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サイクルボールのハンドルには専用の物を使用する。こんな形だ(図1)。
図1:ハンドル

これを実際にマシーンに取り付けると図2のようになる。黄色の矢印で示したところがハンドルである。ご覧のようにハンドルを取り付けると「鹿の角」のような形だ。

図2: ハンドルの取り付け位置

ハンドル選び

現在日本で使用されているハンドルのほとんどが服部製かポスピシル製である。服部製は幅が約30cmある。軽くて良い。一方、ポスピシル製は26cm、 27cm、30cmの物が市販されている。服部製に比べると少し重い。しかし、その分丈夫である。どちらを選んでも大差はないが、狭いハンドルが好みの選手はポスピシル製がお勧めだ。というのも、服部製は幅が30cmあるので、26cmくらいまで狭めると握る部分が「ハ」の字になってしまう。また、使われているパイプも非常に固く、幅30cmを平行に26cmまで狭めるのも困難だ。その点、ポスピシル製は26cmの物が市販されている上、パイプも程よい固さで加工もしやすい。

曲げ加工の重要

選手とマシーンの接点はハンドル、ペダル、シートおよびトップチューブが挙げられるが中心となるのはハンドルだ。このハンドルの形状がマシーンの特性を大きく変えることは言うに及ばないだろう。握り位置の幅、高さ、前後の位置、2種類の角度(どの程度前後に倒すかと、どの程度「ハ」の字にするかの2種類)の 5つの自由度が考えられる。特に幅には、それぞれの選手にプレースタイルや体格を考慮したぴったりの幅が存在する。自分に合うだろうと思う幅のハンドルを購入して、バトミントン用の支柱のパイプや万力、ジャッキ、タイダウンなどを用いて微調整する。タイダウンというのはてこの原理とラチェットを使って、対象物に巻き付けた専用の帯を締め付けていく道具。ホームセンターなどで売られている。パイプで曲げるときは左右対称になりにくいので、要領を知っている人に聞こう。身長が175cm以下の選手は26cm幅のポスピシル製ハンドルが良いだろう。コンパクトなプレーを目指すのなら、さらに狭めても良い。握る位置が上過ぎると感じるならば、エンドキャップを取り、先端部を金鋸やグラインダーなどで切断すべきであるし、前方過ぎると感じるならば、ハンドルを付け根から手前に曲げてから、握る部分だけを前に倒すように曲げるとよい。上達していく段階で常に試行錯誤を繰り返し、自分に合うハンドルの形を求め続けることが重要である。

取り付けと補修

ハンドルはまずフォークに挿して好みの高さに合わせた状態でネジをゆるく締め、軽く固定する。次にマシーンにまたがり、ハンドルが前輪に対してまっすぐになるように調節する。その後、本締めを行う。本締めの際の力の入れ具合は、長さ約10cmの普通の8mmアーレンキーを手で持って、思い切り締める程度。 8mmにシートピラーを差して、思い切り締めると雌ネジの切ってあるうすが次第になめるので注意。うすとはハンドルのもっとも下に位置する部品(図3参照)。

図3:ハンドル概略図

ポスピシル製ハンドルは古くなるとアーレンキー差し込み口周辺の塗装が円状にひび割れるが、問題はない。表面の塗装を削るとわかるが、これはろうと母材の境界付近でろう側にき裂が入っているもので、このき裂深さは浅く、次第に成長はしていくものの十分な耐用年数は確保されている。完全に修理するのであれば、ひびに銀ろうを注ぎ足すと良いだろう。

ハンドルとフォークの間のはめ合いはかなりゆるく設計されているものの、製品精度にばらつきがあるのか、稀にハンドルがなかなかフォークに入らないことがある。このときは、グラインダーまたは金やすりでハンドルの差し込み部パイプの表面とうすの表面を薄く削るといいだろう。加工後は錆び止めを兼ねて、グリスを付けること。


(2002.06.09 30期・松田)