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  うちは大食らいがいるんですよ。大食らいが。 蛋「ご主人様ーっ、おかわりー!」 主「はいはい……って、もうお米ないっ!」   いつもこんな感じなんです。なのでお米にかかるお金は異常でして、田舎の両親が作ったお米を送ってもらったり、工夫をして日々を過ごしています 。でもおかずを買うお金がないんです、おかげで。   で、前にそのことを蛋白石に話したら……。 蛋『分かりました! 私がご主人様のために一肌脱ぎますっ』   と言ったのが始まり。それから彼女は毎日荒巻を取ってきてくれるんです。僕も最初はビックリしましたよ、雲母ちゃんが生で食べてるアレを捕ってき たときは。人が食べる物なのかと本気で悩みましたよ。   もちろん、捕ってきた物は食べなくてはいけません。初めての時は調理をして食べてみましたが、意外といけるんですよ。でも雲母ちゃんは『生で食 え』というので……今では月に2回ぐらい荒巻を生で食べてます。何より、そうしていかないとおかずがないっていうのが実情です。でも荒巻のおかげで 結構助かってるんですよ。 蛋「あれ? ご主人様はご飯なし?」   彼女の大きな茶碗にご飯を盛って手渡す。もちろん僕はご飯なし。 主「そうだよ……」 殺「あなたが遠慮なしに食べるからこうなるのです」 蛋「う……ごめん」 主「いいのいいの。ほら、早く食べよ」   文句は言わない。もういい加減慣れたし、何より彼女に遠慮というものを教えても意味がないんだよね。もしここでおかわりを断ったりすると何をされ るか……僕はご飯より命が大事。こうしておかずだけで日々を過ごすのも長くなったかなぁ。 電「……マスター」 主「ん?」   自分の茶碗を持ってこちらに寄ってくる。 電「……あげるね」   自分のご飯を箸で僕の茶碗に移してくれる。うぅ、いい子だなぁ……。 主「ありがと、電気石」   電気石の頭を撫でる。ちょっと恥ずかしそうだ。 蛋「あ、なら私のも半分あげますねー」 殺「主様は一家の大黒柱。妾の分も召し上がってください」 主「え、あ、あぁ……ありがと」   二人からもご飯を分けてもらい、一気に普段の倍ぐらいの量が僕の茶碗に盛られる。ホントは僕小食なんだけどなぁ……でも厚意はちゃんと受け取 らないとね。 主「はは……ありがと。それじゃあ、いただきます」   こうして僕も夕食にありつく。毎日大変だけど、こういう生活だったら続けていけるかな。
  うちは大食らいがいるんですよ。大食らいが。 蛋「ご主人様ーっ、おかわりー!」 主「はいはい……って、もうお米ないっ!」   いつもこんな感じなんです。なのでお米にかかるお金は異常でして、田舎の両親が作ったお米を送ってもらったり、工夫をして日々を過ごしています。でもおかずを買うお金がないんです、おかげで。   で、前にそのことを蛋白石に話したら……。 蛋『分かりました! 私がご主人様のために一肌脱ぎますっ』   と言ったのが始まり。それから彼女は毎日荒巻を取ってきてくれるんです。僕も最初はビックリしましたよ、雲母ちゃんが生で食べてるアレを捕ってきたときは。人が食べる物なのかと本気で悩みましたよ。   もちろん、捕ってきた物は食べなくてはいけません。初めての時は調理をして食べてみましたが、意外といけるんですよ。でも雲母ちゃんは『生で食え』というので……今では月に2回ぐらい荒巻を生で食べてます。何より、そうしていかないとおかずがないっていうのが実情です。でも荒巻のおかげで結構助かってるんですよ。 蛋「あれ? ご主人様はご飯なし?」   彼女の大きな茶碗にご飯を盛って手渡す。もちろん僕はご飯なし。 主「そうだよ……」 殺「あなたが遠慮なしに食べるからこうなるのです」 蛋「う……ごめん」 主「いいのいいの。ほら、早く食べよ」   文句は言わない。もういい加減慣れたし、何より彼女に遠慮というものを教えても意味がないんだよね。もしここでおかわりを断ったりすると何をされるか……僕はご飯より命が大事。こうしておかずだけで日々を過ごすのも長くなったかなぁ。 電「……マスター」 主「ん?」   自分の茶碗を持ってこちらに寄ってくる。 電「……あげるね」   自分のご飯を箸で僕の茶碗に移してくれる。うぅ、いい子だなぁ……。 主「ありがと、電気石」   電気石の頭を撫でる。ちょっと恥ずかしそうだ。 蛋「あ、なら私のも半分あげますねー」 殺「主様は一家の大黒柱。妾の分も召し上がってください」 主「え、あ、あぁ……ありがと」   二人からもご飯を分けてもらい、一気に普段の倍ぐらいの量が僕の茶碗に盛られる。ホントは僕小食なんだけどなぁ……でも厚意はちゃんと受け取らないとね。 主「はは……ありがと。それじゃあ、いただきます」   こうして僕も夕食にありつく。毎日大変だけど、こういう生活だったら続けていけるかな。

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