第九話


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「さて、着いたのはいいけど・・・」
黒生屋敷に着いた刹那だが予想以上の見張りの多さに困り果てていた。
「できれば正面突破は避けたいが・・・、そうだ!確か裏口があったはずだ!そこからなら・・・」
昼間、屋敷に入った時見つけた裏口。早速見張りに見つからないように裏口まで行ってみたが・・・。

「し、閉まってる!?」
相当ショックだったのか、その場にがっくしとうなだれる刹那。どうやら裏口を開けとくほど間抜けではなかったらしい。
「はぁ・・・。これだけはしたくなかったけど仕方ない。ドナドナさんとすずさんの為だ・・・!」

~正面門の物見櫓~

「ふぁ~、眠ぃ~。・・・ん?おい!誰かいるぞ!!」
(正面突破だ!!)
「この野郎!!」
見張りの叫び声に反応して続々と集まってくる黒生の雑魚たち。あっという間に刹那を囲んでしまった。
「終わりだ!全員かかれー!!」
合図と共に一斉に切りかかるが刹那はまだ動かない。
(落ち着け、集中するんだ。流れを読め。隙を見つけろ!)

十数の刃が刹那に迫る。まだ動かない。

(・・・・・・ここだ!!!)
迫りくる刀全て最小の動きでかわす。そのまま反撃に移る。
「はああぁぁぁぁ!!」
魚「な!?がはっ!!」
ある者は気絶させられ、ある者は骨を折られ、ある者は命に別状はないがしばらく動けない程度に手や足を斬られた。
「つ、強ぇ・・・。」「化け物だ!」「おい!早く中の奴らにも連ら・・・うぐっ!」
次々と倒されていく雑魚たち。連絡しようとした者も首筋への手刀で失神させられた。
「すいません。こうするしかなかったので・・・。」

門の付近の敵は片付き中に進入する。庭など至る所に見張りが巡回していたが、隙を見つけ各個撃破していく。
屋敷内に入とこれまた一味違った緊張感が走る。果たしてどの部屋にドナドナがいるのか?
部屋は複数あり、どの部屋からも人の気配がする。
(一体どの部屋だ?・・・このままでは埒があかない。ええい!ままよ!)
刹那は一つの部屋のふすまを思い切って開けた。そこに立っていたのは・・・、

「刹那殿!!何故ここに!?」
「ドナドナさん!助けに来ました!」
「む、かたじけないでござる・・・。」
運良くドナドナがいる部屋を探し当てた。とりあえず無事という事がわかり安心した。
「一体何故こんな事を・・・?」
「昼間の店での騒ぎは覚えてるでござるか?」
「・・・はい。」
「何故あんな事されてもここに居座るのか、うちは貧乏だから宿場を出る事ができないでござる。」
「・・・・・・。」
ドナドナの熱弁に刹那は黙って耳を傾けていた。そしてドナドナは後ろにある金庫を指差しながら喋った。

「この金さえあれば・・・。みんなでここを出られるでござる!」
彼は真の侍だろう。そこらで偉そうに歩いている奴なんかよりはるかに立派だ。
「フフ、あまり無茶をしないでください。・・・すずさんが心配してましたよ。」
「すまないでござる・・・。」
「さあ、気付かれないうちにここを脱出しましょう。」
「あ!勿論金庫は持って帰るでござるよ。」
刹那が先頭に立ち、後ろには金庫を抱えたドナドナがついて来るという形だ。
ここにくる途中に敵は刹那が殆ど倒したので帰りはスムーズに行けるはずだったのだが・・・。

「刹那!てめーらが盗っ人か!」
門を出たところで又してもこの男と出会ってしまった。
「ここを通りたかったら俺を倒していくんだな!!」
(またこの人か・・・。)
「行くぜ!刹那ァ!今度こそ負けねぇ!!」
二回も戦い、いいかげんパターンも癖も覚えてしまった刹那。相手になるはがなかった。

「うらぁ!!・・・うごぉ!!」
カウンターでもろ顎にヒット。もしこれがボクシングの試合だったらすぐにレフェリーストップだったろう。
「本当に何度もすいません・・・。」
「刹那殿!そんな奴ほっといてさっさと逃げるでござるよ!」
ようやく黒生屋敷を脱出した二人。後は一本松を越えるだけとなったが又しても刹那達の前に立ち塞がる者が・・・。


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