『嵐』その②

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        グォォオオォォオゥ   ドアが開くと同時に強い風と雨がエヴァンジェリン邸の中へと吹き込んで来る。 その風の元には赤髪の少年 ネギ・スプリングフィールド。   「す、すいません師匠 」 「全くだ……  こんな風の中で何のようなんだ ぼーや  まあ  こんなところで立ち話もなんだ 入れ」 「はい師匠」   ドアをくぐり部屋へ入るネギ。一方、エヴァと茶々丸の目はネギの来た路、雨の降る虚空を見つめていた。   「来たな……ついに…  下がっていろ、ぼーや 茶々丸ッ!」 「え……ま、師匠?」   エヴァの声に呼応し、茶々丸が戸惑うネギの体を家の中へと引き込みドアを閉める。そしてそのまま木の葉が流れるようにエヴァの横に立つ。   「マスター 戦闘モードに移項します」       ゴゴゴゴゴ]゙ゴゴ]゙ゴゴゴゴ   「とりあえず貴様の名をきいておこうか   おっと その場からは一歩と動くな…」 「……………………………………」   エヴァと茶々丸の視線の先にいる者は質問に応えようとも、動こうともしなかった。   ←『嵐』その③へ

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