収支報告の義務化

 昨今、臓器移植募金の是非を巡って議論があります。それは、「全て募金に頼り過ぎなのではないか」「自宅売却や借金をしてそれでも足りない分だけ募金をお願いすれば」等というものでした。確かにその疑念を持たれる方もいらっしゃると想います。

 問題視されているのが収支報告の不明瞭さ(関係の無い雑費が含まれている等)・資産公開の不徹底さ(高給取りを隠していたり、預貯金・不動産・年収額の非開示性等)・募金終了時期の曖昧さ(目標額を達しているのに募金停止をしない等)・余剰金使途不明問題(外車購入・マンション購入があったのでないかという疑惑、余剰金使途の非開示性等)でした。

 特に救う会解散後、HPも閉鎖され全く音信不通となり、収支報告も無いまま雲隠れ状態だったり・・・。いったい余剰金はどこへ行ってしまったのか――。その余剰金を他のレシピエントさん達に贈れば、助かる命ももっとあったのではないかと想います。「立つ鳥跡を濁さず」関係者の方々は最後まで責任をもってやってほしいものです。

 ボランティアスタッフの方々も支援団体からアドヴァイスは頂いているものの、なにせ初めての事ばかりでなかなかうまく出来ない点も多々あるかとお察し申し上げます。ですが、無用な混乱や疑惑を避けるためにも、目標額が迫ったら早めの募金停止をお願いいたします。m(_ _)m

 そんな中、「羽純さんを救う会」の募金最終決算報告がありました。拡張型心筋症で亡くなられた羽純さんの場合はその時点で募金停止にしたために、結局2000万円程の赤字でした。

 羽純さんの御遺族ははすみさんを亡くされると同時に多額の借金までをも負う事になり本当にお気の毒です。

 もう、疑念を持たれるようなドンブリ勘定は止めて、収支報告を徹底し義務化した方が良いでしょう。これからの臓器移植希望者のためにも、募金は余剰金が出ないよう計画的に行って頂きたいと思います。m(_ _)m

 個人的には僅少でお恥ずかしい限りの募金しかしていないので、何とも言えないのですが・・。ただ、何の罪も無い患者さん達が助かってほしいなとは想いました。使途がどうとかじゃなく、患者さんのために募金しただけです。ですから、惜しいとは思っていません。
最終更新:2006年09月30日 19:53