかな、なんて。こうしてみんながリビングで待っている事が、何より安心できるから。 主「……ただいま、みんな」
  お願いしたわけでもないのに、次から次へと流れるCM。ア○コの確率が高いのはいかんともしがたい。   と、そこでグリコンダーZX改の玩具のCM……DXグリコンダークリスタル改かぁ。俺も昔はよく特撮ヒーロー関係の玩具は買った。でも変身に使う道具の玩具は最近になってから増えたような気がする。   それにしても、今となってはもうずいぶんと懐かしい話だなぁ……と、そこに裾を引っ張られる感触。 主「……ん、どうしたの雲母?」   荒巻ではなく、某大手玩具店のチラシを抱えた雲母。そして、それの一角を見せつけてくる……DXグリコンダークリスタル改、2850円(税込)。 主「……欲しいの?」   うわぁ、ものすごい欲しそうな顔してるよ、目が輝いてる。 雲「ソーダが持ってた」 主「そ、そうなんだ……」   ソーダちゃんもなのか……なんでみんなグリコンダー好きなんだろうなぁ、不思議だ。それはとにかくとして、目の前の小さな女の子は、それこそ先ほどまで思い出していた昔の自分のような顔でおねだり。見つめてくるだけだが、それが逆に強烈だったり……。   まぁ、そこそこ安いんだけどさ……一抹の不安がなぁ。なんか嫌な予感がする。 主「って、顔近い顔近い! そんな見つめなくてもいいから!」 雲「ソーダが」 主「分かった分かった! もぉ、今回だけだからね」   あ、笑った。相当嬉しいんだなぁ。でも顔が近いよ……恥ずかしいなぁ、こんなところ見られたら。   で、次の日。俺は帰宅途中に雲母が欲しがっていたDXグリコンダークリスタル改を買ってきた。 主「ただいまー……って雲母ー、そんなに慌てなくても買ってきたから」   買ってきた物を、早速雲母に手渡す。おぉ、荒巻と一緒に喜んでるよ。あんな子供っぽい雲母は初めて見たかも。 金「あれ、雲母どうした……どうしましたか?」 雲「これだ」 金「あっ、DXグリコンダークリスタル改!」   来た、俺の不安の要因! ヒーロー玩具でこのパターンになると起ることは一つ……玩具破損。それだけはなんとしても阻止しなくては。雲母と自分の財布のためにっ! 雲「後で貸す」 金「うん。後で見せて……くださいね」   ……あ、あれ? 黒「おかえりなさい。どうかしましたか?」 主「え、あぁただいま……いや、雲母と金剛石って結構ケンカするからさ、おもちゃの取り合いになるんじゃないかと不安になって」 黒「ふふふ、大丈夫ですよ。マスターが帰ってくる前にちゃんと言っておきましたから」   そうか、黒曜石の機転のおかげか。やっぱりしっかりしてるなぁ。 黒「でも心配しすぎですよ。ケンカは確かに多いですけど、それ以上にみんな仲良しなんですから」 主「そうかぁ。やっぱ男兄弟とは違うんだなぁ」 黒「マスターはお兄さんか弟さんがいるんですか?」 主「いや、一人っ子。だからああいう仲のいい姉妹はちょっと羨ましいかな」 黒「それ相応の苦労もありますけどね。あ、早速雲母ちゃんが来ましたよ」   黒曜石の言う通り、荒巻を小脇に抱えて反対の手にDXグリコンダークリスタル改を持った雲母がやってくる。で、俺の目の前に立つと、おもむろにグリコンダークリスタル改を向けて……。 主「って、変身モードに完全変形……すごいな、劇中の動き完全再現なんだ、ボタン一つで」   壊れやすいだろうなぁという感想は伏せておくが、雲母は相当気に入っているようだ。 雲「……ありがとう、マスター」 主「え、あ、あぁ、どうも」   唐突なお礼に、少し驚く。でも、すごく嬉しそうだなぁ……なんか、子供におもちゃを買う父親の気持ちが分かった気がする。 黒「マスター、お父さんみたいですね」 主「うっ……た、確かにそう思ったよ。少し」   なんで考え読まれちゃったんだろう……。 雲「……マスター、こっち」 黒「そろそろご飯食べましょう。さぁ、マスター」   お父さんかぁ……あー、なんかホントお父さんみたいな扱いだよ。   でも……俺たちはもう、立派な家族なのかな。それなら、こういうのもたまにはいいかな、なんて。こうしてみんながリビングで待っている事が、何より安心できるから。 主「……ただいま、みんな」

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