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い ~というか妄想~


彼のことで知らない事があるのが嫌だと思い始めたのはいつからだっただろう?
気が付くと目で追う様になっていた

自分の従兄弟である川平啓太のことを……


 
彼と始めて会ったのは6年ほど前になるだろうか
一目見たときから僕の運命の人はこの人……啓太さんだと思っていたものだ
霊能者として基本を教えてもらった事も感謝しているし
啓太さんのことで知らない事はないと思っていた

……ソレなのに
僕は啓太さんの家を訪ねた時に見てしまったのだ
啓太さんと仮名士郎……公僕の霊的捜査官……がベットの上で絡み合い
仮名さんが啓太さんを後ろから貫き、啓太さんのモノを撫で擦っているところを

「ナンデ……ナンデナンダ」

驚いて声を上げる事はなかったが
そう呟く事しかできなかった
僕は足が固定されたように動く事もできず
呆然としたまま見ている事しかできなかった



「うぁっ……ぁ………んんっ」
「ほらっ…川平啓太っ、ここがいいんだろう
 はっきりと言ったら、激しくするのも吝かではないぞ?」

そう言いながら仮名はニヤニヤ笑いながら腰を浅く揺すりながら
啓太のモノを弄くり回していた

「んぁぁっ、仮名さんはイジワルだ……」

啓太はそう言いながら
仮名の方を潤んだ目で振り向いた

「うっ、やはりお前のその目は私を狂わせる……」

仮名は啓太の顎をつかみそっと啓太に口付けた

「それに、そろそろ私のことを士郎と呼んでくれても良いだろう?」

「そ、それはできない!だって、俺たちは身体だけの関係のはずだろ!
 それは、初めての時に確認もしたし、俺が好きなのは薫だって知ってるはずだろ!」

「それは解ってはいるが……それでも私は、お前のことが………
 それに、薫はなでしこと付き合っているから思いを伝える事はできない
 と言って誘ってきたのはお前だろう?
 私ならお前だけを見ていられるんだから」


そんな啓太の告白を盗み聞いてしまった薫は啓太の嫌らしい情事を見て勃起させていた自分を自己嫌悪した

自分は啓太のことを何も知らなかったのだ
啓太が自分のことを思っていてくれた事も
自分がなでしこと付き合っていると思われていた事も

自分がなでしこと付き合っているという事実は無い
それは……好意をもたれていて、いろいろと良くして貰っていると思っていたが……

それでも、啓太に思われていると知ってしまったからにはこの思いは止められない

そして薫は部屋の中に入っていった






そこまで読んでようこや薫の犬神はなんと言うか複雑な顔をしていた
一部の犬神は砂を吐いていた

「って言うか、これはナニ?」
「ナニって、今度の夏コミで出すBL本ですけど?」

ようこの問いにあっさりと答えるいぐさ

「なつこみ?びぃえる?」

ともはねがちょこんと首をかしげながら聞いた
その肩の上でマロちゃんが一緒に首をかしげる様が可愛らしい

「夏コミとは夏に行われる自分で書いた本を売る大々的なお祭り?のことで
 BLとはボーイズラヴの事で男の子同士のLOVEよっ!
 決してホモと言ってはいけないのよっ!!」

ぐっと力強くコブシを握り、そう言い切ったいぐさの背後には波が散ったように見えた

「……あんた、男がいないと性格違わない?
 じゃなくて!
 仮名士郎とケイタがHしてるのよっ
 ッて言うか、なんで私が居なかった事になってるのよ!!」

「薫様はこんな事はいたしませんっ!」

ようこに続きせんだんも文句を言う
それに何人かの犬神も意見を口々に言い
収拾が付かなくなって行った



ギャーギャー騒いでいる部屋の隅でなでしこは一人で顔を真っ赤にしながら最後までその本を読み
パタンと本を閉じた

「薫様と啓太様が………………良いかも」

そう呟いたなでしこの口元はニヤリと笑っていた
[06/06/30-名無し-無印-288、289]