エスコ、ESCO , energy service company



 ビジネスとして省エネルギーを推進する事業で、第二次石油危機を契機に
してアメリカを中心に発展しつつある。ESCO事業は、省エネルギーの改
善に必要となる設備、技術、人材、資金などを提供し、その結果削減された
エネルギー料金のうち、償還原資分と顧客の取り分を除いた残りの報酬によ
って成り立っている。アメリカにおけるESCO事業は、経済変動の影響を
受けにくい公共施設が6〜7割を占めており、次いで大規模業務施設や工場
等が対象となっている。ESCO市場の発展は、わが国でも期待されており、
事業導入の可能性について検討が進んでいる。
 ESCO事業は、ビルや施設の省エネルギーについて、診断から設備設計、
施工、エネルギー削減額の保証まで包括的なサービスを提供し、顧客の省エ
ネルギーメリットの一部を報酬として受け取る。第2次オイルショック以降、
米国を中心に発達し、国内でも普及が本格化している。 ESCO事業者は、
徹底的な調査をもとにした包括的サービス提供だけでなく、省エネ効果を
保証するパフォーマンス契約なども行う。
普及には、事業の採算性を融資の担保とするプロジェクト・ファイナンスの
普及も欠かせない。わが国では、国内金融機関の対応が慎重なため、本格化
するには至っていない。


最終更新:2006年09月18日 19:57