ブラックパール号北へ編その2


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某所、某時刻
「で『闇の君主』あれをどうお考えで?・・・合衆国大統領」会議室に何人かの男達が座っている。
「我々としてもあれの復活は何としても阻止したい所・・・だが如何せん対策が取りづらい」大統領と呼ばれた男は眉間にしわを寄せていた。
「アメリカ、イギリス、フランスとしてはこの事態の早期収拾を望んでいます、我等イギリスとしては武力行使も止む終えないと・・・」
「しかしこの事態は我等日本が何とかすべき事態だ・・・だがどうするべきか『あの方』はもう・・・」日本の総理大臣は椅子に深く腰掛けた。
「『あの方』は死んだので?」「いえ合衆国大統領あの駆逐艦襲撃・・・あれがもしかしたら『あの方』の可能性も」
「日本国総理・・・『あの方』は『闇の君主』を倒せるので・・・彼にそんな力は残っているのですか?」フランスの首相が呟く。
「一度は『闇の君主』を倒したお方だ・・・全盛の力を取り戻して頂ければあるいは・・・」合衆国大統領は言った。

「さて・・・魔法界にはどれほど期待できるのかな?英国首相」合衆国大統領が微笑んだ。
「魔法使いなどと言うくだらない存在に頼るほど我が国は落ちぶれていない」
「『闇の君主』『あの方』・・・もしもぶつかり合えば人間の世界は造作も無く滅ぶ、我等日本としては『あれ』の使用を」
「!!『あれ』を使うのですか!?な、何て事を!!世界を滅ぼす気か?」イギリスの首相は思わず椅子から立ち上がる。
「『闇の君主』が蘇れば世界は滅ぶ、どの道どう転ぶかは分からん、ならば『あれ』を使ってでも何とかするべきだ」日本の首脳も立ち上がる。
「日本国総理!!英国総理!!落ち着いて・・・アメリカとしても場合によってはあれを使わざるおえないだろう」合衆国大統領はゆっくりと立ち上がる。
「・・・あなた方には申し訳ないが我等日本としては『あれ』を使うしかない」総理大臣はゆっくりと呟いた。

某時刻、総理官邸

総理官邸には十数人の高官達が集まり緊急の極秘会議が行われていた。
「総理本当ですか!?『あれ』を使うのですか『分子結合破壊兵器ロンギヌス』を」高官の一人が叫ぶ。
「止むを得まい・・・もはや我々に希望は無い・・・『闇の君主』が蘇れば日本は一気呵成に滅んでしまう」
「ですが・・・確かにあれは指定された範囲にある全ての物質の分子結合を破壊できます、でももし暴走すれば地球の分子結合をも破壊しかねません!!」
「それに『ロンギヌス』は元々大量の産業廃棄物を分子レベルで破壊し処理を容易くする為の道具です、兵器ではありません」
「第一まだ始動実験もろくに成功していない、超小型の『ロンギヌス』が範囲1メートル指定であったのに範囲1キロの物質を消滅させたのをお忘れか!」
「そうだ!『ロンギヌス』は運命を切り開く未来ではない、破壊をもたらす悪魔の兵器だ!!あんな物は今すぐ廃棄処分にすべきだ!!」
「だが『ロンギヌス』の威力なら闇の君主など恐れるに足りぬ・・・使うべきでないか?」
「何を言っている!!『闇の君主』相手に安定した効果を出すには中型以上のロンギヌスが必要だと言っていた、2×2メートル以上のサイズだ」
「馬鹿な!!1キロ四方の物質を消し去った『ロンギヌス』でさえたったの50×50センチの装置だったんだぞ!!」
「そうだ!!中型の『ロンギヌス』など使って暴走してみろ!北海道はおろか東北地方が消し飛ぶぞ!!」

「作戦に使用するのは最大サイズの『ロンギヌス』だ」総理は冷静に言い放つ。
「最大サイズ・・・総理・・・貴方は最大サイズが暴走した時のシュミュレーションをお忘れか!!」
「そうだ!!万が一暴走したら・・・地球の30%は消滅するのですぞ!!お分かりか!!」
「そうなれば地球は滅亡する!!日本の総理一人の独断で『ロンギヌス』の使用は認められません!!」
「アメリカ大統領も納得済みだ・・・もう後には引けない・・・『あの方』の生死が不明な今こうするより他に手は無い」
高官達が会議していると「失礼するアル」チャイナドレスに身を包んだ少女が突如会議室に入ってきた。
「君は?ここは子供の来る場所ではない!!どうやって入り込んだ!!」
「違うよ・・・彼女は超鈴音『ロンギヌス』の起動を安定させる為に来てくれた科学者だ」総理は立ち上がりながら言った。

超は若い研究員に連れられ『ロンギヌス』の研究室へと向かっていた。
「で分子構造破壊兵器とはどういう物か?こっちには情報が全く来てないネ」
「分子構造破壊兵器ロンギヌス・・・人間が生み出した最悪の兵器です・・・原爆や水爆をおも越える」若い研究員は頭を抱えた。
「具体的にはどういう物か教えて欲しいネ、特に分子構造破壊の原理を」
「ロンギヌスは・・・そもそも最近アメリカがある物の開発に成功したんです」「ある物?」超は首を傾げる。
「人工魔力」「人工・・・魔力?そんな物どうしてアメリカが!?」
「兵器転用ですよ、魔力を自在に操る事が出来れば世界の勢力図が大きく変わる」「そんな事のために人工魔力・・・浅はかネ」

「はい、その人工魔力によって生み出されたのがロンギヌスです、元は産業廃棄物処理のために開発された超振動発生装置でした。
 分子レベルで物体に干渉し処理のし難い廃棄物を分子レベルで砕きこれを焼却、完全にこの世から消滅させるための『道具』でした。
 それがアメリカから持ち込まれた人工魔力の技術・・・ロンギヌスは物体に干渉する前に自分の体が分解されてしまう致命的な欠陥を抱えていました。
 当たり前といえば当たり前なのですが・・・そのロンギヌスの盾として人工魔法は使用されました、つまりは自身の分解を防ぎ廃棄物質の分解のみを可能とする。
 結果としては成功でした、自身が分子干渉されずに廃棄物質の分子構造破壊に成功したのです。
 そもそも本来ロンギヌスは廃棄物をロンギヌスのボディーに入れ分解する物でした、しかしこの振動を兵器転用できないかとある科学者が言った。
 そして現実の物となった、ロンギヌスの超振動を人工魔力に乗せ、辺り一面に超振動を伝える、超振動を帯びた魔力に触れた物体は消滅。
 ですが致命的な欠点が一つ生まれたんです、それが人工魔力の不安定・・・人工魔力の暴走によって全てを破壊する時もあれば何も破壊しない時もある。
 それがロンギヌスの欠点、でもロンギヌスが安定した性能を発揮すれば世界の勢力図は日本に傾く事となるでしょう、だけどそれはあってならない」

「でもこれからロンギヌスは完成に向かうネ・・・それが私の受けた指令ネ・・・すまないネ」超の言葉を聞いた研究員は涙を流していた。

北の地のどこか、某時刻
「報告します!!ブラック・パール号はこちらに向かって前進中、明朝10時にはここに辿り付くでしょう」迷彩服を着た男が目の前に居る『化物』に言った。
「そうか・・・だがあいつはどうした?あちらから仕掛けてきたのに返り討ちにも出来ないとは情けない!!」
「落ち着いてください、あの馬鹿はもうじき戻ってきます、どうせ突っ込むぐらいしか脳の無い奴でしょうし」『化物』の隣に黒いフードの少年が現れた。
「お前か・・・ニコール大佐の船は沈めたのかい、アンソニー」『化物』はその巨体をゆっくり起す。
「いえ私ではなく・・・あいつが生きておりました・・・船が奴が沈めました」アンソニーは片膝をついて言った。
「あいつが生きているのか・・・人間共もわれらの動きに勘付いてきておる・・・注意せねば・・・よし少佐下ってよい」『化物』はそう言いながら伸びをした。
「はい失礼します!!」そう言って迷彩服の男はそのまま化物の居る部屋を後にした。

「目標はジャックが順調に運んでおりますが・・・ジョン・コンスタンティンいささか厄介な相手かと」アンソニーは片膝をついたまま言った。
「ジョン・コンスタンティンか悪魔祓い師であったな、西洋では最強でも東洋の物の怪には通じぬ事分からせてやる」
「ジャック・スパロウには・・・『あの男』の手が回っていたようです」
「本当かアンソニー!?」「はい・・・残念ながら・・・それとニコール大佐はこちらの目的に気付いているようです」
「侮りがたいなニコール・・・殺してしまえ、奴の腕は本物だ注意しろ」
「はい・・・・・・本当にあの娘の血が必要なので?『桜咲刹那』の血が・・・」
「そうだ・・・半分は妖怪、半分は人間こんな貴重な血は他に無い・・・何としても我等が主君復活の為にあの娘を!!」
「分かりました・・・あの娘を釣るのは簡単です、お任せください」アンソニーはそう言うと立ち上がりどこへとも無く消えて行った。

午後11時30分ブラックパール号
出航から約12時間が経過し日は完全に落ち暗闇に包まれていた。
その暗闇を切り裂くようにブラックパール号は北へと進み続けていた。
「静かだな、あんまりいい感じがしない」ジャックは手にしたコンパスと空に輝く星、そして自分の感のみで暗黒の支配する海に立ち向かっていた。
ジャックが一人で暗黒の海に立ち向かっていると「よう」ジョンが船室から姿を現した。
「どうした?眠れないのか、子守唄でも歌ってやろうか?」「いや遠慮しとく」ジャックの問いにジョンは微笑みを浮かべ答えた。
「この船は何所に向かっているんだろうな」突如ジャックが呟く「北だろう?」ジョンは操舵用の甲板に上がりながら聞いた。

「そうじゃない、俺達は北に何があるか知らない、お前は知っているんだろう?ジョン」
「・・・俺も詳しくは知らない、ただ簡単にこの世を滅ぼすだけの力を持った化物・・・そしてこの中の誰かがそれに関係している事」
「誰なんだその相手の親玉に関係しているのは?第一なんで俺に運ばせる、自分で迎えに来た方が確実だろうに」
「お前何の迷いの無くあの4人を乗せたじゃないか・・・まったくこうなる事を考えてなかったのか?」ジョンはいささか呆れ顔である。
「いや何となくは・・・ただな俺が元の時代に帰るのも宝を手に入れるのも連中が必要なんだ、それはジョンあんたも同じだろう」
「確かにな、だから俺もこの船に乗っている、しかし世界の滅亡ね・・・まったくな俺も苦労人だよ」
「苦労は絶えないな・・・お互いに、しかしネギには驚いた、まさか本当に魔法が使えるとは」
「ジャック知らないでネギに魔法を使えと言ったのか?随分だなお前も」ジョンは苦笑いしながら言った。
「実はな玉を渡された直後に奇妙な男に会ってな、そいつが教えてくれたのさ」
「奇妙な男?あのフードの・・・」ジャックは首を横に振った「違うんだよあいつじゃない」
「じゃあ誰だ?あの男以上に奇妙な奴は中々いないぞ?そんなに奇妙だったのか?」
「ああ・・・、玉を受け取ったすぐ後だった、その男は俺を呼び止めた」ジャックは未来に来る事を決めたその経緯を話し始めた。


17世紀ジャック、フードの男との会談直後
「何言ってんだがなあの男、乗りで貰っちまったが別にいらねぇな、これ」ジャックは玉を見つめ呟いた。
港を目指してジャックが歩いていると「やあ、キャプテン・ジャック・スパロウ」黒いフードを着た男が突如ジャックに声をかけてきた。
「あんたな、ひつこいと女に嫌われるよお分かり?・・・分かったあんた・・・ひょっとして男色家か?」
「ノーノーそんな事は無い、さっきの男とは別人だよ・・・ネギ・スプリングフィールドを探すんだ未来でね」
「ネギ?なんだそりゃ?ふざけた名前の野朗だな、俺が何でそんな奴探さにゃならんのよ?」
「魔法と宝の話は本当だよ、それに未来に行くのに必要なのはその玉を割る、それだけだよ?恐れる事はない未来に行き証明するんだ君の存在と強さを」
「そうかい・・・確かに玉割るだけか・・・いいだろう、騙されたつもりで割ってみるよ」ジャックは微笑みながら呟いた。

「・・・って訳だ」ジャックは何故か誇らしげである。
「随分お前も・・・単純だな・・・まぁ人それぞれだしな、俺も案外お前の事を笑えないのかもしれない」ジョンはそう呟くと船室へと戻って行った。
「そうかい・・・眠いな・・・ねむ・・・い・・・って寝ちゃ駄目だ俺!!」ジャックは自分の頬を両手で叩いた。

ブラック・パール号船室
「行くです!のどか、このままこの中に隠れている訳にも行かないです」布を被った緊急脱出用のボートから小さい声が聞こえる。
「だけど・・・出て行って・・・怒られないかな?・・・勝手に付いて来ちゃったし」
「大丈夫です!とりあえずネギ先生に会えれば『バッ』」突如勢いよくボートに被さっていた布が取り去られた。
「!!」驚き思わず抱き合う少女が二人ボートの中に居る、二人とも震えており怯えている様である。
「お前達は誰だ?」そう言ってジョンは聖なるショットガンで二人の少女を狙っていた。

北海道、自衛隊基地、午前12時00分

会議室に自衛隊の高官、日本政府高官さらには二人の少女、アメリカ人が数名会議を行っていた。
「いいか今から24時間後『グングニル』が使用される事が決まった」革のジャケットとジーパン、ボタンダウンのシャツを着たアメリカ人が言う。
「しかし『グングニル』のシステムは安定しないと聞いたんだが・・・(この人なんでこんな日本語がうまいんだ?)」自衛隊の高官が聞く。
「それは問題ないネ、システムは安定してるし範囲設定も問題なくなったネ、ハカセ他に問題は?」超鈴音が説明する。
「後は問題無しです、ただこの兵器・・・『グングニル』やや威力の方が落ちています
 安定重視でおまけに急ピッチで改造したので振動量と魔力量を抑えるしか手がありませんでした」眼鏡をかけた少女ネギのクラスの生徒の一人ハカセがそう言った。
「それでも高層ビルを粉砕するぐらいの威力はあるんだろう?」革ジャンの男がハカセに聞く。
「問題はありません、それぐらいの威力はありますし『グングニル』の振動発生装置から半径500メートルに存在する物質なら分解できない物はありません」
「よし決行は明日の午前12時00分、とりあえずは解散!!」革ジャンの男がそう言うとその部屋に居た全員が席を後にした。

「待ってくれ、超、ハカセ」革ジャンの男は超とハカセを呼び止める「なんですか?」ハカセは首を傾げた。
「こんな凄い翻訳装置どうやって作ったんだ?お前達はただの女子中学生じゃないな?」革ジャンの男はただただ感心していた。
「こんな所にいる時点で普通じゃないネ・・・あなたもそうでしょ?ジャック・バウアーさん」超は微笑を浮かべた。
「そうだな、たしかに俺も普通じゃないな・・・さてもう寝た方がいい」ジャックは優しく呟く。
「おやすみなさい」「おやすみネ」二人はそう言うと会議室を後にした。
「明日は忙しくなりそうだな・・・いや今日も今から明日の装備点検しないとな・・・また24時間働き通しか?」ジャックは会議室で一人微笑んだ。

「私達は・・・ネ、ネギ先生の生徒です!」二人のうち背の小さい少女が震えた声で呟く。
「ネギの?・・・確かに服装が上の連中と同じだな・・・よしついて来い、ネギに会わせてやる」ジョンは二人に向けていたショットガンを下ろす。
「本当ですか!?」二人の少女は同時に叫ぶ。

ネギの寝室は船長室に毛布を敷いただけの簡素な物であった。
静かな寝息を立てているネギ「『コツコツ』・・・ん?」複数の革靴が地面を蹴る音で目を覚ました。
「よう」ジョンが船長室に二人の少女を連れて入ってくる。
「・・・!?宮崎さん、綾瀬さん!何でこんな所に!?」ネギの目の前には自分の生徒宮崎のどかと綾瀬夕映の姿があった。

二人は何故こうなったのか経緯を説明した・・・と言っても理由は単純。
ただネギが心配で船に忍び込んだら何時の間にか海に出ていて帰れなくなっていたと言う物。
二人の話が終わると「何でこんな事をするんですか!!」ネギが珍しく声を荒げる。
「で、でもただ心配だっただけで・・・」のどかは小さい声を喉の奥から絞り出すように言った。
「だからって!これから行く所はとっても危険な場所なんです!宮崎さん達に付いて来られても・・・」
「ネギ先生・・・迷惑ですか?」夕映が真っ直ぐネギを見つめる。
「・・・・・・はい迷惑です・・・僕の事を心配してもらうのは嬉しいですけど・・・これは危ないんです」
「・・・・・・この船は何所に向かっているですか?」夕映は俯いてはいるがしっかりとした口調で言った。
「北海道です・・・そこから船か飛行機に乗って帰ってください・・・お金は僕が立て替えます」
「分かったです・・・」さすがの夕映も若干落ち込んでいる。
「私は・・・帰りません!!」突如のどかが船内中に聞こえそうな声で叫んだ。

自衛隊基地、午前12時30分

自衛隊基地の中、暗い部屋で一人の男が電話を掛けていた、ジャック・バウアーである。
「はい・・・分かりました・・・ええ明日には・・・はい、はい・・・ええでは」バウアーは受話器を置いた。
「いよいよ明日か・・・・・・グングニル・・・・・・」バウアーは暗い部屋の中で俯いた。

ブラック・パール号船内
「のどかさん?・・・・・・危ないですからとにかく!」ネギの問いかけにのどかは顔を上げて叫ぶ。
「危ないのはネギ先生も一緒です!!私は残ります!ネギ先生の近くにいます!ネギ先生を守りたいんです!」
「のどか・・・・・私も残るです、ネギ先生とのどかを守るです」夕映も顔を上げしっかりとした口調で言う。
「でも、二人にもしもの事があったら僕は・・・僕は・・・担任として・・・」
「ネギ二人がそうしたいならさせてやれ」ジョンがネギに近づく「ジョンさん?」ネギは首を傾げた。
「その代わりこれは二人が選択した道だ、二人がどうなろうと知った事じゃない、いいか二人ともこのまま残って死んでも傷ついても誰も同情なんかしないぞ」
「ジョンさん!!そんな事を言っては言られませんよ、僕は担任として二人を安全な場所に避難させなきゃいけないんです!!」
「お前は担任だろうが何だろうが二人の人生にまで干渉する権利はないし、教師にそこまでの義務は無い」
「教師には義務は無いって・・・・・・僕は教師です二人を守らなきゃいけないんです!!」

「このまま一生お前が二人の面倒見る気か?ああ?それは出来ないだろう、二人はお前の元を何時かは去っていく」
「でも・・・・・・でも!!僕は教師なんです!!二人の生徒いえ31人の生徒を守る義務があるんです!!」ネギはジョンに向かって叫ぶ。
「いいか?それはお前が勝手に守っている気になっているだけだ、この二人は一生お前の世話になるわけじゃない。
 それともお前はこの二人と結婚でもする気か?」ジョンはネギの顔を覗き込みながら言った。
「!!・・・・・・それは・・・・・・」ネギは顔を少しだけ赤くして背けた。
「まぁそこまで俺もお前に干渉するつもりは無い、あとは好きにしな」ジョンはそう言い残し甲板へと向かった。

「・・・・・・夕映さん、のどかさんとりあえず寝ましょう、話は明日」ネギはそう言って毛布に潜り込んだ。
「・・・のどか」「なに夕映?」「私達は何所で寝るですか?」「・・・何所で寝るんだろう」
「のどかさん、夕映さん、毛布がその机の上に何枚かあるのでここに敷いて寝てください」ネギが毛布の中から声を出す。
「分かりましたです」「じゃあおやすみなさいネギ先生」のどかと夕映は毛布を手に取りネギから少し離れた場所に寝た。
ブラック・パール号上陸予定時刻まであと約9時間

午前6時、自衛隊基地、演習場ブラックパール号上陸予定時刻まであと約4時間

「全隊準備急げ!!いいか!!敵はよく分からん謎の連中だ!!こんないい加減で不確かな情報しかない!!だが装備と自分の訓練してきた腕を信じろいいな!!」
演習場には数百人の自衛隊員が整列しており自衛隊の上官が彼等に作戦概要を教えていた。
「目標はここから北に18キロの地点に存在する遺跡だ、その中に今回のターゲットが潜伏している、まずは歩兵部隊による突入内部の敵の掃討作戦を開始する。
 作戦開始は午後7時丁度だ、突入後敵の掃討が完了次第遺跡をグングニルで消滅させる。
 但し掃討までの所要時間は5時間だ、5時間以内に掃討完了できなければ撤退、グングニルによる分子破壊に移行する
 以上が作戦内容である質問のある者は!!」上官の呼び掛けに自衛隊員は微動だにしない。
「よし作戦開始準備に掛かれ!!」上官の指示が飛ぶと同時に自衛官達は一斉に解散した。

午前6時、遺跡
遺跡の一室、そこには化物とアンソニーが居た、そしてアンソニーは化物に跪いた。
「もうすぐ来る・・・・・・迎えに行って来ます」アンソニーが化物にそう言うと何所へとも無く消えた。
「頼んだよ・・・・・・もうすぐだ、もうすぐ、もうすぐ、もうすぐ、もうすぐ、もうすぐ、もうすぐ、我が主君復活の時!!」化物は高笑いをして部屋から消えた。

午前9時30分、ブラック・パール号甲板、上陸予定時刻まであと30分

間もなく上陸予定時刻になるといった所で船内に居る者は全員甲板に出ていた。
「見えてきたぞ・・・・・・あれが北の地か」舵を操るジャックの声が甲板に響く。
「ついに来た・・・・・・北海道・・・・・・」ネギはこぶしを握り締め北の海に浮かぶ地に目をやった。
「ネギ先生私達はネギ先生について行きます」のどかははっきりとした口調で言った。
「ネギ・・・本屋ちゃんの思い、受け取ってあげなよ」明日菜はそう言ってネギの頭を撫でた。
「・・・・・・分かりましたでも何か有ったらすぐに引き返してください」さすがのネギものどかと夕映の決意に折れた様だ。
「はいネギ先生!!」「分かったです」夕映とのどかの声は明るい物であった。

「さて皆さん防寒具は持ちましたか!」ネギが叫ぶと「今は夏よ?いくら北海道でも暑いわよ」明日菜が呆れ顔でネギを見た。
「そう言えば・・・そうですね」ネギは少し落胆していた「いや遺跡の近くは永久凍土になっているから寒いよ」突如少年の声が甲板に響いた。
「誰ですか!!」のどかと夕映を除くメンバーが身構えただが声の無視の姿はない。
「どこに居るのよ!」明日菜は姿の見えない相手に苛立っている。
「ここさ」声のする方へと皆が目をやる「俺?」舵を取っているジャックは自分を指差した。
「やあスパロウ船長」ジャックの背後に現れたのは黒いフードの少年アンソニーであった。
「後ろですジャックさん!!」ネギの叫ぶと同時に「じゃあねスパロウ船長」アンソニーは7又に分かれた剣を振り上げた。
ジャックは余りに突然の出来事に全く動こうとしないいや動けないと言った方が正確である、剣がジャックの身体を切り裂く・・・

それと同時に大量の鮮血が甲板に散る「ジャック!!」皆の叫びが響く。
「い・・・いつの間に・・・・・・おのれ・・・・・・」そう言って倒れたのはアンソニーである。
「どうなってやがる・・・助かったのか?」ジャックの身体は血で染まっているがそれはアンソニーの返り血であった
「ぼ~うとすんない!こののろま!!間一髪だぜェ」ジャックの目の前には純白の狼が居た。
「お前が喋ったのか?犬?」ジャックは恐る恐る狼に話し掛けようとするが「ああ!!!!!!!!!!!」甲板から驚きの声が上がる。
そして狼は甲板から飛び降りネギに飛び掛った「うわ!やめてくださいよアマテラスさん!」ネギの嬉しい悲鳴が響く。
「ワンワンワンワン!!」狼ではなく大神アマテラスはネギの顔を舐めまくっている。
「アマテラスさん!!よだれが!!よだれが!!」若干ネギの喜びが苦しみに変わっていった。

「ひさしぶりだなァネギ坊主!!皆元気にしてたかァ!・・・でもあれから一週間しかたってないのかァ?」小さな妖精イッスンが言う。
「そうですけど・・・良かった無事だったんですね!!てっきり何か有ったんじゃないかと・・・」ハンカチでよだれ塗れの顔を拭くネギ。
「心配すんなァネギ坊主!!・・・と言いたい所だが色々問題があってなァ・・・」
「問題・・・ですか?」ネギはすこし憂鬱そうな顔をした。
「ああ・・・実はな・・・刹那姉が狙われているんだァ・・・そのことを伝えるためにおいら達もお前達を全力で追ったんだが追いつけなかったァ」
「私が?・・・・・・狙われている?」刹那は驚き目を丸くした。
「そうらしい、だが何で刹那姉なのかが分かんねぇんだァ・・・とりあえず上陸してからだァ!全てはそれからだ」

「オン!!」船上に突如声が木霊し光が何所へともなく飛んで行く。
「逃がしたかァ!!キュウビの式神が!!」イッスンは悔しそうな声を上げる。
「式神・・・・・・イッスンさんあの人は?」怒りの声を上げているイッスンに恐る恐る話しかけるネギ。
「あいつは・・・どうでもいいだろうそんな事!いいか刹那姉はとにかく狙われているんだァ注意しろよ!」
「分かった・・・一寸とアマテラスは一緒に来てくれるんでしょ?」
「刹那姉悪いなおいら達もちょいと野暮用が有るからこれで失礼させてもらうぜェ」
「そうですか、ちょっと残念です」落ち込むネギにイッスンは「心配すんなァ!また会えらァ!」
「そうですよね!また会えますよね!」
「そうだィ!じゃあとりあえずおいら達はこれで行くけど何か有ったらすぐに駆けつけるからなァ!」

首相官邸、午前9時45分
「結果としてはロンギヌスシステムは使用せずにグングニルシステムの採用を決定したのですな?」
「いかにも合衆国大統領・・・だが不安要素も多い、分子結合を破壊するロンギヌスと分子の構造自体を破壊するグングニル」
 似て非なる物、最早我々にはグングニルの槍以外の手は残されていない
 爆弾と同じ方式のロンギヌス、とは違いグングニルはロンギヌスシステムをミサイル弾頭の中に封じ込めた物
 一撃の威力では劣るが安定性に関しては、超博士のおかげで兵器として信頼できる物になっている」

「しかしどうするんだ?ロンギヌスも極秘裏に使用するのだろう?」
「仏首相、何の為にジャック・バウアーをアメリカから呼び寄せたか・・・お分かりか?」
「しかしだな・・・しかし・・・本当にいいのか?」
「最早犠牲無しにはこの任務は全うできない、世界の平和と一人の子どもの命、天秤に掛けるならば世界だ」
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