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以前の科学技術関係の課題では技術内容が理解しにくいための間違いも見られたように思いましたが、今回お三方の訳文を拝見し、技術的にも理解されて、良い訳文になっていると思いました。
訳す上で気をつけたいと思ったのは、NPOが読者に理解と協力を呼びかける文章だということ、そのために「です・ます」を使用し、your はそのまま「あなたの」と訳しました。
 
       この英文を書いたPATT基金の担当者自身は、植林・植樹、省エネにはお詳しいようですが、温暖化のメカニズム自身にはあまり詳しくないようで、厳密には間違っていると思いました。この著者は、「輻射熱を大気が保持して、外部へ輻射しないから大気の気温が上昇する」と述べていますが、通常説明されているメカニズムは「大気中の温室効果ガスが地表からの輻射熱を地表に逆輻射するため」と説明しています。
 In effect, earth’s blanket thickens and our atmosphere absorbs and holds more heat than it radiates back.: これは現在形であり、金田さんの訳「事実、地球を覆う層の密度は濃度を増し、大気の熱放射が減少し、熱吸収と保持が上回っている」のように、現在すでにこういうことが起こっているという記述にすべきと思います。
biosecurity:バイオテロなどの関係でよく使われるようですが、ここでは生態系、生物種の保全のことと思われます。井本さんの訳「生物の安全」はわかりやすいですね。
 
       Some scientists estimate the increase in carbon dioxide emissions over the last 150 years to be 35 – 60 percent.:この文章も間違っていると思います。35 – 60%増加したのはemissionsでなく、大気中の濃度ですね。emissions(排出量)は、おそらく150年前より数十倍倍以上になったのではないでしょうか。金田さんの訳「過去150年間の二酸化炭素の上昇率」は、その点を回避されていますね。
 
③ Trees are green machines:tree は本来 machine ではないし、green は「グリーン」と訳したいところ。問題になった古紙再利用などを「グリーン購入」というように。
 foliage:金田さん、井本さんのように「群葉」が学術的に正しいかもしれませんが、すでに(their) leaves があるので、ここで言いたいのは、soil and foliage がtreeのことでなく、庭園や野原の「土と草」のことだと思いました。
 
     ustainable:「持続可能な」が定番ですが、sustainably managed forests は訳しにくいところ。今井さんのように「持続可能な森林管理」とするのがいいですね。
     Compact fluorescent light bulbs:「小型の蛍光灯」(井本さん)ですね。tube circle でも bulb なのかと思いますが。日本では昔、パナソニックという名前に統一した松下電器がCMソング「明るいナショナル」で売り出して大変普及しましたが、外国ではまだのようですね。
課題では室内にいるときの冷暖房設定温度が言われていませんね。日本の官庁指導の冷房設定温度がどんどん上昇し、いまはたしか28度ですよね。顧客を背広姿で訪問すると、相手はクールビズの服装で、「脱いでください」といわれても困るのが現状です。
 
以上です。ご意見いただければと思います。