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アルカディア翻訳会 3月ネット課題 試訳   
 
     スラヤ サワウェリ校長にとって2学年の女子生徒たちが新しい習い事を大声で暗誦する声を聞くほどうれしいことはない。6年前であれば彼女は処刑されていたことであろう。タリバンは女子生徒に教育の機会を与えることを禁じていたが数少ない勇敢な教師は密かに彼女らを教えていた。現在はアフガニスタンのヘラート州のカロット区女子高等学校の校長であるサワウェリは生徒たちを密かに家に集め、隣人がタリバンに密告することを恐れてひっそりと教えていたことを思い出す。
 
     遊び場もなければ水道もない。トイレといっても構内から遠く離れた場所に1500人の生徒に対して穴状の臨時トイレがあるだけだ。23人の女性教師の中でたった2人だけが高校を卒業している。7歳から12歳までの2年生の半数が読むことができるが残りの生徒は憶えたことをただ暗誦している。学べることの自由はありがたい事だがそれでは十分なことでないとサワウェリ校長は知っている。『生徒たちに才能があり学ぶことに情熱を燃やしている姿をかつて見たことがない』とスリムで上品な33歳の彼女は言う。『でもまだ問題は残っているのです』
 
     女性徒を学校に通わせないタリバンの方針は女性が家族以外の男性と共にいることを強く禁じる文化に基づくものだった。これらの伝統は今でもアフガニスタン社会を広い範囲にわたり、カブールのような都会にさえ考えが定着している。『わたしの家族は男性から教わるのなら無学のままでいるほうがましだ、と言うのです』とカブールの女性センターで婦人服仕立てを学ぶ18歳のヤスミン・レッザイは言う。彼女の両親は何人かの男性教師がいるという理由で近くの学校には通わせなかった。両親とも無学で娘が他人の男性に会うことの危険性が高まるから読むことを教わりに行かせる必要がないという考えだ。