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40日戦争SS(2)


処刑は銃殺刑で行われることになっていた。
反対する皆を説き伏せて、私が刑の執行をすることに承諾してもらった。

「イフェイオンさん。刑の執行の前にリンクさんと少しお話させて頂いても構いませんか?」
「ええ…少しだけなら大丈夫ですよ。ただ申し訳ありませんが投票までばたばたしてしまって、日が傾く前に時間があまりありませんので15分ほどしかとれませんが…。」
「それで十分ですわ」

そして処刑が決まってから椅子に座ったまま微動だにしない彼の真正面に立った。

「リンクさん…。私、前にあなたを信じないことはあなたを裏切ることって言いましたわよね。そして決して裏切らないとも…。でもやはり私はあなたが人間だとは思えないのです。最後まで信じられずにごめんなさい…」
「や、アンドレアを信じさせてあげられない私が悪いんですから、私のほうこそすみません…。
初めてあった頃のアンドレアは、勝気でいつもなにがあっても負けないって顔してたのに、今はつらそうな表情ばかり…。私のせいでつらい思いばかりさせてしまってるみたいで…」
「いいえ…。確かにつらい思いもしたけれど、リンクさんにはそれ以上に幸せな気持ちをいっぱいもらったから。だから謝らないで…」
「…すみません。…あ、また謝っちゃいましたね。私こそアンドレアには感謝しないといけませんね。アンドレアのことずっとかっこいいなって思ってて、少しでも近づけるように頑張ろうと思って、アンドレアを守りたいから強くなろうって思って。
…少しは強くなれたでしょうか…?」

(この人はこんなにも私を想っていてくれたんだ…。)
そう思うと胸がつまり何もいえなくなって、言葉のかわりに彼にだきついた。
彼は私を抱き返して、片手でそっと髪をなでる。

「アンドレアの髪…やっぱり綺麗ですね。」
「…髪だけ…?」
「…や、髪だけじゃなくて全部綺麗です!アンドレアは最後まで突っ込みが鋭いですね…!」
お互いに顔を見合わせてクスクス笑い、そしてもうこんなこともないのかと思うとその笑顔もすぐに消えて。
「…アンドレア。私のためにそんな悲しい顔しないでください。私は笑っているアンドレアが一番好きですよ。」
私は無理に笑顔を作り、そして最後のキスを交わした。


(3)へ続く