wikiの短歌・長歌・俳句・川柳

【wikiの短歌・長歌・俳句・川柳】 作者多数

wikiの作品ではあるが、埋もれていくには惜しいと思い、私の独断であるが、wikiの作品は一つにしてまとめて掲載することにした。
「詩歌・短歌等」のページには「スレに投下された」と明記してあるが、どうかこれだけは例外として認めて下さると幸いである。
なお、誠に勝手ながら各歌に私の詞書、後書を加えている。
処々指摘を行う箇所を記したが、表現は全て作者の感性が第一であり、私の言葉が参考である、ということをここに注記する。(歌麻呂)


下記の一首は、名無しさんによる短歌であり、wiki初の和歌作品である。(歌詞の人の転記を除く)

   げにやげに しかれど紅葉へ 情あらば いづれか定まん 童のごとく (名無しさん) 2010-11-12

冒頭「げにやげに」はその直前の書き込み、
 「個人的に、「鬼子」は中身が無いっていうのかな、想像の余地が無いというか。(名無しさん) 2010-11-12 11:03:24」
に対する譲歩を意味しているのだろう。鬼子へ情熱を注いでいけばいつかは中身まで確定していくだろうという意味か。
挙句の「童のごとく」を現代語訳にすると「子どものように」となる。
愛娘に愛しみの情を注いで育てていこう、という強い意志が、じわりじわりと伝わってくる。


下記は、名無しさんの詠う歌である。

   おのずから 萌え散るさまぞ をかしかる 騒ぎ煽るは 卑しごとなり (名無しさん) 2010-11-12

歌のあとに「さあ、萌え散る紅葉を広げましょう!」と添えられている。
情緒を解さぬ人々のコメントが飛び交う中投稿された歌であり、上の句と下の句とで対比してコメントを戒めている。


以下は、とおりすがりの日ノ本零子氏の長歌である。

   いずこへと 去らんと知れぬ はらからの つどいしさまの をかしきや
   ゆめみし はなの ゆらすかぜ めずらるひめの ほほそめん (とおりすがりの日ノ本零子) 2010-11-13

首中の「はらから」はネット上の我々を指している。花は「花びらのように集う人々の夢や気持ち」を譬えている。
歌は、鬼子のために身を尽くす我々を見る鬼子が静かに喜んでいる様を情景的に詠んでいるようだ。
「おのづから」の歌同様、鬼子の存在意義を解さぬ人々が掲示板に入り浸っていた頃であった。
誰とも知らない人々のことを「はらから」、兄弟としたこの歌は、当然のことを我々に再度示したものであろう。

そして下の長歌はそれに対する短歌である。正確に言えば別人が添えた反歌と呼べる。

   はくめいの うちいづるらん あけぼのの ほのかにそまらん 姫の両頬 (霊子氏への返歌) 2010-11-13

冒頭「はくめいの」はあの有名な「HAKUMEI」を髣髴させる。「いずこへと」の歌の「姫」「頬」を引用している。
薄明の空に昇る太陽が鬼子の頬を染めている……そんな、情景を詠ったものである。
投稿時間は2010-11-13 03:54:04。夏であれば陽が昇っている頃合いであろう。

下記の歌は「はくめいの」の返歌に対する重返歌である。

   しらなみの うちつけるしま あけぼのの のぼるさまみて ひめおもうなり (とおりすがりの日ノ本零子) 2010-11-17

「はくめいの」の歌の「あけぼのの」「姫」を借用している。
作者曰く「おにこの更なる発展を祈」った歌であり、非常に視覚的で力強い。
日の出の瞬間を鮮やかに詠っている。


下記はヒワイドリによる歌である。

   品のある 乳は品乳 鬼子さん 乳の話を しようじゃないか (ヒワイドリ) 2010-11-13

まさにヒワイドリの心情をそのまま歌として表現した歌であり、恐らくヒワイドリの究極的な歌と言えよう。


以下は名無しさんによる初の俳句である。

   木枯らしの 寒さに負けぬ 胸の内 (名無しさん) 2010-11-13

「木枯らし」は秋の季語。
木枯らしにも負けないほど熱い心を抱いているという、俳句の静かな趣の中に情熱的な衝動がうずいている。


以下は名無しさんによる俳句である。

   秋雨に 濡れる紅葉と 鬼子たん (名無しさん) 2010-11-17

「秋雨」は秋の季語。
しとしとと振る雨は色づいた紅葉を散らし、まるで鮮やかな絨毯のようである。
鬼子もまた髪を濡らし、じっと空を見つめている。秋の情緒が溢れ、また妖艶な雰囲気を醸し出している。
「鬼子たん」をまた違う表現に変えると、より一層味が深くなるようにも感じられる。


下記は名無しさんが詠う短歌である。

   願はくは とくとく春よ 小日本 歌あらましかば 上げましものを (名無しさん) 2010-11-17

春を待つ願いと小日本を掛け、彼女歌をうpしたいという願望を掛けた歌であろう。
万葉調で、作者の素朴で力強い思いが伝わってくる。


名無しさんによる鬼子の脇役たちを的確にまとめた川柳。以下四句は同一人物か。

   チチメンチョウ 無乳は罪なり チチメンチョウ (名無しさん) 2010-11-17
   チチドリよ 微乳なくして 美乳なし (名無しさん) 2010-11-17
   乳ばなし 求める声に ヒワイドリ (名無しさん) 2010-11-17
   その思い ニオイに替えて ヤイカガシ (名無しさん) 2010-11-17

下記の和歌は以上の四句に対する返歌だろうか、連投に対する戒めのようなものが感じられる。

   この場所に 重ねて上げば 落としたべ SSスレに 心も添えて (名無しさん) 2010-11-17

2010/11/27現在、以上でこの和歌集に関わる投稿は終わっている。
一方で、SSスレの活気は現在まで健在である。
それはこの一首の影響であるのか、また違う影響であるのか……もはや語らえる者はいないだろう。

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最終更新:2010年11月28日 00:30
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