エクイティIRR EIRR ,
Equity Internal Rate of Return  



 資本金と元利金返済後の当期損益の現在価値の合計とが等しくなる
ような割引率。スポンサーIRRともいう。
 自己資本に対する内部収益率。資本参加を検討する「株主(事業主)」
とは即ち投資家であり、投資した金額に対してどれだけの投資収益が得ら
れるのかにより投資の可否を判断する。しかしながら、銀行預金や債権投
資とは異なり、エクイティから得られる配当等は年度ごとに受け取れる金
額にバラツキがあるため、その利回りをイメージするのは困難である。そ
こで、投資金額に対して将来受け取るキャッシュ(配当金等)が、年利回
りに換算してどのくらいになるかを数値化したものをエクイティIRRと定
義し、投資家の投資判断材料としている。
 教科書的な定義は、「エクイティ投資から発生するすべてのキャッシュ
フローを現在価値に引き直す際、投資金額=すべてのキャッシュフローの
現在価値となるような割引率」となっている。
 投資判断をする際のポイントは、そのリスクとリターンが見合っている
かどうかということであり、エクイティIRRは単にリターンを測るモノサシ
に過ぎず、その数値が高いか低いかの判断は、そのエクイティの流動性や
事業が内包するリスクの判断次第と言える。



最終更新:2006年09月18日 19:48