第一話「三年A組ディケイド先生」

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 プロローグ「出会う筈のない物語」 その青年は夢を見ていた、古ぼけた写真の中のような世界で、青年はとても大きな高原の、とても大きな木の下に立っていた。 「よう、目覚めたみたいだな。」 そのとき、上空から魔法使いの杖のようなものに跨った赤髪の20代ほどに見える青年が降りてきた。 「へへっ、“ここはどこなんだ?あんたは誰なんだ?”って言いたそうな顔をしているな。ここは“物語”と“物語”を繋ぐ“ゲート”であり“狭間”と言われるところだ。」 言葉を発することができない青年を無視して、その赤い髪の魔法使いは話を続けた。 「ここはどっかの誰かが願ったことによりできた場所…ここができたことにより、お前達“仮面ライダー”の物語が、俺たちの物語と繋がっちまった。それにより科学反応が起きて、 どちらか片方の物語が迎えるはずのない“バッドエンド”を迎えようとしている……俺が何を言っているか判らないだろうが…そのうち判るはずさ。」 そして魔法使いの体が、少しずつ消えていった。 「すでにあちこちの物語で“交錯”の現象が起き始めている。頼むぜ、“世界の破壊者”、お前の力と、ネギたちの“魔法使い”の力が加われば、俺たちの物語が滅ぶことはない…。」 たのんだぞ、“仮面ライダーディケイド” 士君!起きてください士君!」 「ん…?」 目が覚めると、そこはいつもの光写真館だった。 「もう!こんなところで寝ないでくださいよ!掃除ができないじゃないですか!」 「ああ…わりい…。」 士とよばれた青年は、自分を起こしてくれた光写真館の店主の孫娘、光夏海をうっとおしく思いながらも、 撮影室に飾られている巨大なバックスクリーンに描かれた爆発から逃げ惑う人々…士達が先ほどまでいた“ネガの世界”の絵を見ていた。 (…あの世界のも、俺の居場所はなかった、俺の世界は一体どこなんだ…?) 門矢士…ある日を境に、光写真館に現れた過去の記憶のない青年…そしてある日、彼らの世界が異世界から現れた怪人達によって崩壊しようとしていた。 そして士は謎の男により、9つの世界を旅し、世界を救うようにと命じられ、夏海がもってきた変身ベルト“ディケイドライバー”で“仮面ライダーディケイド”に変身 しながらこれまで数々の世界を救ってきたのだ。 (そしてさっきまでいた“ネガの世界”、もとの世界に帰ってきたと思ったら、そこは闇ライダーに支配された世界だった…。世界はまだまだたくさんある、だが…。) 士はふと、夢に出てきた魔法使いの青年の言葉を思い出していた。 『お前達“仮面ライダー”の物語が、俺たちの物語と繋がっちまった。』 (あの男は…俺たちの世界を“物語”と区切った…どういうことなんだ?) 士はふと、バックスクリーンを操作する鎖を見つけた。いつもなら誰かが勝手に操作して、次元が変わり次の世界へと向かうのだが、士は何故か今度は自分が操作したいと思っていた。 「………。」 鎖を掴み、それを思いっきり引っ張ると、天井から新しい絵が描かれたバックスクリーンが下りてきた。そして絵には…。 「…?士君、なんですかその世界?」 「おーい、昼ごはんできたよー…って…。」 「ん?なんだその世界?」 そこに、昼食であるソーメンを持った光写真館の店主、光栄次郎と、旅の同行人、小野寺ユウスケがやってきた。 そして彼らはバックスクリーンに描かれたその絵を見て、頭に疑問符を浮かべる。 バックスクリーンには、赤い髪の眼鏡を掛けた少年が杖に跨り、30人ぐらいはいそうな10代の少女達と共に、何かと戦っている姿が映し出されていた。 「なんか可愛い絵だな~!漫画家が書いたみたいだ。」 「士君、次の世界は一体どんなところなんだい?」 「……わからない、ただ…。」 「「「ただ?」」」 「なにか…いままでの世界とは何か違う気がする。」 誰もが旅の途中、本当の自分自身に出会うために、 光る風を追い越したら、それに出会えるのだろうか。 それは全てを破壊し、全てを繋ぐ“10番目の英雄”が、“偉大なる魔法使い”を目指す少年に出会い、“滅びの結末”を破壊する物語。 それは、どこかの誰か繋げてしまった、ありえるはずのない物語。 さあ始めよう、空想でしかない、茶番劇のような御伽噺を。 第一話「三年A組ディケイド先生」

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