TRPGシステム紹介


D_humanが独断と偏見でおすすめTRPGのシステムを紹介していくページ。

文章が長くなってきたら個別ページを作ります。

永い後日談のネクロニカ


 人類の98%が死に絶えた世界。死者たちだけが文明崩壊後の「後日談の世界」を彷徨っていた。
 プレイヤーはネクロマンサーによって作られたアンデッド少女となり、自らの記憶や存在意義を見出していく。
 判定を1D10のみで行うため非常に簡単。アドベンチャーパート、バトルパート、エンドパートの3つのみで構成される展開はシンプルで脱線しづらい。と、初心者にもおすすめできるシステムなのだが、世界観に救いがなく、ルルブは欠損少女が当たり前のように大量に描かれるというR15仕様。合う人にはひたすら合うが合わない人にはとことん合わないので注意が必要。性癖をみんなで晒していこうな。

ソードワールド2.0


 古くからある国産ファンタジーTRPGソードワールドが生まれ変わった……といっても、もはやおっさん以外は初代のソードワールド知らんので比較してどうと言及する意味なぞない。
 現行の色んなシステムと比較すると戦闘時のスキルコンボやヒーローポイント的なシステムがないので、比較的地味。マルチクラスに制約がないため色々なビルドを作れる。
 世界観は純粋なハイファンタジーというより、魔法銃とか魔導バイクとか飛行船とかがあってJRPGライク。歴史が長く、サプリメントも大量に出ているため、かなり熟成されたシステム。ルール改訂も頻繁に行われている。スタンダードな国産ファンタジーでサポートや世界観の構築も手厚いTRPGがやりたければやはりこれか。基本ルルブは文庫3冊、サプリは大判、たまに文庫と言った感じ。

グランクレスト


 ロード、メイジ、アーティストという戦闘スタイルも劇中の立ち位置も違う3つのクラスを選んで国を大きくしていくという戦記スタイルのファンタジー。部隊ごとの大規模戦闘ルールは他には中々ない珍しいシステム。とはいえ、ちゃんとモンスター戦闘も出来る。
 また、投影体という概念が非常に優秀で、実はこの世界には別の世界から投影されてくる存在がいるという異世界転移ものの側面を持っている。それを利用して本来この世界にはない機械だったり異種族だったり地球人だったりをストーリーに取り入れる事ができる(まあ他にもそういうシステムはあるんだけど、ファンタジー戦記ものという硬派なガワを被っているとこに意味があるんではないかい?)基本ルルブは文庫2冊。サプリは大判3冊が刊行されている。コアルールはなんと公式Webサイトで無償ダウンロード出来る。

インセイン


 うちの卓ではお馴染みの汎用ホラーシステム。カードをめくって行くというわかりやすさ、リミットが明示されるためタイムコントロールが容易、数値を使わないキャラメイクなどが好評の理由か? いつ発動するかわからない狂気カード、お互いに自分からは漏らすことの出来ない秘密、など緊張感のあるシステムも魅力。シナリオ作成時にどうしてもある程度ギミックを盛り込む必要があるので、シナリオ作成はやや大変かも。

シノビガミ


インセインと同様の共通システム「サイコロ・フィクション」を利用して作られた忍者アクションTRPG(というかインセインより先に作られてる)
インセインの狂気カードがない代わりに戦闘システムが凝ったものとなっている。特に忍者たちの持つ一撃必殺技「奥義」はプレイヤーが自由に演出出来るのでキャラメイクが面白い。インセイン同様、PCは秘密を抱えており、その結果プレイヤー同士が戦闘する展開になることもある。あと忍者っていうけど舞台は現代でもいいので(というかデフォだと現代)、忍者という概念をすさまじく拡大解釈したトンデモ忍者が多数登場する。バトルものがしたい、でも情報収集とかロールプレイでの駆け引きもしたいって人におすすめ。

ビーストバインドトリニティ


人間社会に紛れた半魔たちの物語。大概のラノベ・漫画的なキャラクターをオールスター出演させることが出来る。天使だったり吸血鬼だったり宇宙刑事だったりウルトラマンだったりクトゥルフ神話生物だろうがなんでも行ける。イメージとしてざっくり説明するとクライマックスの戦闘までにロールプレイしてポイントを貯めて、最後にババーンと使ってダイスを沢山降って敵を倒そうって感じのプレイングになる。俺の好きなキャラを作って、思う存分ロールプレイしたいんや!って人はこれやればいいと思うよ、マジで。

デッドラインヒーローズ


 アベンジャーズみたいにスーパーヒーローを総出演させられるシステム。クエリー(問いかけ)とリマークというシステムで、プレイヤーは自分がロールプレイする機会をわかりやすく得ることが出来る。クエリーはヒーローに(主に敵が)「正義とは何か」、「力とは何か」などの問いかけを行い、それに答えることで自然にヒーロー的なロールプレイをしちゃいましょというシステム。一方でリマークというシステムは今度はプレイヤー側から申請して自由に演出と描写を出来るという権利。これらを上手く利用すれば簡単にヒーローとしての見せ場を作ることができる。ダイスでヒーローの個性や名前も決められるので、そもそもどういう風にロールプレイをすればいいのかわからないとかイメージが沸かないという人にもやりやすい。
 また、公式サイトでプレイしながらルールが学べる体験キットが無償ダウンロード出来る。バトルものが好きじゃないって人を除けば、はじめてTRPGをプレイするって人におすすめできる環境がガッツリ揃ってる。サプリメントの学園マッドネスでは学校を舞台とした超能力ヒーローものが出来るようになっているらしい(残念ながら未所持)

アジアンパンクRPG サタスペ


 ブラックラグーンとかパルプフィクションとかああいうクライム・アクションってあるじゃん。それを無国籍都市風になった大阪を舞台にやろうってTRPG。だから犯罪行為や色仕掛け、カーチェイスとかガンアクションとかを再現できるシステムが搭載されている。情報収集ルールがあるのも特徴的。そのかわり凄まじく死にやすい戦闘バランス(回避のリスクが高い、そのかわりダメージ軽減出来るけど相手がAKでも持ち出せばあっという間に蜂の巣)となっており、本システムのキャッチコピー「生きててよかった」は本当の本当に冗談じゃなかったということがよく分かる。
最終更新:2018年03月23日 02:50