ドミニオン・インヴェント
通称「人工生命体」。
ドミニオン背徳者らが作り出した、「エミル界へ修行しに来ているドミニオン」に近い外見を持つ、人工的に作られた背徳者。ワールドによって開発段階や、その末路が違う。
種類
- 初号機
- ■通称「マリスレット」。意味は「悪意のままに」。初めて稼動した人工生命体。起動させることに重きを置いていたため、なんだか色々足りない気もする仕上がり。とりあえず起動できたのでOKらしい。まだ性別の概念を持っていないため、男性でもなければ女性でもない。そのこともあり、好意を抱いた相手が男性であっても女性であっても、多少のジレンマを感じる(恋愛ベタ)。
■戦闘に関しては前衛型。特に剣を持たせると強い。パワーはあるがスピードに劣る。また防御も自信がない。なかなか安定せず、些細なことで暴走する。
- 弐号機
- ■通称「カディッシュ」。意味は「死者の祈り」。初号機の後継機で、よりドミニオンらしさを追求した人工生命体。感情によってパワーを増幅させたり、制御させるため、些細なことでも気持ちのアップダウンが激しい。男性型なので基本的に女性に惹かれるが、ペットや使い魔もガッチリ守備範囲内とちょっと広すぎる仕様。他者に愛情を向けることができるが、同時に他人のために自己を犠牲に出来る精神ももつ。
■ 戦闘に関しては前~中衛型。剣や槍など接近戦が得意だが、銃など遠距離武器も扱うことはできる。攻守のバランスがよく、普段は安定した性能を発揮し、いざというときは感情の力で持っている性能以上の力も発揮する。しかし、感情を持つがゆえに離反の危険性が高かったため、一定の成果を挙げるか、時間経過によって自壊プログラムが起動するようになっている。あくまでも試作機のため、データが集まったら勝手に壊れてくれた方が都合がいいらしい。
- 参号機
- ■通称「ミリティア」。意味は「市民兵」。初号機の後継機で、より安定した性能を追求した人工生命体。弐号機とは対になる試作機で、感情の起伏が乏しく、人間味に欠ける反面、何事にも動じないため常に安定した性能を発揮する。コミュニケーション能力も著しく低く、女性型ではあるが男性に惹かれることも無く、誰かに対して特別な感情を抱くこともない。
■ 戦闘に関しては前衛型。パワーに劣るがスピードがあり、手数で勝負する。また見た目が少女であるため、相手に攻撃しにくい印象を与える。安定した性能をもつが、実力以上の力を出すことはほぼ不可能とされており、また設定された性能以上の力をつけることも困難とされている。ちなみにこちらは離反の危険性が低いと思われていたため、自壊プログラムは搭載されていない。
- Evillシリーズ
- ■通称「イビル」。意味は「悪」。弐号機を元に量産化したタイプで、全部で4機存在する。しかし、実際に最終調整の段階まで残ったのは1機のみ。他の3機は弐号機から引き継いだ負の遺産(自壊の記憶)によって、狂ってしまい、復旧が困難と判断されて破棄された。残った1機は冒険者たちの住む町へ試験的に送られるまでになったが、成果を挙げて戻ってくる前に、研究所がリング「DarkKinights(未)」のメンバーらの襲撃を受け、携わったメンバーが全滅したため研究自体が打ち止めになってしまった。弐号機の量産化が決まったワールドFreesiaにのみ存在し、町へ派遣された最後の1機は未だに破壊されずに生き残っているらしい。
- errorシリーズ
- ■通称「エラー」。意味は「失敗作」。参号機を元に量産化したタイプで、数機存在したと言われているが、正確な数は分かっていない。量産化は早かったが、ドミニオンらしさが失われすぎたため、外の世界に馴染めず研究は失敗に終わった。参号機の量産化が決まったワールドLupinusにのみ存在し、研究途中で脱走した1機のみ生存が確認されている。
ワールド別の経歴
Zinniaの場合
- 初号機の開発段階で、鳥籠、無音に研究所を襲撃される。
- 施設は消滅。携わったメンバーも全滅したため、研究は中止せざるを得ない事態になる。資料などもすべて破棄された。
- 結論
- 人工生命体の研究は、早期の段階で中止。人工生命体は存在しない。
Lupinusの場合
- 初号機が起動に成功。続いて弐号機、参号機も起動に成功する。
- 試験運用を経て、参号機の量産化が決定する。不要になった弐号機を処分。
- 弐号機の死で初号機が暴走。
- 参号機に初号機の撃破を命じ、参号機はこれを実行。初号機を破壊するが、参号機自身も中枢部を残して大破してしまう。
- 残った参号機の中枢部を元に、量産も出るのerrorシリーズを始動。
- ドミニオンらしさが失われすぎたため、外の世界に馴染めないことが判明。errorシリーズは無期限凍結。現存していた人工生命体は証拠隠滅のために処分された。
- …はずだったが、1機だけ脱走。町へ行ってしまう。
- 結論
- errorシリーズのうち、1機のみ存在している。現在行方不明。
Freesiaの場合
- 初号機が起動に成功。続いて弐号機、参号機も起動に成功する。
- 試験運用を経て、弐号機の量産化が決定する。不要になった初号機、参号機の処分を弐号機に命ずる。
- 度重なる実験で弐号機の精神部分が崩壊。弐号機を破棄する。それまで採取したデータをもとに、量産モデルのEvillシリーズを始動。
- Evillシリーズ全4機のうち、3機が弐号機の精神崩壊したときのデータがフラッシュバックして、相次いで精神崩壊し、破棄することになる。
一方、破棄されていたはずの弐号機は冒険者たちの住む町へ流れ着き、路地裏で倒れているところをドミニオンの少女ヴェルネリアに拾われる。
- Evillシリーズ、残った1機を最終調整するために町へ送り込む。
ヴェルネリアに拾われた弐号機は、彼女の治療の甲斐もあり怪我は完治した。しかし精神部分は崩壊したまま。彼の心を癒すため、ヴェルネリアはウァテスになる決意をする。
- Evillシリーズはリング「K@leido$cope」のサブマスター、美誄に拾われ、彼女のスパイとして敵対リング「DarkKnights」に加入する。
ヴェルネリアの献身的な看護もあり、弐号機は精神部分も徐々に快復傾向を見見せはじめる。
- リング「DarkKnights」がドミニオン背徳者らの研究を知り、研究所を襲撃。これを壊滅させてしまったため、Evillシリーズの研究も終了になった。研究所に残された資料から、最終段階に入った最後の1機が、すでに町に送り込まれていることを知ると、その1機を探し始める(まさか自分たちのリング内にいるとは思っていない)。
- 「DarkKnights」のメンバーは、最後の1機をヴェルネリアが拾った弐号機と断定し、弐号機を破壊する。弐号機を喪ったヴェルネリアは、今度は自分が精神を崩壊させてしまう。
- 結論
- Evillシリーズのうち1機のみ存在している。しかしその1機も、目の前で弐号機を破壊されたため、多少悪影響が出始めている…。
Cloverの場合
- 初号機が起動に成功。続いて弐号機、参号機も起動に成功する。
- 初号機と弐号機が早々に自我を覚醒させ、脱走を企てる。
- 事態を把握し切れていない参号機を連れ、脱走を決行。
- 途中で追っ手に追いつかれ、弐号機がおとりになる。初号機と参号機は逃げ延びることができたが、弐号機は背徳者らに捕まり、再度調整を受ける。
- 逃げ延びた初号機と参号機は、空腹のあまり行き倒れそうになったところをカミュファスに拾われ一命を取り留める。また、彼の紹介でそろってリング「K@leido$cope」へ加入する。
一方、弐号機はそれまでの記憶をすべて削除され、別の人物の記憶を移植される(この人物の名前がディアミスだった)。その人物と入れ替わるように研究所から出される。
- 初号機はリングが持つ越境技術を使い、参号機を背徳者らから逃がすため、ワールドLupinusに越境させる。
一方、弐号機はディアミスと名乗るようになり、リリスレヴィ、エヴァグレイスらと共にアクロポリスシティへやってくる。
- 結論
- 試作機の3機が生存しており、後継機は開発されていない。
初号機はカミュファスと行動を共にしつつ、弐号機を助ける機会をうかがっている。
弐号機は自分が作られた存在であることさえも知らないまま、ディアミスとして通常の生活を送っている。
参号機はワールドLupinusへ移住したため、Cloverにはいない。
最終更新:2009年05月18日 03:45