いき値 threshold value
閾値 threshold ,
threshold concentration


 生理学的刺激による生体反応は、刺激の強さがある値以上に達しないと
反応が現れない。この反応が出現する限界値を閾値(いきち)という。閾
値は刺激の面積や暴露時間等によっても影響を受ける。毒性の評価におけ
る無作用量も類似の概念であり、許容基準の設定にはこの考え方が取り入
れられている。なお、閾値以上の範囲では、臭いや音のような生体刺激と
臭覚・聴覚反応の間には「Weber_Fechnerの法則」が成立することが知
られており、刺激量の強さの対数と反応の強さとが比例関係にある。すな
わち、刺激を1/10にして感じる刺激の強さがようやく1/2になるといった
関係がある。


 「しきい値」とも読む。
最小有効量(minimum effective dose)ともいう。

最終更新:2006年09月21日 22:16