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*中学生日記 外伝 ~「森くん」~ ----- 143 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 19:43:29.72 ID:+PO1fJ4E0 PHANTOM・ZERO 中学生日記編 外伝 「森くん」 145 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 19:51:57.05 ID:+PO1fJ4E0 中学2年生の時だった。 当時「いじめ」問題が世間的に大きく取り沙汰されてきていた事もあって それについて学級会が開かれる事もしばしばあった。 ある日「森くん」がからかわれている事について話し合った。 森くんは関西弁を一切使わず、東京弁でいつも話していた。 その事がきっかけなのか、男子からはからかわれるようになり、 女子からはなにかと避けられるような雰囲気ではあったのを覚えている。 146 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:04:05.52 ID:+PO1fJ4E0 「いじめ」といっても、森くんは暴力を受けていた訳ではなかった。 もっと話し合った方がよさそうないじめは他にもあったが、 この日森くんの事にスポットが当たったのは、森くんが先生に相談したからであった。 僕はあまり長引くとアルバイトに遅れそうなので、少しじれったかった。 すると森くんがこう言いだした。 森くん「なんで標準語を使ってるだけで笑われなきゃいけないんですか!?」 僕は至極真っ当な言い分だと思った。 しかし先生が 先生「うん 確かにそうやけど・・ お前生まれも育ちも(関西)ちゃうかったっけ・・。」 と返し、それを聞いた森くんが 森くん「今はそういう話をしてるんじゃないっっ!!!」 ガァン!! と言い放ち 思いっきり机をグーで叩いた。目からは涙が流れていた。 そして森くんの気持ちとは裏腹に、その光景を見た教室の一同は爆笑の渦に包まれた。 148 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:23:47.49 ID:+PO1fJ4E0 男子「えええええww そういう話やろ~?ww」 女子「きゃははww」 先生も苦笑いしながら、全員に静まるよう注意する。 僕は森くんが少しかわいそうだなと思いながらも、それ以上にこの男に興味が沸いた。 そんな森くんだが、勉強もさることながら、スポーツも得意だった。 そしてとにかく熱い男でもあった。 クラス対抗の球技大会や運動会の時はやたらとはりきり、 負けると人目はばからず「くそっ!!くそっ!!」と悔しがる姿を覚えている。 そして恋愛にも熱く、そして直球な男だった。 ある日の朝また森くんの話で盛り上がっており、男子がからかっていた。 話を聞いてみると、 どうやら森くんが昨日同じクラスの木村さんに電話をかけていたという事だった。 電話の内容は大雑把に言うと、森くんが木村さんに好きだと告げた後、 森くん「どうして中島(クラスの女子 ちょっとガラ悪い?)なんかと仲いいの?」 木村さん「人の友達悪く言わんといてよ。てゆうかなんで番号知ってんの?」 という流れで森くんが撃沈した。との事だった。 森くんは机に向かって涙を流していた。 からかわれた事より木村さんに裏切られた事の方がショックだったんだろう。 149 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:35:04.31 ID:+PO1fJ4E0 当時僕は、男子よりも女子と仲が良かった。 というより、男子からは1年の時から避けられ、孤独だった。 そこをひょんな事から女子グループに拾われたという方が正しい。 その話を聞いた僕は木村さんの元へ向かった。 ぼく「酷いなあ お前。」 木村さん「でもちょっとおかしいやんか~!?」 ぼく「みんなにいう事ないやんけ。」 木村さん「(中島)にしか言ってない・・・。」 ぼく「そんなもん広まるにきまっとるやないかww一応森くんに謝ろうぜー。」 という会話をして木村さんを立たせようとした。 木村さんは嫌がっていたがもう一度「あやまろーやー。」というと しぶしぶ立ち上がった。 150 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2011/02/15(火) 20:42:43.61 ID:20orqtH+o なぜタイプ速度は向上しないのか 151 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:43:39.03 ID:+PO1fJ4E0 僕が木村さんを森くんの所に連れて行こうとすると、 近くにいた男子は一旦からかうのをやめ、身を引いた。 森くんの目の前に行っても森くんは無視。 木村さんも一言も喋ろうとしないので、僕が ぼく「森くん。」 と声をかけても無視。 もう一度顔を近づけて ぼく「森くんー。」 と声をかけると、 森くん「ほっといてくれよっっ!!」 と芝居がかった台詞を吐きながら振り払うように手を横へなぎ払った。 それが運悪く僕のこめかみにヒットした。思った以上に痛かった。 なので僕は前から机ごと森くんを蹴り倒した。 我ながら若気の至りであった。 152 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:49:48.27 ID:+PO1fJ4E0  >>150 おっそいなあwwごめんww しかも長文になると更に書き直しとかするから更に遅いww 153 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:57:21.18 ID:+PO1fJ4E0 その後、森くんは休み時間、僕のところへ来た。 森くん「さっきはごめん。」 まだ目が真っ赤だった。 ぼく「女の腐ったみたいに・・・ 乙女かお前は。」 気持ちではこっちも悪いと思いながらもそういう言葉が出た。 森くんは何も言わず、次に木村さんのもとへ向かった。 謝っている感じだった。 次の日から森くんは変わった。 元々変わった奴ではあったが更に変な奴になっていた。 それにより森くんは林くんに進化した。 155 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:13:39.23 ID:+PO1fJ4E0 まず林くんは独り言が異常に多くなった。 そして急に意味不明に笑い出したかと思うと、これまた急にけだるそうになった。 僕は自分のせいでおかしくなったんじゃないかと、少し心配になった。 だが林くんは僕に対して異様に絡んでくるようになった。 話す内容は大体 林くん「ぼく君って1年の時~~~~~~~~ってホント?」 という切り口から始まり、 その後は延々自分の事を話すのが定番だった。 その話は、僕に聞かせるというより近くにいる木村さんに聞かせたかったのだろう。 何故なら木村さんの近くにいる時しか僕に近寄ってこないからだ。 ぼくはちょっとかわいいなと思って、木村さんと話したりする頻度を上げた。 しかし当の木村さんはある日林くんに向かって言った。 木村さん「うるさいっ。」 林くん「君には言ってないだろっっ!!!」 林くんは不器用な男であった。 156 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:26:31.54 ID:+PO1fJ4E0 それと林くんは学校に色々な物を持ってくるようになった。 まず腕時計。それをしてきてからというものの妙に時間を気にするようになった。 見せ付けるように腕時計を確認する森くん。 やっぱり木村さんがそばにいる時にその動作は頻繁に起こった。 デザインがやたらおっさん臭かった。多分お父さんのを拝借してきたんだろう。 僕は「林くん 時計なら前にあるよ」と言って教室の掛け時計を指した。 ちょっとしたいたずら心だった。 林くん「このほうが見やすいからっ。」と答えた。 次に十徳ナイフ。 事あるごとに僕に切ってものはないかとか、 それを活用できることがないか聞いてきた。 が、教室内でそんなものを活用する機会はほぼなかった。 157 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:33:56.60 ID:+PO1fJ4E0 エアガンという事もあった。 来ないなと思ってみてみると、 机に座ってエアガンを磨いたり照準を合わせるような動作をしたりする。 そしてやたらこっちをチラチラみてくるので、 仕方なく僕から林くんの方へ向かった。 ぼく「(担任)に怒られるよ。」 林くん「大丈夫。 怒られたら撃つっ!!」 と言って僕に銃口を向けてきた。 そのエアガンが事件を起こしたのはそれから数日後の事だった・・・ 158 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:43:01.52 ID:+PO1fJ4E0 ある日僕が下校していた時、林くんの姿を見かけた。 特に声をかけようともせず見ていると、 林くんはおもむろにでっかい連射式のエアガンを取り出し、 林くん「しねっ!!愚民どもっ!!」 と言って下校中の学生達に向かって撃ち始めた。 大騒ぎになる学生達。 僕は全力で林くんに向かって走り、思い切り頭をはたいた。 ぼく「なにしてんねんっ!?」 林くん「えっ!?」 林くんは何かに取り憑かれていたのが我に返ったようだった。 腹が立ったがとりあえずその演技に付き合ってやると、 林くんは撃った学生達に「ごめん!」と大声で一言謝った。 よく見ると全員1年生だった。 なかなか抜け目ない林くんである。 159 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:52:22.95 ID:+PO1fJ4E0 そんな林くんは3学期には若林くんに進化した。 ある日突然髪型をツンツンヘアーの茶髪にしてきたのである。 僕が「どしたんそれ。」と聞くと「似合う?」と聞いてきた。 僕は「林くん顔がマキバオーやからなあ。」とだけ返した。 その日は僕にべったりだった林くん。 さすがに木村さんも林くんに声をかけた。 木村さん「・・・林 なにその頭。」 林くん「何がっ!?」 早かった。 趣味も変わったようだ。ゲームとかが好きと話していた林くんだったが、 どうやら今はスケボーに夢中らしい。 林「ぼく君も一緒にやろうや。」 話し方も関西弁になっていた。 僕はやんわりと断った。 160 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:53:05.59 ID:+PO1fJ4E0 あ 若林だった 162 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:00:16.93 ID:+PO1fJ4E0 若林くんは僕以外にも親しい男子がいた。 ゲームの話とかで盛り上がっているのを見かけた事が何度もある。 だが急にそのグループに寄り付かなくなった。 ぼく「最近あっち言ってないね 喧嘩したん?」 若林くん「え~・・ww あいつらとか・・・オタクやんww」 当時から「オタク」という言葉は世間にも知れ渡っていたが、僕はよく知らなかった。 ぼく「オタクってなに?」 若林くん「知らんのかいww ゲームとかばっかやってる暗い奴みたいなこと。」 ぼく「若林くんもゲーム好きなんちゃうん?」 若林くん「もうさすがにやれへんよ~ww」 この頃から若林くんは僕の名前を呼び捨てにしだした。 166 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:14:45.01 ID:+PO1fJ4E0 ブレイクした若林くんは前より気が強くなった。 教室に行くといきなりクラスの男子と喧嘩している。 元々気の弱いタイプではなかったが、 喧嘩をするようなことはなかった。 若林くんは止めようとした僕を見るなり 若林くん「ふーーー・・・ふーーーっ・・!!ええとこ来たっ!!」 と叫んだので、とりあえず殴った。 喧嘩の理由は、若林くんをその男子が睨んだ。という事らしい。 男子は否定していたし、もう随分前から若林くんはからかわれたりもしていない。 若林くんはどうしてしまったのだろう。と僕は思った。 167 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:21:07.44 ID:+PO1fJ4E0 そんな若林くん。 ある日の昼休み急に好きな人を聞いてきた。 僕が「いや、特に・・・。」と言うと、 若林くんは「好きな女子ランキング」なるものを発表しだした。 要するに若林くんが好きな女子を1位から5位まで発表するものである。 意外にも木村さんは3位にランキング。 栄えある1位には近藤さんが選ばれた。 そしてその女子は全員僕が割りと話したりするグループの人間だった。 つまり協力しろという事だな。と僕は解釈した。 木村さんの時もそうだったんだろうが、今度は幾分ストレートだ。 168 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:37:10.14 ID:+PO1fJ4E0 ある日僕は近藤さんに相談を受けた。 近藤さん「なんなん若林。」 ぼく「なにが。」 近藤さん「昨日帰り待たれてた。」 ぼく「そーなんやww 気があるんちゃうん。」 近藤さん「最悪・・・。 なんか最近調子乗りすぎやし・・。」 若林くんへの進化は不評だったようである。 しかも近藤さんは隣のクラスの早乙女が好きなのである。 若林くんの恋はまたも破れる運命にあった。 若林くんをどうにかするよう頼まれた僕は、 彼に「近藤は好きな奴おるで。」とだけ伝えた。 若林くん「早乙女やろ。 あんな奴勝てるわ。しょぼいし。」 ぼく「勝てるとか 喧嘩でもすんの。」 若林くん「ボコろうとは思ってたけど どうしようか。」 ぼく「若林くんさあ あんまノリノリやと俺笑うせぇるすまんになるよー?」 若林くんは意味を理解していなかったが、 出すぎた杭は打たれる。調子に乗りすぎた人間には「ダー」が必要なのである。 171 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2011/02/15(火) 22:42:33.54 ID:e/9dqZf1o どうでもいいけどぼくくんはチョコもらったりしたの? 172 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:48:07.48 ID:+PO1fJ4E0 若林くんは仲のよかった男子を蔑むばかりではなく、 少しからかうような感じも見せだした。 かといって自分をからかっていた男子とは違い、 今の若林くんには親しい人間がいない。 クラスでよく喋る人間といえば僕くらいなものだった。 なので一人でちょっかいを出していた。 ある日僕は若林くんに言った。 ぼく「若林くんってそういう奴やったんやね。」 若林くん「なにがやねん。」 ぼく「変な奴やけど 悪い奴ではないと思ってたけどなあ。」 そう言われた若林くんは意図を理解したのか、 その日からしばらくあまり派手な行動はしなくなった。 こうして若林くんは小林くんへと変貌を遂げた。 173 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:51:13.57 ID:+PO1fJ4E0  >>171 なんか年を増すごとに義理というか 事務的なチョコが増えてるよねww 今年はボーカルがなんもくれんかった。 175 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:05:49.94 ID:+PO1fJ4E0 それから小林くんはあまり僕の方へこなくなった。 この間少し雰囲気が悪くなったからだろうか。 元々僕から寄っていく事はあまりなかったので、ほとんど喋らなくなった。 しかし僕は、小林くんをそれほど嫌悪していなかった。 若林くんになってからの小林くんは、少々行き過ぎた感はあるが、 他の群れると気が大きくなる連中とは違い、 ある意味「孤高のアウトロー」なのである。 そういう所には好感がもてた。 小林君になってからあまり人に迷惑をかけてないようだし、 もしかけていたとして僕に罰を下す権利はない。 どうしてやろうかと思いをめぐらせていた僕はそんな事を考え出した。 要するに、めんどくさくなった。 そうこうしているうちに僕達は3年生に進級。 小林くんとは違うクラスになった。 176 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:17:51.95 ID:+PO1fJ4E0 3年生になり僕は少しだけ男子の話し相手ができた。 アルバイトを増やした事で忙しくはなったが、悪くない学生生活だった。 2学期のある日またも同じクラスになった木村さんから 木村さん「そういや小林4組やんか。」 ぼく「そうなん。」 木村さん「え もう寄ってけえへんの?」 ぼく「うん。」 木村さん「やっぱりww 今4組でめっちゃいじめられてるらしいで。」 ぼく「マジで?」 木村さん「前もすごい蹴られてた。 廊下とか 体育館の通路とかで。」 ぼく「なんでやろ あんなイケイケだったのに。」 木村さん「そりゃ ぼくちゃんと一緒におらんからちゃう?」 ぼく「俺関係ないやろ。」 といいつつも少し小林くんが気になった。 ある日の帰り、4組に立ち寄ってみた。 小林くんは髪を黒髪に戻し、森くんになっていた。 178 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:30:34.53 ID:+PO1fJ4E0 僕は森くんに話しかけることにした。 ぼく「髪黒くなってる。」 それに対する返答はなく、森くんは 森くん「あっ 一緒に帰れへん?」 と言った。 森くんと一緒に帰るのは初めてだった。 校門から出る間、何人かが近寄ってきては、どこかへ行った。 あれが森くんをいじめている奴なんだろうなと 僕は思った。 森くんは帰る途中まで、普通に話していた。 森くんに戻ったとはいえ、関西弁だし、呼び捨てである。 僕は森くんに気になっていることを尋ねてみた。 ぼく「そういや森くん いじめられてるらしいやん。」 と。 すると森くんは少し黙った後涙をポロポロ流し始めた。 僕が「え どないしたん?」と尋ねても森くんは涙をぬぐうばかり。 しばらく二人とも黙っていると森くんは涙声で 森くん「ぼく・・たすけてぇ・・。俺もう・・ツラい・・・。」 と言った。ぼくは ぼく「無理。頑張れ。」 と答えた。 森くんは別れるまで泣いていた。 179 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:38:33.08 ID:+PO1fJ4E0 森くんが助けを求めて来た時は、さながら青春ドラマのワンシーンのようであった。 だが僕はいじめられっ子を助けた事はあるが、それは結果的にである。 いじめっ子が僕の見えるところでいじめを行っていたからそうなっただけで、 見えない知らない所で虐められていても助けに行くほど正義の味方でもない。 僕は「弱いものいじめ」が嫌いなのではなく「強いものいじめ」が好きなのだ。 それに森くんはスポーツも得意だからけして反抗する力もない訳ではない。 僕は来たる中学校卒業に向けて色々忙しいのだ。頑張ってくれ。 こう結論付けた。 180 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:53:00.50 ID:+PO1fJ4E0 それから1ヶ月も経たない内に、森くんは覚醒した。 ある日森くんが教室の中で刃物を振り回したという事件がおきた。 この話は学校中を駆け巡ったが、警察沙汰にはならなかった。 怪我をしたものがいなかったのが幸いだったのだろう。 だが森くんはしばらく自宅謹慎となったらしい。 僕はその話を聞いたとき「そう頑張ってどうする。」と思った。 それから数日後、謹慎中森くんが僕の前に現れた。 森くん「おいぼく コラァ。」 一緒に高校生らしき男が2人いた。 森くんは何故か顔がボコボコに腫れていた。 ぼく「森くん どしたんその顔。」 森くん「うるさいボケ。 しね。」 どうやら森くんは僕を逆恨みしたのか どこから連れて来たのかこの男達と3人で僕をふくろにしようと思っているようだ。 顔の腫れもそれと関係あるのだろうか。 とりあえず僕は森だけ集中的に殴って帰った。 中学生日記外伝 「森くん」  fin 181 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:55:26.17 ID:+PO1fJ4E0 3年前くらいに立てたスレです もうちょっと色々書いたけど どこの板だったかな 183 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2011/02/16(水) 00:16:52.33 ID:H5eDu/at0 おい発掘したい 184 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2011/02/16(水) 00:21:48.75 ID:8Mxf8mHvo 極端から極端に振れることしか知らん奴だなww いまどうなってんだろ 185 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/16(水) 00:24:44.02 ID:WPSLHzf90 こっちも終わりー やほーい  >>183 確か同じように~~くんってスレタイだった なんて名付けたっけ 板はよく覚えてない VIP以外 この情報だけで管理人さんはやってくれるさ・・・ 186 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/16(水) 00:28:57.03 ID:WPSLHzf90  >>184 21,2くらいの時色々昔の奴局で調べて遊んでたんよ そん時は定時制の高校出て造船業に就職してた 成績さがったんかな 大学行ってると思ってた 今はしらん ----- -[[PHANTOM 0・5 1]]へ
*中学生日記 外伝 ~「森くん」~ ----- 143 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 19:43:29.72 ID:+PO1fJ4E0 PHANTOM・ZERO 中学生日記編 外伝 「森くん」 145 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 19:51:57.05 ID:+PO1fJ4E0 中学2年生の時だった。 当時「いじめ」問題が世間的に大きく取り沙汰されてきていた事もあって それについて学級会が開かれる事もしばしばあった。 ある日「森くん」がからかわれている事について話し合った。 森くんは関西弁を一切使わず、東京弁でいつも話していた。 その事がきっかけなのか、男子からはからかわれるようになり、 女子からはなにかと避けられるような雰囲気ではあったのを覚えている。 146 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:04:05.52 ID:+PO1fJ4E0 「いじめ」といっても、森くんは暴力を受けていた訳ではなかった。 もっと話し合った方がよさそうないじめは他にもあったが、 この日森くんの事にスポットが当たったのは、森くんが先生に相談したからであった。 僕はあまり長引くとアルバイトに遅れそうなので、少しじれったかった。 すると森くんがこう言いだした。 森くん「なんで標準語を使ってるだけで笑われなきゃいけないんですか!?」 僕は至極真っ当な言い分だと思った。 しかし先生が 先生「うん 確かにそうやけど・・ お前生まれも育ちも(関西)ちゃうかったっけ・・。」 と返し、それを聞いた森くんが 森くん「今はそういう話をしてるんじゃないっっ!!!」 ガァン!! と言い放ち 思いっきり机をグーで叩いた。目からは涙が流れていた。 そして森くんの気持ちとは裏腹に、その光景を見た教室の一同は爆笑の渦に包まれた。 148 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:23:47.49 ID:+PO1fJ4E0 男子「えええええww そういう話やろ~?ww」 女子「きゃははww」 先生も苦笑いしながら、全員に静まるよう注意する。 僕は森くんが少しかわいそうだなと思いながらも、それ以上にこの男に興味が沸いた。 そんな森くんだが、勉強もさることながら、スポーツも得意だった。 そしてとにかく熱い男でもあった。 クラス対抗の球技大会や運動会の時はやたらとはりきり、 負けると人目はばからず「くそっ!!くそっ!!」と悔しがる姿を覚えている。 そして恋愛にも熱く、そして直球な男だった。 ある日の朝また森くんの話で盛り上がっており、男子がからかっていた。 話を聞いてみると、 どうやら森くんが昨日同じクラスの木村さんに電話をかけていたという事だった。 電話の内容は大雑把に言うと、森くんが木村さんに好きだと告げた後、 森くん「どうして中島(クラスの女子 ちょっとガラ悪い?)なんかと仲いいの?」 木村さん「人の友達悪く言わんといてよ。てゆうかなんで番号知ってんの?」 という流れで森くんが撃沈した。との事だった。 森くんは机に向かって涙を流していた。 からかわれた事より木村さんに裏切られた事の方がショックだったんだろう。 149 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:35:04.31 ID:+PO1fJ4E0 当時僕は、男子よりも女子と仲が良かった。 というより、男子からは1年の時から避けられ、孤独だった。 そこをひょんな事から女子グループに拾われたという方が正しい。 その話を聞いた僕は木村さんの元へ向かった。 ぼく「酷いなあ お前。」 木村さん「でもちょっとおかしいやんか~!?」 ぼく「みんなにいう事ないやんけ。」 木村さん「(中島)にしか言ってない・・・。」 ぼく「そんなもん広まるにきまっとるやないかww一応森くんに謝ろうぜー。」 という会話をして木村さんを立たせようとした。 木村さんは嫌がっていたがもう一度「あやまろーやー。」というと しぶしぶ立ち上がった。 150 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2011/02/15(火) 20:42:43.61 ID:20orqtH+o なぜタイプ速度は向上しないのか 151 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:43:39.03 ID:+PO1fJ4E0 僕が木村さんを森くんの所に連れて行こうとすると、 近くにいた男子は一旦からかうのをやめ、身を引いた。 森くんの目の前に行っても森くんは無視。 木村さんも一言も喋ろうとしないので、僕が ぼく「森くん。」 と声をかけても無視。 もう一度顔を近づけて ぼく「森くんー。」 と声をかけると、 森くん「ほっといてくれよっっ!!」 と芝居がかった台詞を吐きながら振り払うように手を横へなぎ払った。 それが運悪く僕のこめかみにヒットした。思った以上に痛かった。 なので僕は前から机ごと森くんを蹴り倒した。 我ながら若気の至りであった。 152 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:49:48.27 ID:+PO1fJ4E0  >>150 おっそいなあwwごめんww しかも長文になると更に書き直しとかするから更に遅いww 153 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 20:57:21.18 ID:+PO1fJ4E0 その後、森くんは休み時間、僕のところへ来た。 森くん「さっきはごめん。」 まだ目が真っ赤だった。 ぼく「女の腐ったみたいに・・・ 乙女かお前は。」 気持ちではこっちも悪いと思いながらもそういう言葉が出た。 森くんは何も言わず、次に木村さんのもとへ向かった。 謝っている感じだった。 次の日から森くんは変わった。 元々変わった奴ではあったが更に変な奴になっていた。 それにより森くんは林くんに進化した。 155 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:13:39.23 ID:+PO1fJ4E0 まず林くんは独り言が異常に多くなった。 そして急に意味不明に笑い出したかと思うと、これまた急にけだるそうになった。 僕は自分のせいでおかしくなったんじゃないかと、少し心配になった。 だが林くんは僕に対して異様に絡んでくるようになった。 話す内容は大体 林くん「ぼく君って1年の時~~~~~~~~ってホント?」 という切り口から始まり、 その後は延々自分の事を話すのが定番だった。 その話は、僕に聞かせるというより近くにいる木村さんに聞かせたかったのだろう。 何故なら木村さんの近くにいる時しか僕に近寄ってこないからだ。 ぼくはちょっとかわいいなと思って、木村さんと話したりする頻度を上げた。 しかし当の木村さんはある日林くんに向かって言った。 木村さん「うるさいっ。」 林くん「君には言ってないだろっっ!!!」 林くんは不器用な男であった。 156 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:26:31.54 ID:+PO1fJ4E0 それと林くんは学校に色々な物を持ってくるようになった。 まず腕時計。それをしてきてからというものの妙に時間を気にするようになった。 見せ付けるように腕時計を確認する森くん。 やっぱり木村さんがそばにいる時にその動作は頻繁に起こった。 デザインがやたらおっさん臭かった。多分お父さんのを拝借してきたんだろう。 僕は「林くん 時計なら前にあるよ」と言って教室の掛け時計を指した。 ちょっとしたいたずら心だった。 林くん「このほうが見やすいからっ。」と答えた。 次に十徳ナイフ。 事あるごとに僕に切ってものはないかとか、 それを活用できることがないか聞いてきた。 が、教室内でそんなものを活用する機会はほぼなかった。 157 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:33:56.60 ID:+PO1fJ4E0 エアガンという事もあった。 来ないなと思ってみてみると、 机に座ってエアガンを磨いたり照準を合わせるような動作をしたりする。 そしてやたらこっちをチラチラみてくるので、 仕方なく僕から林くんの方へ向かった。 ぼく「(担任)に怒られるよ。」 林くん「大丈夫。 怒られたら撃つっ!!」 と言って僕に銃口を向けてきた。 そのエアガンが事件を起こしたのはそれから数日後の事だった・・・ 158 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:43:01.52 ID:+PO1fJ4E0 ある日僕が下校していた時、林くんの姿を見かけた。 特に声をかけようともせず見ていると、 林くんはおもむろにでっかい連射式のエアガンを取り出し、 林くん「しねっ!!愚民どもっ!!」 と言って下校中の学生達に向かって撃ち始めた。 大騒ぎになる学生達。 僕は全力で林くんに向かって走り、思い切り頭をはたいた。 ぼく「なにしてんねんっ!?」 林くん「えっ!?」 林くんは何かに取り憑かれていたのが我に返ったようだった。 腹が立ったがとりあえずその演技に付き合ってやると、 林くんは撃った学生達に「ごめん!」と大声で一言謝った。 よく見ると全員1年生だった。 なかなか抜け目ない林くんである。 159 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:52:22.95 ID:+PO1fJ4E0 そんな林くんは3学期には若林くんに進化した。 ある日突然髪型をツンツンヘアーの茶髪にしてきたのである。 僕が「どしたんそれ。」と聞くと「似合う?」と聞いてきた。 僕は「林くん顔がマキバオーやからなあ。」とだけ返した。 その日は僕にべったりだった林くん。 さすがに木村さんも林くんに声をかけた。 木村さん「・・・林 なにその頭。」 林くん「何がっ!?」 早かった。 趣味も変わったようだ。ゲームとかが好きと話していた林くんだったが、 どうやら今はスケボーに夢中らしい。 林「ぼく君も一緒にやろうや。」 話し方も関西弁になっていた。 僕はやんわりと断った。 160 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 21:53:05.59 ID:+PO1fJ4E0 あ 若林だった 162 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:00:16.93 ID:+PO1fJ4E0 若林くんは僕以外にも親しい男子がいた。 ゲームの話とかで盛り上がっているのを見かけた事が何度もある。 だが急にそのグループに寄り付かなくなった。 ぼく「最近あっち言ってないね 喧嘩したん?」 若林くん「え~・・ww あいつらとか・・・オタクやんww」 当時から「オタク」という言葉は世間にも知れ渡っていたが、僕はよく知らなかった。 ぼく「オタクってなに?」 若林くん「知らんのかいww ゲームとかばっかやってる暗い奴みたいなこと。」 ぼく「若林くんもゲーム好きなんちゃうん?」 若林くん「もうさすがにやれへんよ~ww」 この頃から若林くんは僕の名前を呼び捨てにしだした。 166 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:14:45.01 ID:+PO1fJ4E0 ブレイクした若林くんは前より気が強くなった。 教室に行くといきなりクラスの男子と喧嘩している。 元々気の弱いタイプではなかったが、 喧嘩をするようなことはなかった。 若林くんは止めようとした僕を見るなり 若林くん「ふーーー・・・ふーーーっ・・!!ええとこ来たっ!!」 と叫んだので、とりあえず殴った。 喧嘩の理由は、若林くんをその男子が睨んだ。という事らしい。 男子は否定していたし、もう随分前から若林くんはからかわれたりもしていない。 若林くんはどうしてしまったのだろう。と僕は思った。 167 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:21:07.44 ID:+PO1fJ4E0 そんな若林くん。 ある日の昼休み急に好きな人を聞いてきた。 僕が「いや、特に・・・。」と言うと、 若林くんは「好きな女子ランキング」なるものを発表しだした。 要するに若林くんが好きな女子を1位から5位まで発表するものである。 意外にも木村さんは3位にランキング。 栄えある1位には近藤さんが選ばれた。 そしてその女子は全員僕が割りと話したりするグループの人間だった。 つまり協力しろという事だな。と僕は解釈した。 木村さんの時もそうだったんだろうが、今度は幾分ストレートだ。 168 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:37:10.14 ID:+PO1fJ4E0 ある日僕は近藤さんに相談を受けた。 近藤さん「なんなん若林。」 ぼく「なにが。」 近藤さん「昨日帰り待たれてた。」 ぼく「そーなんやww 気があるんちゃうん。」 近藤さん「最悪・・・。 なんか最近調子乗りすぎやし・・。」 若林くんへの進化は不評だったようである。 しかも近藤さんは隣のクラスの早乙女が好きなのである。 若林くんの恋はまたも破れる運命にあった。 若林くんをどうにかするよう頼まれた僕は、 彼に「近藤は好きな奴おるで。」とだけ伝えた。 若林くん「早乙女やろ。 あんな奴勝てるわ。しょぼいし。」 ぼく「勝てるとか 喧嘩でもすんの。」 若林くん「ボコろうとは思ってたけど どうしようか。」 ぼく「若林くんさあ あんまノリノリやと俺笑うせぇるすまんになるよー?」 若林くんは意味を理解していなかったが、 出すぎた杭は打たれる。調子に乗りすぎた人間には「ダー」が必要なのである。 171 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2011/02/15(火) 22:42:33.54 ID:e/9dqZf1o どうでもいいけどぼくくんはチョコもらったりしたの? 172 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:48:07.48 ID:+PO1fJ4E0 若林くんは仲のよかった男子を蔑むばかりではなく、 少しからかうような感じも見せだした。 かといって自分をからかっていた男子とは違い、 今の若林くんには親しい人間がいない。 クラスでよく喋る人間といえば僕くらいなものだった。 なので一人でちょっかいを出していた。 ある日僕は若林くんに言った。 ぼく「若林くんってそういう奴やったんやね。」 若林くん「なにがやねん。」 ぼく「変な奴やけど 悪い奴ではないと思ってたけどなあ。」 そう言われた若林くんは意図を理解したのか、 その日からしばらくあまり派手な行動はしなくなった。 こうして若林くんは小林くんへと変貌を遂げた。 173 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 22:51:13.57 ID:+PO1fJ4E0  >>171 なんか年を増すごとに義理というか 事務的なチョコが増えてるよねww 今年はボーカルがなんもくれんかった。 175 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:05:49.94 ID:+PO1fJ4E0 それから小林くんはあまり僕の方へこなくなった。 この間少し雰囲気が悪くなったからだろうか。 元々僕から寄っていく事はあまりなかったので、ほとんど喋らなくなった。 しかし僕は、小林くんをそれほど嫌悪していなかった。 若林くんになってからの小林くんは、少々行き過ぎた感はあるが、 他の群れると気が大きくなる連中とは違い、 ある意味「孤高のアウトロー」なのである。 そういう所には好感がもてた。 小林君になってからあまり人に迷惑をかけてないようだし、 もしかけていたとして僕に罰を下す権利はない。 どうしてやろうかと思いをめぐらせていた僕はそんな事を考え出した。 要するに、めんどくさくなった。 そうこうしているうちに僕達は3年生に進級。 小林くんとは違うクラスになった。 176 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:17:51.95 ID:+PO1fJ4E0 3年生になり僕は少しだけ男子の話し相手ができた。 アルバイトを増やした事で忙しくはなったが、悪くない学生生活だった。 2学期のある日またも同じクラスになった木村さんから 木村さん「そういや小林4組やんか。」 ぼく「そうなん。」 木村さん「え もう寄ってけえへんの?」 ぼく「うん。」 木村さん「やっぱりww 今4組でめっちゃいじめられてるらしいで。」 ぼく「マジで?」 木村さん「前もすごい蹴られてた。 廊下とか 体育館の通路とかで。」 ぼく「なんでやろ あんなイケイケだったのに。」 木村さん「そりゃ ぼくちゃんと一緒におらんからちゃう?」 ぼく「俺関係ないやろ。」 といいつつも少し小林くんが気になった。 ある日の帰り、4組に立ち寄ってみた。 小林くんは髪を黒髪に戻し、森くんになっていた。 178 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:30:34.53 ID:+PO1fJ4E0 僕は森くんに話しかけることにした。 ぼく「髪黒くなってる。」 それに対する返答はなく、森くんは 森くん「あっ 一緒に帰れへん?」 と言った。 森くんと一緒に帰るのは初めてだった。 校門から出る間、何人かが近寄ってきては、どこかへ行った。 あれが森くんをいじめている奴なんだろうなと 僕は思った。 森くんは帰る途中まで、普通に話していた。 森くんに戻ったとはいえ、関西弁だし、呼び捨てである。 僕は森くんに気になっていることを尋ねてみた。 ぼく「そういや森くん いじめられてるらしいやん。」 と。 すると森くんは少し黙った後涙をポロポロ流し始めた。 僕が「え どないしたん?」と尋ねても森くんは涙をぬぐうばかり。 しばらく二人とも黙っていると森くんは涙声で 森くん「ぼく・・たすけてぇ・・。俺もう・・ツラい・・・。」 と言った。ぼくは ぼく「無理。頑張れ。」 と答えた。 森くんは別れるまで泣いていた。 179 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:38:33.08 ID:+PO1fJ4E0 森くんが助けを求めて来た時は、さながら青春ドラマのワンシーンのようであった。 だが僕はいじめられっ子を助けた事はあるが、それは結果的にである。 いじめっ子が僕の見えるところでいじめを行っていたからそうなっただけで、 見えない知らない所で虐められていても助けに行くほど正義の味方でもない。 僕は「弱いものいじめ」が嫌いなのではなく「強いものいじめ」が好きなのだ。 それに森くんはスポーツも得意だからけして反抗する力もない訳ではない。 僕は来たる中学校卒業に向けて色々忙しいのだ。頑張ってくれ。 こう結論付けた。 180 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:53:00.50 ID:+PO1fJ4E0 それから1ヶ月も経たない内に、森くんは覚醒した。 ある日森くんが教室の中で刃物を振り回したという事件がおきた。 この話は学校中を駆け巡ったが、警察沙汰にはならなかった。 怪我をしたものがいなかったのが幸いだったのだろう。 だが森くんはしばらく自宅謹慎となったらしい。 僕はその話を聞いたとき「そう頑張ってどうする。」と思った。 それから数日後、謹慎中森くんが僕の前に現れた。 森くん「おいぼく コラァ。」 一緒に高校生らしき男が2人いた。 森くんは何故か顔がボコボコに腫れていた。 ぼく「森くん どしたんその顔。」 森くん「うるさいボケ。 しね。」 どうやら森くんは僕を逆恨みしたのか どこから連れて来たのかこの男達と3人で僕をふくろにしようと思っているようだ。 顔の腫れもそれと関係あるのだろうか。 とりあえず僕は森だけ集中的に殴って帰った。 中学生日記外伝 「森くん」  fin 181 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/15(火) 23:55:26.17 ID:+PO1fJ4E0 3年前くらいに立てたスレです もうちょっと色々書いたけど どこの板だったかな 183 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2011/02/16(水) 00:16:52.33 ID:H5eDu/at0 おい発掘したい 184 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2011/02/16(水) 00:21:48.75 ID:8Mxf8mHvo 極端から極端に振れることしか知らん奴だなww いまどうなってんだろ 185 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/16(水) 00:24:44.02 ID:WPSLHzf90 こっちも終わりー やほーい  >>183 確か同じように~~くんってスレタイだった なんて名付けたっけ 板はよく覚えてない VIP以外 この情報だけで管理人さんはやってくれるさ・・・ 186 名前:1 ◆trB/oNqUGM 投稿日:2011/02/16(水) 00:28:57.03 ID:WPSLHzf90  >>184 21,2くらいの時色々昔の奴局で調べて遊んでたんよ そん時は定時制の高校出て造船業に就職してた 成績さがったんかな 大学行ってると思ってた 今はしらん ----- 元スレの情報を求めますw 心当たりのある方はスレの方に書き込みをお願いします。                         wiki保守人 ----- -[[PHANTOM 0・5 1]]へ

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