『日曜の朝の訪問者』その②

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同日――AM8時30分―― 「マスター これはどこに」 「ああ、その辺に置いておけ  あと、そこの魔法薬をとってくれ」 「ハイ、マスター」 日曜の朝だというのにエヴァンジェリン亭は騒がしい。 いつもは静かなこの家だが今日は何故かやたらと忙しそうだ。 「まて 茶々丸それはこっちだ 『クシュン!』  そうだ…ネピア」 「ネピアはしまいました マスター」 「何ッ 『クシュン!』 誰がしまえといっクシュン!」 「くしゃみでなにをいってるのかわかりません」 「貴様! このボケロボめっ『クシュン!』」 多少のロスはあるものの次々と作業をこなしていく二人。 その『仕掛け』も遂に終盤となる。 「ああ、その電球は床から――――そうだな 80cmぐらいのところに置け」 「ハイ、マスター  ・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・  ・・・・・ ・・・・・・       これで完了しました」 ついに仕掛けは完成する。 念のための…………魔力がほとんど落ちているエヴァンジェリンにとっても『最終手段』だ 「でも マスター いいのですか?  これを使うと少なくともこちらにも相当の被害が及びます」 「わかっている 念には念を、だ  これを使うことになるか否かはそいつ次第だ」 ぼーやと会った長身の男……なぜその男が私を尋ねて来たのか…… タカミチか学園長の知り合いの魔法使い?いまさらになって賞金稼ぎ? ……もしやナギがその男を通じて連絡を …………まあ、深く考えてもしかたあるまい、奴が来るのを待つだけだな それから十数分後エヴァンジェリン邸の扉が叩かれた。 ←[[『嵐』その1]]へ
同日――AM8時30分―― 「マスター これはどこに」 「ああ、その辺に置いておけ  あと、そこの魔法薬をとってくれ」 「ハイ、マスター」 日曜の朝だというのにエヴァンジェリン亭は騒がしい。 いつもは静かなこの家だが今日は何故かやたらと忙しそうだ。 「まて 茶々丸それはこっちだ 『クシュン!』  そうだ…ネピア」 「ネピアはしまいました マスター」 「何ッ 『クシュン!』 誰がしまえといっクシュン!」 「くしゃみでなにをいってるのかわかりません」 「貴様! このボケロボめっ『クシュン!』」 多少のロスはあるものの次々と作業をこなしていく二人。 その『仕掛け』も遂に終盤となる。 「ああ、その電球は床から――――そうだな 80cmぐらいのところに置け」 「ハイ、マスター  ・・・・ ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・・  ・・・・・ ・・・・・・       これで完了しました」 ついに仕掛けは完成する。 念のための…………魔力がほとんど落ちているエヴァンジェリンにとっても『最終手段』だ 「でも マスター いいのですか?  これを使うと少なくともこちらにも相当の被害が及びます」 「わかっている 念には念を、だ  これを使うことになるか否かはそいつ次第だ」 ぼーやと会った長身の男……なぜその男が私を尋ねて来たのか…… タカミチか学園長の知り合いの魔法使い?いまさらになって賞金稼ぎ? ……もしやナギがその男を通じて連絡を …………まあ、深く考えてもしかたあるまい、奴が来るのを待つだけだな それから十数分後エヴァンジェリン邸の扉が叩かれた。 ←[[『嵐』その①]]へ

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