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平成18年9月に第2種電気工事士に合格しました。 受験勉強の際に苦労した点、ノウハウなどを書き留めます。 *筆記 ** ピタゴラスの定理: 三角形の3辺を(a,b,c)で表すと、 (3,4,5), (12,5,13)は頻出。 ** 3相交流の計算  まず三角関数の公式から。 sin(θ) + sin(θ+60) = √3(sin(θ+30)) sin(θ) + sin(θ+120) = (sin(θ+60))  スター結線は、中心から各素子への電圧は V1=sin(θ)、V2=sin(θ+120) となる。 端子間電圧をついV1+V2と計算したくなるが、端子から端子でみると一方は逆向きになるのでV1-V2が正しい。このため  V12間 = sin(θ) - sin(θ+120) = sin(θ) + sin(θ+60) = √3(sin(θ+30)) となる。    簡単には、スター結線はコイルが直列になっているので、抵抗ならRは2倍になるところだが、コイルだと√3倍になると考えればよい。このため線間電圧は√3倍になる。  デルタ結線は、スター結線とちがって位相の異なる交流の並列接続に相当する。だから、抵抗なら電流が2倍になるところだが、コイルだと√3倍になる。このため線電流が√3倍になる。  2種工事士のレベルだと√3だけしっとけばOK。 *実技 ** 必要な電線長  規定の長さは、器具の中心までの距離である。端子が器具の端にある場合には、その分長さがいらなくなる。  ケーブルを、規定長よりacm長く切り、外装をbcm剥くとする。これを(+a,-b)と表す。  アウトレットボックス (+10,-12)  ジョイントボックス  (+10,-10)  ランプレセプタクル  (+5,-5) 現物あわせで電線をカット  露出コンセント    (+5,-5)  引っ掛けシーリング (+5,-5) または(2,-2)  3連連用枠       (+5,-10)  端子台        (+0,-2)  つまり、ケーブルを10cmか5cmか長く切るパターンに集約できた。    外装を残す長さについて:  ランプレセプタクルや露出コンセントは、ケーブルを上に折り曲げて外装が穴に入らなくてはならないが、その穴の位置が中心からオフセットしているので、結局外装の長さは規定長のままでよいことになる。このため5cm長く切れば5cm剥くパターンが多い。  ジョイントボックスの場合には、外装がジョイントボックスに入らなければならないが中央まで届く必要はないので、規定長より少し長く剥くことになる。  端子台は、端子台の中央に心線が届けばよいので、厳密に剥けば+0cmでカットすればよい。外装を2cm剥くと、端子台は中心から2cmもないので1cm短くなってしまうが、これは確信犯で、長さを単純化するためにそれでよいことにした。 ** 作業手順  複線図を書く。複線図の電線を色分けする。色分けは、以下の3色のボールペンを使い描き分けた。黒=黒線、赤=白線、緑=赤線。 赤と緑を実際と逆に配色したのは、赤の視認性が高いため、良く使う色を赤と黒に配色したかったため。練習当初は赤で赤線をつなぐミスをしたが、しばらく練習したら慣れた。青は黒と区別しにくいので不可。3色ボールペンは色を切り替える手間がタイムロスなので不可。  これに上記ケーブルの余裕分(+a,-b)を書き込む。各電線のトータルの長さを書く。  リングスリーブなどの接続点に印をつける。このとき、小は●、中は◎をつけて区別する。  事前にここまでの作業を5分でできるようにトレーニングする。図を書きながら、作業手順をイメージする。間違えにくい作業から始め、複雑な作業はあとに回す。  ジョイントボックスの組み立てが必要な場合には最初に組み立ててアース線をつけてしまう。ただし金属管のジョイントのねじ切りは最後にする。絶縁ブッシュもつける。要するに配線以外は最初にすます。  ケーブルを切り出し、一方の端に器具をつける。その順序は以下の2点に注意する。  簡単なランプレセプタクルなど配線の単純なものから開始し、そのあとに3連枠を行う。  指定電線が、特殊な電線、3心、IV線、2心の順で作業する。使用頻度のため。もしほとんどがEEFだったらEEFを後にする。特殊な電線を先にやっておけば、間違ってVVFから切り出す心配がない。  配線を切る前に器具をつけてから指定長を切る方法もある。好みだと思う。器具を先につければ、厳密な長さを先に決める必要がなく、時間短縮になるかもしれない。ただ、狭い机で長い電線がついたまま器具をつけると、器具をひっくり返すときなどにケーブルで工具を落としたりしそうで自信がなかったので、先に切ってから器具をつける方法に絞って練習した。  リングスリーブをうまくやるコツは、ケーブルの外装を剥いた長さをそろえることに尽きる。結局電線の長さが揃っていれば、圧着するのも楽。  リングスリーブのサイズの見方は、  1.6φ 2 ○  1.6φ 4 小  1.6φ 6 中  これだけ覚えて、2φは2本分と考えれば、試験で出る範囲はカバーされる。 以下広告
平成18年9月に第2種電気工事士に合格しました。 受験勉強の際に苦労した点、ノウハウなどを書き留めます。 *筆記 ** ピタゴラスの定理: 三角形の3辺を(a,b,c)で表すと、 (3,4,5), (12,5,13)は頻出。 ** 3相交流の計算  まず三角関数の公式から。 sin(θ) + sin(θ+60) = √3(sin(θ+30)) sin(θ) + sin(θ+120) = (sin(θ+60))  スター結線は、中心から各素子への電圧は V1=sin(θ)、V2=sin(θ+120) となる。 端子間電圧をついV1+V2と計算したくなるが、端子から端子でみると一方は逆向きになるのでV1-V2が正しい。このため  V12間 = sin(θ) - sin(θ+120) = sin(θ) + sin(θ+60) = √3(sin(θ+30)) となる。    簡単には、スター結線はコイルが直列になっているので、抵抗ならRは2倍になるところだが、コイルだと√3倍になると考えればよい。このため線間電圧は√3倍になる。  デルタ結線は、スター結線とちがって位相の異なる交流の並列接続に相当する。だから、抵抗なら電流が2倍になるところだが、コイルだと√3倍になる。このため線電流が√3倍になる。  2種工事士のレベルだと√3だけしっとけばOK。 *実技 ** 最初に  絶対やってはいけないこと2点。 -電線を短く切り出す。 -リングスリーブ圧着を間違える  いずれも致命的。 ** 必要な電線長  規定の長さは、器具の中心までの距離である。端子が器具の端にある場合には、その分長さがいらなくなる。  ケーブルを、規定長よりacm長く切り、外装をbcm剥くとする。これを(+a,-b)と表す。  アウトレットボックス (+10,-12)  ジョイントボックス  (+10,-10)  ランプレセプタクル  (+5,-5) 現物あわせで電線をカット  露出コンセント    (+5,-5)  引っ掛けシーリング (+5,-5) または(2,-2)  3連連用枠       (+5,-10)  端子台        (+0,-2)  つまり、ケーブルを10cmか5cmか長く切るパターンに集約できた。    外装を残す長さについて:  ランプレセプタクルや露出コンセントは、ケーブルを上に折り曲げて外装が穴に入らなくてはならないが、その穴の位置が中心からオフセットしているので、結局外装の長さは規定長のままでよいことになる。このため5cm長く切れば5cm剥くパターンが多い。  ジョイントボックスの場合には、外装がジョイントボックスに入らなければならないが中央まで届く必要はないので、規定長より少し長く剥くことになる。  端子台は、端子台の中央に心線が届けばよいので、厳密に剥けば+0cmでカットすればよい。外装を2cm剥くと、端子台は中心から2cmもないので1cm短くなってしまうが、これは確信犯で、長さを単純化するためにそれでよいことにした。 ** 作業手順  複線図を書く。複線図の電線を色分けする。色分けは、以下の3色のボールペンを使い描き分けた。黒=黒線、赤=白線、緑=赤線。 赤と緑を実際と逆に配色したのは、赤の視認性が高いため、良く使う色を赤と黒に配色したかったため。練習当初は赤で赤線をつなぐミスをしたが、しばらく練習したら慣れた。青は黒と区別しにくいので不可。3色ボールペンは色を切り替える手間がタイムロスなので不可。  これに上記ケーブルの余裕分(+a,-b)を書き込む。各電線のトータルの長さを書く。  リングスリーブなどの接続点に印をつける。このとき、小は●、中は◎をつけて区別する。  事前にここまでの作業を5分でできるようにトレーニングする。図を書きながら、作業手順をイメージする。間違えにくい作業から始め、複雑な作業はあとに回す。  ジョイントボックスの組み立てが必要な場合には最初に組み立ててアース線をつけてしまう。ただし金属管のジョイントのねじ切りは最後にする。絶縁ブッシュもつける。要するに配線以外は最初にすます。  ケーブルを切り出し、一方の端に器具をつける。その順序は以下の2点に注意する。  簡単なランプレセプタクルなど配線の単純なものから開始し、そのあとに3連枠を行う。  指定電線が、特殊な電線、3心、IV線、2心の順で作業する。使用頻度のため。もしほとんどがEEFだったらEEFを後にする。特殊な電線を先にやっておけば、間違ってVVFから切り出す心配がない。  配線を切る前に器具をつけてから指定長を切る方法もある。好みだと思う。器具を先につければ、厳密な長さを先に決める必要がなく、時間短縮になるかもしれない。ただ、狭い机で長い電線がついたまま器具をつけると、器具をひっくり返すときなどにケーブルで工具を落としたりしそうで自信がなかったので、先に切ってから器具をつける方法に絞って練習した。  リングスリーブをうまくやるコツは、ケーブルの外装を剥いた長さをそろえることに尽きる。結局電線の長さが揃っていれば、圧着するのも楽。  リングスリーブのサイズの見方は、  1.6φ 2 ○  1.6φ 4 小  1.6φ 6 中  これだけ覚えて、2φは2本分と考えれば、試験で出る範囲はカバーされる。 以下広告

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