それさえもおそらくは平穏なMMOの日々

関連知識 01

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grune

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MMO関連知識01・個人情報保護法とプライバシー

MMOをプレイする上で、他人だけでなく自分自身の為に知っておく必要のある知識がいくつかあります。
今回は個人情報保護法とプライバシーについて。
そもそも法律に関する文章は非常に読みにくく、解釈にも差が出るような曖昧・難解なものが多くを占めているのが事実です。
ここでは私が独自に解釈して掲載していますので、誤解・曲解している箇所があるかもしれません。
そのことを念頭においてお読みください。

2005年4月に個人情報保護法が施行されました。
この保護法により個人情報は財産と認識され、関連法律が適用可能となります。
個人情報は財産と見なされる事になった為、個人情報を盗まれて利用された場合、違法として訴えることが出来るようです。
これは事業者のみならず個人にも適用されます。


一読してみた限り、やはりどうとでも取れる様な曖昧且つ難解な表現をしています。
全てを覚える必要は無いので、MMOに関連する事に絞ってみましょう。

1.ゲームキャラクターの名前を、ゲーム内外問わずに無差別に公開
   キャラ名だけでは個人を特定することは難しく、違法になるとは考え難い。

2.名指しで誹謗中傷
   程度にもよるが、誹謗中傷の類であった場合プライバシーの侵害になると思われます。

3.IDを公開してみる
   個人を特定する事が出来る可能性がある為、違法の可能性が高い。
   また、IDを不正に入手したのであれば、方法にもよるが不正アクセス禁止法に抵触する可能性もある。

4.IDを名指しで誹謗中傷
   個人情報保護法違反、不正アクセス禁止法のみならず、プライバシーの侵害にも該当する可能性が高い。

5.不正に入手したIDでアクセスし、アイテムなどを勝手に売買した。またはキャラクターを削除した
   個人情報保護法違反、不正アクセス禁止法、プライバシーの侵害にプラス、
   個人情報やデータは財産であると定義されている為、窃盗罪も適用される可能性があります。


よく混同されるようですが、個人情報とプライバシーは定義も法的にも別物であり、
個人情報保護法にはプライバシーという単語は一切載ってはいません。

要約すると、
住所、氏名、電話番号、携帯電話番号、ID番号、パスワード、メールアドレス等を勝手に公開してはいけない。
また、入手方法によっては関連法律にも引っかかり、恐らく全てに電気通信事業法違反も適用されると思われます。
ここまでくると『たかが』では済まされないでしょう。『前科』が付いてしまうわけですから。

『大袈裟すぎる』と思われる方も多いかもしれません。
しかしこれらは既に判例として残っており、また未だにネットでは匿名であると勘違いをし
何をしてもバレないと思っている人が多く、日常茶飯事的によくある事例になっていて決して人事ではないと思います。
覚えておいて損はないでしょう。



判例
事件名、主文、判決理由などは公式記録を閲覧しないと確認できない為、詳細を載せることが出来ませんが、
調べてみた限りでは『懲役1年前後・執行猶予3年』という判決が非常に多く、また、被告敗訴が非常に多かったのも印象的でした。
裁判記録は、一般の方でも手続きを踏めば閲覧することが出来ます。興味のある方は調べてみてください。


MMO関連での事件
  • MMO総合研究所:


参照条文・参考文書


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