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なでしこストーリーvol.2 ようこの逆襲、たゆねの強奪」(2006/10/16 (月) 02:07:06) の最新版変更点

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<h4> <b>なでしこストーリーvol.2 ようこの逆襲、たゆねの強奪</b></h4> <dl> <dd><br> <br> 前回、啓太となでしこは愛(?)の逃避行をした。<br> それにより主人を無くしたようこは橋の下にある家に戻り……<br> 「なでしこ~~………。絶対……ゼェ~~~タイ許さないんだから!」<br> なでしこによって愛する啓太を奪われた復讐心に囚われるようこ。<br> 「啓太になでしこはしゅくちの範囲外だし、どうしてやろうか……」<br> すでに、啓太はなでしこと共に吉日市を離れていた。<br> ようこはは啓太を捕まえる策がなく、なでしこに奪われたストレスにより<br> 尻尾を噛み続けて血だらけになっていた。<br> そこへ概ねの事情を聞いた薫の犬神のともはねが入ってきた。<br> 「ようこ!ホントなの!?啓太様がなでしこと一緒に出ってたって!」<br> 薫から聞いた話が信じられず、ともはねは啓太の家に行けばその話しが嘘だとわかると思っていた。<br> しかし、現実は残酷で………<br> 「そうよ、ともはね……。ケイタは私達を置いてったのよ………」<br> ともはねに対して、ようこはまるで自分自身に言い聞かせるように言った。<br> 「そんな……。そんなこと嘘に決まってる!みんな私を騙そうと「うるさい!!」」<br> 突然、大きな声でようこはともはねの声を遮った。<br> 「ともはね…。あたしだって嘘だと思いたいのよ……」<br> そう言いつつ、ようこの目から一滴の涙が溢れた。<br> ようこは啓太の浮気はいつものことだと思っていたかった。<br> よりにもよって仲の良いなでしこが、自分の啓太を奪ったのだと信じたくなかった…。<br> それに釣られる様うに、ともはねも泣き始めた。<br> 自分が聞いたことは、嘘偽りの無いことであるとわかってしまったから…。<br> 二人は泣いている…。<br> 二人の愛する主人を失った悲しみが癒えるまで……。<br> <br></dd> <dd>涙が枯れ始めた頃に、ようこはともはねに聞いた。<br> 「ともはね。あんた以前に、啓太とムジナ探ししてたよね?」<br> ようこの言う通り、ともはねは啓太&仮名と天地開闢病院から逃げたムジナを捕まえる仕事をしていたのである。<br> その時、活躍したのがともはねの能力の『探知』であった。<br> 「そうだけど…。まさか、ようこ…。啓太様達を探す気なの?」<br> 幾分か、目が赤いともはねはようこのしたいことがわかった。<br> 「そうよ。なでしこに奪われたのなら、また取り返せばいいのよ!」<br> 目に強い決意の色を表せ、啓太奪還を目指すようこ。<br> 「うん!私も啓太様を取り戻せるのならなんでもする!お菓子だって……、ゲームだって我慢する!」<br> ようこの決意に、ともはねも啓太奪還を志すと決めたのである。<br> 「行こう!ともはね!絶対に啓太を取り戻すのよ!!」<br> ようこはともはねに手を差し伸べた。<br> その手を強く握るともはね…。<br> それは二人の固い決意の現れであるかもしれない。<br> <br></dd> <dd>ところかわり薫邸では…<br> 「せんだん、たゆね、ごきょうや。仕事から帰ったばかりで悪いけど聞いてくれないか」<br> 啓太の従兄弟の川平薫は10人いる中で最も総合能力の高い3人が選ばれた。<br> 状況を整理するために薫は確認した。<br> 「なでしこがいなくなったのは、すでに聞いているね?」<br> 薫の犬神達のリーダー格のせんだんが言った。<br> 「ええ。なでしこがいなくなったのは周知の事実です。でも…。なでしこがいなくなった理由がわかりません……」<br> 薫はともはねを除く、全員になでしこがいなくなった理由を話していなかった。<br> それは、下手に全員に伝えると統率がなくなる恐れがあると判断したのである。<br> みんなを支えていたのは、なでしこであるからで……。<br> 「他の子達には言わないで欲しいことなんだけどね…」<br> 薫はなでしこが置手紙を残して去ったこと伝えた。<br> その置手紙の内容は……<br> <br> 『 拝啓<br>  薫様、突然こんな手紙を残してしまい、心配なさるでしょう。<br>  でも、私はそれだけのことをしないといけない理由があるのです。<br>  なぜなら、この手紙を書いている隣には啓太がいます。<br>  私はこの方と共に生きていきます。<br>  短い間でしたけど、薫様と過ごした日々は忘れません。』<br> <br> そんな内容を3人に伝えた薫……<br> せんだんは目を瞑り深く、その内容を考え…。<br> ごきょうやは以前の主人の子供である啓太に興味があり、慕い始めているために心が揺れる。<br> だが、たゆねは違った。<br> 「そんなの信じられない!啓太様がなでしこと一緒にいなくなるのは何かの間違いでしょ!」<br> 薫の犬神の中では、ともはね、なでしこの次くらいに啓太を慕っているたゆね…。<br> まるで、小さな子供が駄々をこねているように聞こえる。<br> 薫はそんなたゆねを一瞥し、<br> 「そこで3人にお願いなんだけど、啓太さんを捕まえてきて欲しい。」<br> 途端に、たゆねは反応した。<br> 「ボクがやる!ボクが啓太様を捕まえてくる!」<br> 先程とは打って変わり、自分の意気込みを薫に伝えるたゆね。<br> それを見て、少し眉間に皺の寄るごきょうや。<br> 「たゆね。自重しなさい」<br> 興奮状態のたゆねをたしなめるせんだん。<br> それを見て薫は……<br></dd> <dd> 「そうだね……。たゆね、啓太さんを捕まえる役目を頼むよ」<br> たゆねの表情は明るくなり、ごきょうやは更に皺を寄せる。<br> 「お言葉ながら薫様。たゆね一人では効率が悪いのではないでしょうか?」<br> ごきょうやは不審そうに薫に意見を述べた。<br> 「それは大丈夫だよ。ようこさんの下にともはねが向かったはずだから、二人の後を追ってもらえばよいしね。」<br> 薫の顔には微笑が浮かんでいた。<br> ともはねがようこのところに行くことも、ようこが啓太を探すことも、ともはねの能力を使うことも計算ずくであったのだ…。<br> 「ごきょうやには、たゆねとの連絡係をやって欲しいんだ。」<br> 自分の役割が与えられて、ひとまず納得したごきょうや。<br> それまで、役割も与えられず黙って見ていたせんだんに薫は言った。<br> 「せんだんには二人が任務である、とみんなに伝えて欲しい。<br>  もちろん、なでしこが啓太さんと一緒にいることは気取られないようね…」<br> 予想通りの役目であり、納得するせんだん。<br> ふと、ごきょうやが疑問を口にした<br> 「でも、秘密にするのはなぜですか?」<br> 頭の良いごきょうは疑問に思った。<br> それを聞き、せんだんは推測を言った。<br> 「ごきょうや、薫様はなでしこが帰って来た時のことを考えているのですわ。」<br> 「せんだんの言うとおりだね。説明ありがとう、せんだん」<br> そう言いつつ、せんだんの頭を撫でる薫。<br> 頬を赤くして、されるがままのせんだん。<br> (それに、なでしこが啓太さんに傷物にされたことは極力、皆に知れたくないしね…)<br> などと、私情の入っている薫。<br> (隙を見て、なんとか啓太様を手に入れることは出来ないだろうか……)<br> と、連絡役のごきょうやは不純な動機が混ざりつつあり…。<br> (啓太様はボクが、ちゃんと見てなくちゃいけないのに~~……!)<br> (それに啓太様はなんで他の子ばかりに目が行くんだよ!ボクがちゃんと見ててあげなきゃ!!)<br> 啓太のことが好きになり始めていたたゆねは、自分の精神状態がわかっていない様子であり…。<br> (この機会に薫様に私のことを見て頂けるチャンスなのかもしれないわね…)<br> リーダー格のせんだんも、薫を堕とす策を考え始めている。<br> ここに4人の思惑が錯綜する。<br> <br></dd> <dd>吉日市を離れた二人……<br> 啓太となでしこは今、前にようこと妖怪退治を解決した山奥にある温泉付きのホテルに泊まっている。<br> 「ふぃ~~~~、気持ちいい~~~~………」<br> 蕩けた顔で温泉に浸かっているのは啓太である。<br> 「でも、ラッキーだなぁ~。タダでまたここに泊まれるなんて……」<br> そう、ここのオーナーは啓太のことを覚えていたのです。<br> しかも、料理人たちが食中毒のためにだれも料理できない状況であった。<br> それを聞き、なでしこは「代わりに料理を作るので泊めて欲しい」と言ったのであった。<br> オーナーは試しに作ってもらった料理の味に感嘆し、すぐになでしこの提案を受け入れたのであった。<br> 「夕飯はなでしこの手料理で美味いし、部屋はサイコーだし、それに………くふふ…」<br> 啓太が浸かっている場所は混浴であったのである。<br> 「後ろ、失礼しますね」<br> と、聞き覚えのある声が聞こえた。<br> そのまま首に手が回され、背中にはむにゅっとしたとても心地良い感触がする。<br> なでしこである。彼女は先程まで朝食の仕込みをしていたのである。<br> 「啓太……もう身体は洗いましたか?」<br> と、耳元で囁くなでしこ。<br> 啓太は背筋がゾクゾクと感じてしまい、チ○ポが起動しそうになる…。<br> 「んにゃ…、まだ洗ってない……」<br> 啓太の表情はもう、これでもか!という具合で蕩けていた。<br> (ああ……ようこじゃなくて、なでしこがこんなことしてくれるなんて幸せだ……)<br> 今までの不幸を帳消しにするような、すばらしい幸福感に包まれる啓太。<br> 「お背中流しますね♪さ、あちらの流し場に行きましょ」<br> 啓太を誘導するなでしこ。<br> 「んじゃ、よろしくね。なでしこ。」<br> ワシワシと頭を撫でる啓太。<br> 二人とも局部が見えないように、タオルが巻いてあるが恥ずかしくて赤くなるなでしこ。<br> 撫でられていることもあり更に赤くなった。<br> 「ん……もう…。背中流しますので止めてください…」<br> ちょっと恥ずかしく言うなでしこに従い、啓太は撫でるのをやめた。<br> なでしこは啓太が後ろを向いたので、タオルに石鹸を付け泡立てた。<br> (さっき啓太は抱きついた時、気持ち良さそうにしてらしたわね。)<br> (そういえば、前にフラノから教えてもらったことあったわね…)<br> (試すのにちょうど良いタイミングでしょうね。)<br> なでしこがフラノから教えてもらったこととは……<br> <br></dd> <dd>なでしこは自分の体に泡立つタオルで洗い出した。<br> 全身を洗い終わった体を、啓太の背中に押し付けた。<br> 「啓太…動かないで下さいね……」<br> 豊かなバストが押し付けられて、なおかつスベスベの肌が啓太の背中を這う。<br> 啓太はすぐに自分がされていることを理解した。<br> 「ちょ…なでしこ……あぅ…」<br> 気持ちの良い感触に、思わず声を出してしまう啓太。<br> それに反応するように、啓太のチ○ポも起動してしまった。<br> 「あ…啓太の息子も起き始めましたね……。ここも洗いますね…」<br> そう言って、啓太のチ○ポに片手は竿を握り、もう一方の手は玉袋を愛撫し始めた。<br> 「ふふ……啓太…気持ちイイですか?」<br> 淫靡に微笑みながら、啓太の背中に胸を上下に動かしながら、啓太の物を扱いている。<br> 「うゎ…、なでしこ……マジ…く!気持ちイイよ…」<br> 我慢する啓太を見て、なでしこはさらに手の動きを早める。<br> 「さぁ、啓太…我慢しなくてよろしいのですよ?お出しになって…」<br> 啓太の耳元でそう言うと、なでしこは啓太の耳たぶを甘噛みした。<br> すでに限界の啓太は、なでしこの吐息が耳の中に入ってきて身震いした。<br> 「くぁ……ヤバイ…もう出る…」<br> その声を聞き、突如なでしこは動きを止めた。<br> 「……ッ、なでしこ?」<br> ハァハァと息も絶え絶えな啓太の前に移動するなでしこ。<br> 「やっぱり、啓太様の子種は無駄には出来ませんね。なので、私の口の中で出して…」<br> なでしこは泡だらけの怒張したチ○ポを迷うことなく口に含んだ。<br> 「はむ…くちゅ………ジュル…ズー!!」<br> バキュームフェラで吸うなでしこによって、限界ギリギリまで耐えていた啓太は…。<br> 「くぅぅ!もう出るから、しっかり受け止めろよ!!なでしこ!」<br> そう言いつつ、啓太はなでしこの口の中に出した。<br> 「どぴゅ、どぴゅ」となでしこの口の奥に当たり、<br> 「ふぐ!ん…コク……コク」<br> 啓太の精液を飲み干すなでしこ。<br> 「ふふ。啓太…ご馳走様です♪」<br> 「ん…ああ。なでしこ…」<br> 抱きしめる啓太、抱きしめ返すなでしこ。<br> 「向こうで続き、やらないか?」<br> そっとなでしこに囁く啓太の声を聞き、嬉しそうに頷くなでしこ。<br> <br></dd> <dd> 手早く二人は泡を落すと二人は温泉に浸かりながら交わろうとしていた。<br> 「なでしこはやっぱり胸大きいね~。俺この胸大好き!」<br> 「きゃ、啓太…そんなに…急がなくても…ひゃん…そこ…ダメぇ~…」<br> 啓太に自分の弱いとこを責められて喘ぐなでしこ。<br> 「やっぱり、なでしこは…胸弱いね…はむ…ちゅ…くちゅ」<br> 啓太は胸を責めながら、片手をなでしこの恥部に添えた。<br> 「啓太…や…まだ、そこ責めない…ひゃん!」<br> 「そういうけど、ここすごい絡み付いてくるよ…」<br> 「ダメ…そんなこと……言わないで…」<br> 赤くなるなでしこ。それを見てさらに言葉責めをする啓太。<br> 「なでしこは俺の体洗っているときから、感じてるんじゃないの?そうじゃなきゃ、こんなに濡れないよね?」<br> 事実を言われて、固くなるなでしこ。<br> 「そ…そんなこと……ないです…」<br> 「嘘が下手だね~。なでしこは…。でも嘘をつく子には……」<br> そう言って、啓太は一気になでしこを貫いた。<br> 「くふぅん!あ、熱いです…。啓太の物…」<br> なでしこは啓太にキスをした。<br> 長い口付けである…。<br> <br></dd> <dd>「それじゃ、動くぞなでしこ」<br> 「ハイ。啓太……」<br> ゆっくりと出し入れし始める啓太。<br> 「く!なでしこの中、やっぱりキツイな…」<br> そう言うけども、腰を動かすのをやめない啓太を見てなでしこは<br> 「啓太は…ハァハァ…もっと緩いのが…あぁん……ん、好きなの?」<br> 弱気になったなでしこが啓太に聞いた。<br> 「そんなことないって!なでしこはなでしこのまんまが好きなんだよ」<br> と言いつつも、しっかりと胸を揉み続ける。<br> 「啓太…好きです」<br> 啓太の目を見て真剣に言うなでしこ。<br> 「ああ…。俺も好きだよ、なでしこ…」<br> 啓太は言い終わるとなでしこの口を塞いだ。<br> それで意味が通じると思ったから。<br> 「ん……んはぁ…もうイキそうです…」<br> 「んん…あともうちょっと待ってろ。俺ももう出る…」<br> 激しくグラインドする啓太はがむしゃらになでしこを突き上げる。<br> 「くぅ!!もう出すぞ!いいな」<br> 「二人でイキたい!待ってぇ!」<br> 嬌声を上げるなでしこになんとか踏ん張る啓太<br> 「あ、あかん…もう無理。もう出すぞ!」<br> 「来て!来てぇ~!!」<br> 啓太は自身の愚息をなでしこの子宮口に押し込んだ。<br> 「アァ~~~~!!」<br> 途端、なでしこが達した。<br> 「あぅ」と気持ち良さそうになでしこの膣にドピュ、ドピュと精液を注ぎ込んだ。<br> なでしこも余韻を味わいながら愛する人を見た。<br> うっとりと微笑み、啓太の首に手を回して上体を持ち上げキスをした<br> 絡みつく膣から抜け出すと、啓太はなでしこを抱きしめていた。<br> なでしこも啓太を抱きしめて二人は幸せの絶頂感に浸っていた。<br> <br> だが、二人は知らなかった…。<br> 二人の情事を見ている3人の目にその時、気付いてなかった。<br> </dd> <dd> 少し時間は遡る事、ようこたちはともはねの『探知』によりホテルの側に来ていた。<br> <br> 「ともはね~。ホント~~に、ココなんでしょうね?」<br> ようこは、ともはねの能力を疑っていた。<br> なぜなら、ここに来るまで幾度もケーキ屋、駄菓子屋、洋食屋etc……<br> ここに居る!と行き、無駄に散財をしていたのである。<br> 「今度こそ間違いないよ!だって、なでしこの料理の臭いがするもん!!」<br> そう。その時確かになでしこは料理を作っていた。<br> だが、それを知らないようこは疑問に思った。<br> (なんで、ここからなでしこの料理の臭いがするの?)<br> (でも、この子が食べ物のことで間違えることないし、もう日も暮れるしね…)<br> 「そうね…。今回は信じてみるけど、次は無いからね」<br> ちょっと機嫌悪く言うようこ。<br> とりあえず、二人は中に入り受付行った。<br> 「すみませ~ん。」<br> ようこはカウンターにいる人に声を掛けた。<br> 「はい。なんでしょう…。あれ?あなたは確か…、川平啓太さんの御付きの人ではないですか?彼なら部屋にいますよ」<br> 偶然にもオーナーは、ようこのことも覚えていた。しかも、二人にとって重要なことを言っていた<br> 「それ、ホント!!ケイタは今、どこの部屋にいるの!?」<br> 「啓太様はどこにいるの!?」<br> オーナーに詰め寄る二人。<br> 「啓太さんは舞鶴の間ですよ。それよりも、何かありましたのですか?」<br> 啓太が前に来た時とは、違う女性と一緒にいるのでなんとなく状況がわかったオーナー。<br> (啓太さんもお若いのに、けっこうなことやってますな。その道は、いつか刺されるでしょうに…)<br> 何か勘違いをするオーナーを横目に、ようこはともはねに小声で作戦を言っていた。<br> 「…いい?ともはね。ケイタがなでしこと一緒にいて、言い逃れがゼッッタイ!!出来ない状況になったら踏み込むわよ」<br> それを聞き、キョトンとするともはね。<br> 「…なんで、今行かないの?」<br> ともはねにはすぐそこに啓太がいるのに、捕まえないのが不思議に思っている。<br> 「なでしこと一緒にいる現場を押さえて、浮気をすればどうなるか思い知らすためよ」<br> ようこは自分が啓太の一番であると、なでしこに見せ付けて完全に諦めさそうと思っていた。<br> ともはねはようこが、自分の意見を絶対に曲げそうに無いと判断して、この策に同意した。<br> 「で、おじさん。ケイタたちの隣の部屋って空いてない?」<br> ニッコリと微笑みながら、聞くようこ。<br> 「ええ。空いてますよ。今回は事件解決の恩もありますし、無料にしときます。」<br> オーナーは言葉とは裏腹に、<br> (ああ…。どうかこのホテルで殺人事件が起こりませんように…)<br> と神に祈るのであった。<br> <br> だが、この夜起こった事件は殺人事件ではなかった……。<br> <br></dd> <dd>そのやりとりを、じっと観察していた者がいた。<br> それはたゆねとごきょうやであった。<br> 「ねぇ、ごきょうや。ここに啓太様となでしこがいるみたいね」<br> ようこたちをチラリと盗み見ているたゆねの横で、何か考えているごきょうや。<br> (この様子だと、今夜にでも啓太様はようこ達に捕まるな…。ここはたゆねをうまく誘導するか…)<br> そんなことを思いつつ、たゆねをどう扱えば自分の思ったとおりに動くのかを考えている。<br> 「ごきょうや。聞いてるの?」<br> 無視されて、ムスっとするたゆね。<br> 「えぇ…聞いています。たゆね、たぶん今日の夜にようこ達は動きますよ」<br> ごきょうやはようこの性格なら、なでしこと一緒のタイミングを狙うはずと推測したのである。<br> 「そうだとしても、ようこ達が争っている時に啓太様を奪うことになるよね?絶対追いかけられるよ…」<br> そう。たゆねも、ようこは確実に追いかけてくることだけはわかっていた。自分一人では到底勝てないことも…。<br> そんな彼女の心情もわかっているごきょうやは思った。<br> (対ようこ用の道具を持ってきて正解だったな。)<br> ごきょうやは、ようこ達から啓太の誘拐を完璧にするために用意をしていた。<br> 「たゆね、この道具を使いなさい。」<br> ごきょうやは三つの物を取り出した。<br> 「これを使えば、うまくいくはずだから。私は屋敷に戻るから頑張れ」<br> 使い方を説明して納得するたゆね。<br> だが、疑問も浮かんだ。<br> (なんで、ごきょうやはこんなに用意いいのだろう?)<br> この疑問が解けるのはもう少し先のことでした。<br></dd> <dd> 時間は戻り、なでしこと啓太の情事を見ていた二人、ようことともはねは……<br> 「な……なんで、なでしことケイタが出来てるの!?」<br> 驚愕の事実を見せ付けられたようこは、いやいやと目に涙を浮かべていた。<br> それもそのはず、啓太を奪われるだけならまだしも、自分がまだしてもらってないことをなでしこはしている。<br> これはようこの中では、最大の裏切り行為であった。<br> ともはねはというと、啓太となでしこを見れて一安心したのか近くに行こうとした。<br> ところが、後ろから強力な霊力が吹き上がった。<br> 「よ…ようこ?」<br> 顔は鬼のような形相で啓太となでしこを見ている。<br> 片手には特大版のだいじゃえんが浮かんでいる。<br> そして、<br> 「ケ・イ・タのバカーーーーー!!!!!」<br> と言いつつ,<br> だいじゃえんを啓太目掛けて放った。<br> <br></dd> <dd> いまだに、なでしこを抱きしめている啓太は心底幸せであった。<br> ところが、啓太は殺気に似た霊力が膨れ上がるのを感じた。<br> 啓太は直感した。これが誰の霊力なのかを…。<br> そして、入り口付近から<br> 「ケ・イ・タのバカーーーーー!!!!!」<br> と声を聞き、確信した。<br> (ようこ…もう来たのかよ……)<br> 次に来るものを瞬時に察した啓太は<br> 「なでしこちゃん!!危ない!」<br> そう言いつつ、なでしこを突き飛ばす。<br> 「啓太!!」<br> 啓太はだいじゃえんの爆発に飲まれた。<br> さらに<br> 「しゅくち!!」<br> 啓太はボロボロに焦げた状態で、ようこの前に転移させられた。<br> 「このケイタの裏切り者!!バカ!!アホ!変態!!浮気者!!!」<br> 一言ずつ言いながら、ようこはフックやチンやストレートなどを見舞う。<br> トドメとばかりに溜め付きのアッパーを啓太の顎にクリーンヒット。<br> 宙を舞い、元いた場所まで飛んでいく啓太。<br> それを見ていたなでしこは、啓太を受け止めた。<br> 啓太は気絶していた。最後のアッパーで脳震盪を起こしたらしい。<br> 気絶している啓太の惨状は体中に火傷と拳打の後がすさまじく、見るも無残な状態であった。<br> なでしこは啓太が生きているのに安堵してから、床に寝かした後に言った。<br> 「ようこさん!私の啓太をイジメないで下さい!!」<br> なでしこはすでにようこから、啓太を奪って自分の物にしたと思っている。<br> それに対抗するかのようにようこも言った。<br> 「いいじゃない。これは啓太への躾なんだから。なでしこには関係ないでしょ!」<br> ようこは、啓太は今も私の物だと主張している。<br> 譲らぬ二人…。もはや両者の激突は必至であった。<br> その状況を固唾を呑んで見守っていたともはねは、カン!といった音を聞いた。<br> そっちを向くと何か、缶みたいなのが転がっていた。<br> 「ね~?アレ何?」<br> ともはねは缶らしきものを指差した。<br> つられて二人はともはねが指差した方を見た。何の変哲のない缶だと二人は思った。<br> 突然、缶からすごい量の煙が出てきた。<br> 煙の量はすごく、瞬く間に三人の視界を塞いだ。<br> 「ちょっと!何これ!?なでしこ!?ともはね!?」<br> 視界が悪くて、何が起こっているかわからないようこ。<br> 「ようこさん!しゅくちでこの煙を飛ばして!!早く!!!」<br> 何か嫌な予感に包まれるなでしこ。<br> それに答えるかのように、ようこはしゅくちで煙を消した。<br> そこには、3人しかいなかった……。<br> 煙が出る前までは、啓太はなでしこの側で気絶してたはずなのでした。<br> だが、今はその場所には誰もいなかった。<br> そう、啓太は誘拐されたのであった。<br> <br> 一体誰が、誘拐したかというと……<br> <br></dd> <dd>林の中を疾走するたゆねがいた。<br> 片手で気絶している啓太を抱えていた。<br> たゆねはなでしこが啓太と交わっているシーンから見ていた。<br> もちろん、ようことともはねとは別の場所で。<br> 「でもさすが、ごきょうやだね。こんなに良い道具持ってるなんて♪」<br> ごきょうやから貰った物は、先程使用した発炎筒、鋼鉄製のチェーン、それに物体転移術を無効にする札であった。<br> ようこの使う『しゅくち』があっては誘拐できても、すぐに取り返されることはわかっていた。<br> (しゅくちさえ防げれば、薫様の下に連れて行くことが簡単だな~)<br> と思うたゆね。<br> だが、なでしこと啓太の交わりを見ていた、たゆねは別のことを思った。<br> (なでしこと啓太様があんなことしてるなんて許せられない!)<br> そんなことを思っている。<br> たゆねは自分の心の中の感情を感じ始めた。<br> (啓太様がなでしこと抱き合っているのを見ると…なんで胸が痛いの?)<br> (啓太様はバカで変態な人だけど…。……て、なんでボクがそんなこと気にしなくちゃいけないの!)<br> ふと、抱えている啓太を見た。<br> まだ気絶しているし、裸である。<br> それでもたゆねにとっては気になる人なのである。<br> (なでしこがやっていたように、啓太様とキスしたら…。気持ちイイのかな……)<br> と思い、たゆねは目を覚まさない啓太の唇から目が離せない。<br> 「啓太様はボクの物……。ボク以外には誰にも渡さない…」<br> そして、たゆねは啓太の唇を奪った。<br> <br></dd> <dd> (これがキス…。でも、なでしこがやっていたのは確かこうだったような…)<br> たゆねはなでしこがやっていたことを見様見真似でやってみた。<br> それは啓太の口の中に舌を入れて、口内を嘗め尽くさんばかりだ。<br> すると、たゆねに変化が起こった。<br> (アレ?なんでだろ?なんでこんなに体が熱いの?それに……頭がポーとする…)<br> たゆねの顔は赤く、息は荒くなっていった。<br> (啓太様のこっちも……舐めたら、気持ちイイのかな…)<br> 啓太を好きであると自覚してないたゆねは、大胆にも啓太の股間に顔を埋め。<br> 「いくよ、啓太様……」<br> 一言断りを入れて舐め始めた。<br> さすがに啓太も時間が経っていたので、気絶から立ち直った。<br> 「ぅう~~~ん。ここ……どこ?」<br> 回りは林に囲まれていて、なでしこもようこもいない。<br> しかし、啓太は股間から甘美な刺激に気付いて、見て驚いた。<br> (な……なんでたゆねちゃんがフェラしてるの!!??)<br> 「ピチャ、ピチャ……」<br> 啓太のチ○コはたゆねのおかげで、完全に勃っていた。<br> (これが啓太様の……やだ…大きい…)<br> 啓太のチ○コの感想を思い、<br> (啓太様の舐めながら、ここ擦ったら気持ちイイかも…)<br> たゆねは自分のクリトリスを擦り始めた。<br> その艶姿を、啓太は凝視している。<br> <br></dd> <dd>ふと、啓太と視線が合うたゆね。<br> 気まずい雰囲気の中でたゆねが言った。<br> 「か……勘違いしないでよ!!ボクはただ啓太様を拷問してるんだから!!!」<br> 啓太はその言葉を聞いて呆然とした。<br> (へ……拷問?なんか悪いことしたかな俺…?)<br> 啓太は覚えが無いことで考え込んだ。<br> 「とにかく!ボクはここの拷問中なの!素直に吐いてよ」<br> そう言うと、たどたどしく再開するたゆね。<br> 啓太は脳震盪で体がまだ動かせなかった。<br> 身体が動かせない以上、このままされるのもいいかと思っている。<br> 「ん…クチュ…れろ…ピチャ」<br> 「たゆねちゃん…もうちょっと激しく吸ってくれない?」<br> 希望を出す啓太に、従うたゆね。<br> 「ズ……ズズ……」<br> 控えめに吸うたゆねは自分のクリをいっそう擦った。<br> (ああ……啓太様とこんなことしてると、幸せなんだろうな…)<br> その時、温泉での情景が思い浮かんだ。<br> (なでしこがあんなこと出来たのなら、ボクだって!!)<br> そう思うと、自分に言い聞かせるように服を脱ぎ、下着姿になった。<br> 啓太はもう、何があってもいいやと諦めの境地で言った。<br> 「たゆねちゃんの胸大きいね♪なでしこちゃんくらいあるよ」<br> たゆねの顔が真っ赤になった。<br> 「ふ…ふん!こ…これから一番キツイ拷問するから覚悟しなよ!」<br> 啓太にそう言うと、たゆねはブラとショーツーを脱いだ。<br> 啓太に跨り、ゆっくりと照準を合わせるたゆね。<br> (ボクにだって出来る…ボクにだって出来る…)<br> 自分自身に暗示を掛けるたゆね。<br> そして、<br></dd> <dd>「ッッッッ!!!!!!」<br> 「イタイイダイイダイ!」<br> 初めてなのに一気に啓太を膣に収めた、たゆねは反動で半分意識が吹っ飛ぶ。<br> 啓太も未開発の膣を貫いたためか目に涙が溜まる。<br> 首を動かし、痛い理由がなんとなく気付いた為、確認してみると。<br> 「やっぱり……たゆねちゃんも未だだったんだね…」<br> 半分意識が飛んでいるたゆねの大きな胸を揉みしだく。<br> (ウホッ!たゆねちゃんの胸、すごい張りがあって気持ちいいな。)<br> 意識がしっかりし始めたたゆねは自分の胸が揉まれているのに気分良くなった。<br> (ああ…啓太様がボクの胸揉んでいる…。気持ちイイ…)<br> たゆねは啓太が自分の胸に執着しているのを見て、自分の膣が蠢くのを感じた。<br> (啓太様が欲しい……。啓太様はボクだけの物!!)<br> ゆっくりと腰を動かすたゆね。<br> 「ウッ…!」<br> と、呻く啓太。<br> その行為は啓太の顔を見つめていた、たゆねは正解だと思った。<br> (こう…していると…すごく……キモチイイ!!!)<br> だんだんと快感に浸り始めた。<br> 「啓太様……。あん…気持ち…イイ……ですね。もっと…胸揉んで…」<br> 啓太を愛しそうに見るたゆねは、さらに膣を締め上げる。<br> 「たゆね…ちゃん締め過ぎ!もう…我慢できなくなるから……く…休ませて…」<br> 限界が近い啓太は、たゆねに言うが。<br> 「何…言ってんの……これは…拷問…なんだから、休ませる…くぅん!…わけないでしょ…」<br> たゆねも限界が近いのか、ハァハァと息が乱れている。<br> 「ちょ…お願い…だから、なでしこを…裏切れな…ム!」<br> たゆねは啓太の口を塞いだ。<br> (なでしこ…あんたの名前じゃなく、ボクの名前が出るようにしてやる!)<br> 「チュッ…クチュ」<br> 舌が絡まり、啓太の口に自分の唾液を送り込み飲ませる。<br> 自分も限界なのかラストスパートで一気に速度を上げる。<br> そして、<br> 「啓太様!ボク!もう……イク!!」<br> 「たゆね!もう…出る!!」<br> 二人は同時に絶頂した。<br> 啓太の精液がたゆねの奥深くに注がれて、うっとりするたゆね。<br> 反対に、啓太は身体が鉛のように動かなくなっている。<br> たゆねも余韻を味わっていたが。<br> (啓太様の…子種……もっと…欲しい…もっと気持ち良くなりたい!!)<br> 明らかに理性を失っている目つきである。<br> 「ハァハァ……、たゆねちゃん?」<br> 雰囲気がおかしいのに気付いたが、時すでに遅し…。<br> 「啓太様!もっと気持ち良くなりましょ!!!」<br> たゆねは目がケモノの目をしている。<br> しかも、その目はご馳走を前にした目つきであった。<br> また、口を塞がれる啓太。<br> (ああ…もう…どうしてこうなるんだ~~~~!!!)<br> 心の中で叫び、自分の運命を呪う啓太であった。<br> 「啓太様は…。誰にも渡さないんだから。ようこや…なでしこにだって…」<br> そう言いつつ、また動き始めるたゆね。<br> たゆねの気持ちいい膣に捕らえられた啓太は、気を失うまで搾り取られた……。<br> <br> 同時刻に、暗闇で笑う者がいた。<br> 「ここまで計算どおりに動いてくれるなんて、さすがだよ。たゆね…」<br> ごきょうやは手駒の動きが、自分の予想通りで楽しんでいる。<br> 「すべては、わたしのため……啓太様との夢のために……」<br> 片手にはレーダーを持ち、点滅してる点は重なっている。<br> たゆねの服と札にはごきょうやが発信機を付けていたのである。<br> <br>     つづく<br></dd> </dl> <hr size="2" width="100%"> <blockquote>[06/09/09-763-2-46~61]<br></blockquote>

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