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のーたいとる6

 犬神の身体的特徴は、人間の姿になっている状態では、尻尾を除いて全く見分ける事ができない。
だが、その構造自体は人間の物より若干複雑になっており、所々に人間にはありえない「ツボ」があったりする。
「んっ…」
「ん、どうした、ようこ」
 いつものようにようこのトリミングを済ませ、軽いマッサージを始めた啓太が手を止めた。
「な、なんでもないよ。ちょっといいとこだったってだけ」
 少し慌てた感じでそれをかき消す。啓太は、それなら、と再度尻尾の付け根を押してみる。
「ふぅっ! …ぅん…」
 その瞬間、ようこは身をよじって少し体を縮めた。啓太はそれに気を良くしたのか、
更にその近辺を圧迫する。その度に、ようこは体をくねらせ、息を粗くする。
「は、はあぁ…」
「おう、結構効いてるな」
 ようこの悩ましげな声に、思わず夢中になってきた。夢中になりすぎて、少々考えが飛躍してくる。
もしかしてここが噂に聞く、発情のツボなのだろうか?
「ちょ、ケイタぁ、うん、ちょーし、のりすぎっ…」
「いいじゃねーか、お前気持ちよさそうだし」
「そ、そりゃそーだけどぉ」
 いつもの数倍は艶のこもった、湿っぽい声でようこが抵抗する。が、力が入らない。
啓太の耳にその言葉は只の効果音程度にしか伝わってないらしく、段々と指先と象の先に熱がこもってくる。
あつい。二人の体が触れ合ってる部分があつい。いや、本当に熱い。まるで燃え盛る炎の様に…

ぼっ!

 その時だった。何と、ようこの体がいきなり燃え上がったのだ。同時に啓太の体にも火がつく。
「あちちちちっ!? 何だこりゃ!」
「あつっ、だから言ったのよー! ちょーし乗り過ぎって! しゅくち!」
 水を呼んだのは良い物の、天井からいつもの数倍の水量が吹き出た。そしてそれはお約束の様に、啓太の体を部屋の外まで押し流していく。
「何でこーなるんだー!」

 霊力のツボ…尻尾の付け根にあり、犬神の霊力増強に効果がある。
      ただし押し過ぎると、内部に溜まったエネルギーが暴発する。




[06/10/14-名無し-2-616]